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第28話

この小説の更新を待ってくださっていた方(いるのかな?いたらいいな)更新が遅れてすみませんでした。

前回の更新が12月の31日なので、まるまる一か月開いてしまったことになりますね(^_^;)

何気に去年の9月もこんなことがあったような気がしましたが…


まぁそんなわけもあって、一か月この作品にかかわらなかったせいでキャラクター達の名前などをすべて忘れていました。というか一回読み返しました。


「Where are you from?」


そう少女に尋ねると、少し考えるようなそぶりを見せてから、少女はまたもや驚くべきことを言った。


「I came from Japan」


ジャパン?この少女は確かにそう言った。

自分は日本から来たのだと…。



その後も俺たちは英語を使い自己紹介などをした後に、少女が日本語を地面に書いたことで同郷であるということに確信が持てた。


『あなたの名前は、モトギ ケントで本当にあっているの?』


『あってるけど、それがどうかしたのか?』


『ううん、なんでもない。多分勘違いだと思うし』


『これから君はどうするんだい?なんか服もブカブカだし』


桃井 遥(ももい はるか)

そう名乗った少女は、なぜか明らかにサイズがあっていないブカブカのセーラー服を着ていた。

艶やかで手入れがよくされているだろうきれいな黒髪にバランスよく配置されている目鼻、端的にいって美少女だ。

身長は俺とそんなに変わらないから俺とそう年齢は離れてないのだろう。

そんな少女が中学校の制服と見られるセーラー服を着ているのは気になるが、大きすぎる服を着ていては怪我をする。この先のことも考えて新しい服を手に入れるべきだろう。


『…どうしよう』


『取り敢えず、服でも買いにいくか?』


『でもお金とか持ってないし…』


『買ってあげるってことだよ。同郷のよしみってやつ?』


『でも…』


『いいから遠慮すんなって、ほら行くぞ』


遥が背負っているこれまた体のサイズに合っていないリュックを代わりに持つと、躊躇している遥の手を引っ張ってさっき歩いているときに見つけた服屋に向かって歩き出した。


店につくまでは5分程度かかるのでその間に気になったことなどを聞いてみた。


『君って本当は何歳なの?』


『?、さっきもいったでしょ?15才だって』


『そうはいうけどさ、どこからどう見ても15才には見えないよ。9才くらいに見える』


『やっぱりそうなの?着てた服がブカブカになってたりしてたからもしかしたらって思ってたんだけど信じられなくて…』


『アポトキシンでも飲んだのか?』


『そんなわけないでしよ』


『まぁそうだよなぁ』


こんな会話をしていると、いつの間にか目的の服屋の前についていた。

久しぶりの日本語での会話で楽しくなっているみたいだ。



「いらっしゃいませ」


お決まりのあいさつをされてから店内を見渡して子供用の服のコーナーにいく。

適当にサイズがあっていそうな服を何着か取ってから欲しいものを選ばせた。


『こんなもんでいいのか?』


『でも、いっぱい買ったら迷惑でしょ?』


『金はそこそこもってるよ、気にしないで』


父さんからもらった金以外にも、さっきいった冒険者ギルドで自分で狩った動物の毛皮等を換金してできた金も持っているので、そこそこ余裕はあるのだ。




「ありがとうございました」


あのあと、店員さんに頼んで下着等も買ってから俺達は店を出た。


「さて、これからどうしようか…」


正直、この子をこのままこの町においていけない。

こんな年の女の子が一人でいたら危ないだろう。

同じ日本人というだけでもう親近感がわいていて他人事だとは思えない。


『君はこれからどうするんだい?』


『…どうしよう』


『よかったら、一緒に暮らさないか?』


『えっ?』


『あぁ、プロポーズ的なことじゃないよ?経緯はともかく俺たちって似た境遇だろ?同じ異世界で暮らす日本人として手助け…いや、協力して帰る方法を探さないかっていう…』


だんだん自分でも何をいっているのかわからなくなり、最後のほうなど声が小さくなってしまった。


『でも、あなたの今の家族にも迷惑だろうし…』


『取り敢えず親父を言いくるめてみるよ』


『言いくるめてって…』


『さ、いこっ』


服屋にいこうといったときと同じように、遠慮している遥の手を引き俺達は宿屋まで帰った。



入口を抜け、食堂にいくとちょうど父たちが昼飯を食べていた。


「おお、おかえり」


「父さん、なんでまたお酒飲んでるの?」


「まぁまぁ、いいじゃねえか。ところで、お前の後ろにいんのは誰だ?女引っ掻けてきたのか?」


「アル、お前の息子、えらいべっぴんさん連れてきたな」


『ちょっと、何て言ってるの?』


『お前がかわいいなって』


『か、かわ…』


「?まぁいいや。父さん、この子なんだけどさ俺、この子と一緒に住みたいんだ」


「惚れたのか?」


「ま、まぁそんなとこ。この子、両親が死んじまったらしくて一人なんだ。なぁ、いいだろ?」


「うーん、そうはいってもなぁ」


「いいじゃねえか、カイルはなかなか自分の欲しいものとかいわねぇだろ。こんなときくらい我が儘聞いてやれよ。俺も手伝うぞ」


父さんたちが、遥の受け入れについて話し合っている間遥はじっとその様子を見ていた。

これから自分がどうなるかが話し合われているのだから、例え何をいっているのかがわからなくても気になるのだろう。


それから数分して、話し合いは終わった。





ほぼほぼ自分のためなんですが、近日中にキャラクター紹介いれます。


あと、去年の12月ごろからラブコメがかきたいという気持ちが抑えきれず、新しいのかきはじめてしまいました。


よかったら、読んでみてください。

https://ncode.syosetu.com/n7234fe/


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