第3話
なんか、先のストーリーばかり想像してしまって話が書き進まない。
脱走から3日がたった。
脱走時の予想とは違い、監視は厳しくはならなかったがドアは必ず閉めるということは決定したようだ。
そして、俺が書庫に逃げ込んでいたことから本が好きなのではないかと思った両親がいろんな種類の本を読み聞かせてくれるようになった。
ただ、まだ難しくわからないだろうと判断したのか魔法に関する詳しい本はなかった。
このまま、魔力?を動かす練習と身体を動かすことを続けるしかないみたいだ。
◇
誕生日を無事迎え生後1年以上たった俺は、書庫で本を読んでいた。
なんと、監視つきではなくなったのだ!
理由は俺に妹が生まれたからだ
生まれた直後から自我がある俺とは違い、妹は普通の赤ん坊のようで忙しい両親は、基本的に一人で静かにできる俺には本を与えている。
これが日本であったなら、育児放棄などと言われるだろうが俺としては嬉しい。
もちろん、魔法について気になっていた俺は以前書庫の中で見つけた、魔法などの基本的なことについて書いた本を一番最初に読んだ。
読んだ本に書いてあったことをまとめてみると
このような感じである。
魔法は、魔力を使って起こす現象である。
魔力と言うものは、世界に溢れている魔素というものを生物が体内に取り込み作り出している。
魔力を作り出す器官を調べてみたこともあるそうだが、特にそれらしき器官は見つからなかった。
ただ、魔力感知に優れたものが言うには、心臓に当たる部分に魔力が多くあるそうだ。
魔力は目に見えないが、どこにでも存在し、俺達人間も魔力を宿し生きている。
魔力を宿していない人はいないらしい。
そして、その体内にある魔力を消費し、母さんのように水の玉などを発動させるのが一般的な魔法だそうだ。
他には、魔法陣を描き、自身の魔力を流して発動させる事も出来るそうだ。これは夜間の明かりや、料理の火を起こす魔道具と呼ばれる物に使われている。
描くのは非常に繊細で、魔法陣を通して発動させるせいか威力が弱い。
ただし、一度描けば磨耗しない限り繰り返し使用できるので、日常生活品に落ち着いている。
珍しいものでは、精霊の力を借りて発動させる『精霊魔法』もあるとか。
精霊……中二病が好きそうな言葉だ。
ただ、精霊に好かれるのが最大の問題であり、使い手は極稀らしい。精霊は見えず触れることさえ出来ぬ存在だから、精霊からのアプローチを待つしかないのだ。好かれる条件は未だに解明されていない。
謎が多い精霊は置いといて、魔法の発動には詠唱が必要だ。口を動かし詠唱をする事によって、体内の魔力が集まり魔法が発動。特定のキーワードがあれば発動するらしい。
すると、母さんが水球を出したときも詠唱をしていたのだろうか?
何もいってなかった気がするが、考え事に気をとられていたのだろうか?
そして、研究者は少しでも詠唱を短縮する為に日夜研究してるとか。
残念ながら、俺が読んだ本の中には詠唱が載っていなかったため、まだ魔法は使ったことがない。
そして、魔法を使えば魔力が減り、それだけ疲労を感じる。全身を襲う脱力感から始まり、最終的には気絶し、下手すれば命も落とすらしい。
そんな体内の魔力量だが、生まれの時点で差が出るらしいが、伸ばそうとすれば伸ばすことができる。
魔力を限界まで使ってから回復すると、元の量より魔力が増えるという方法らしい。
そして、魔力の成長率には年齢が関係しており、子供のときである方が成長率がよいらしい。
大人になってからも成長はするが成長率は非常に低く、本に載っていた例では一年かけてようやく一回分増えた程度とか。
自身の魔力が少なかったら外部に頼ればいいのでは?
そう考えて、調べてみると
そううまくはいかないらしい。
今のところ、魔素から魔力を作り出す魔術はないらしい。
魔術がなければ、魔道具も作れないためそのような魔道具もない。
魔力を貯めることは、魔石というものを使うとできる。
魔石は、この世界にいるモンスターの心臓の近くにあるもので
しかし、魔素から作り出すことはできない。
魔術師たちは、魔石に含まれている魔力を使ったり、自分の魔力を貯めたりして使っているそうだ。
この世界には、スキルというものがある。
生まれながらにして、スキルを持っている人もいるが大抵の人は練習やアイテムでスキルを取得する。
火属性魔法や水属性魔法などスキルごとに属性がある。
火の属性は火の魔法に優れ、水の属性は水の魔法に優れると、属性がわかれば魔法の方針も自ずと決まるわけだ。
スキルがなくとも、他の属性の魔法も使えるがスキルがある場合よりも威力が劣る。
ただしスキルがない状態で使えるのは、火・水・風・土の基本4属性だけだ。
氷や電気などは基本の4属性スキルを上限まで上げることで使えるようになるらしい。
精霊魔法・聖属性魔法・闇属性魔法・時空間魔法などの有名どころの魔法は特殊魔法というくくりにされている。
特殊魔法はスキルを持ってないと使うことすらできない。
いろんなものにスキルが存在しており、スキルを持っていた方が就職に有利なようだ。
書庫の本を読んでわかったことは、こんなもんだ。
つまり、魔法を使うには
詠唱を覚えるということが最初の手順のようだ。
ただ、詠唱が載っていそうな本は下の棚にないためまたここで、足止めだ。
早く魔法が使いたいのに、足止めをくらってばっかりだ。
あーあ、早く魔法が使いたい!
目の前に魔法という男のロマンがあるのに!
母さん早くこっちに来ないかな~
本をとってくれないかな~
おっ!
足音がしてきた。
早く取ってくれないかなぁ
「カイルー、お向かいのミーナちゃんが来たわよー」
本をとってもらいたかったんだけどしょうがない、本を読んでばかりでも体によくないし遊びにいくか!
切るのって難しいですね




