メールアドレス。
登場人物紹介シリーズその2
水島雪乃
綺麗な顔立ちとスタイルはクールな印象を持たせるが、実際は内気で人と接するのが苦手。自らが魔女であることにコンプレックスを抱いている。
それから3日。水島さんは依然学校に来ていない。しかし、そんなことを気に留める生徒など殆どおらず、なんら変わりない日常が過ぎていた。
「岡島くん。あの...」
不意に肩をつつかれてびくっと体を震わせる俺を見てクスッと笑う。うちのクラスの委員長の小町さんだ。
「水島さんのことなんだけど。先生に聞いたら家が岡島くんの家の近くらしいの。住所教えるから声かけてきて貰えないかな?」
冗談じゃない。なんで俺がそんな面倒なことを。
「悪いけど...」
「あ、そうそう。行ってくれたら補修免除するって先生が。」
「行かせてください」
とまぁそんなことで水島さんの家に来たはいいが。ここ、うちの隣じゃねぇか!先月引っ越してきたお隣さんって水島さんだったのか。
「あの、水島雪乃さんのクラスメイトの岡島です。雪乃さんいらっしゃいますか?」
『岡島くん?』
「あぁ、水島さん。ちょっと話せないかな?」
『ごめんなさい。ちょっと今は。』
申し訳なさそうな声で彼女が呟く。俺も早く帰りたかったので委員長に頼まれたものだけポストに入れて帰ることにした。
「そっか、じゃあ郵便受けに届け物入れとくね」
そう言い残し自宅に向かう。少し考えて水島さんの家へ戻る。そしてポケットから自分のメールアドレスの書かれた紙を出し郵便受けに入れた。
最後まで読んで下さりありがとうございます!続きもよろしくお願いします!