表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/31

第25話

昨日、後期中間試験の順位が発表されました。

順調に下がっていく自分の成績にもうなにも感じなくなってきています。


あと、12月にはいってから更新するといっておいて半月ほどたってしまい申し訳ございません。

書くのを休んでいた間は、つい書きたくなってしまった新たな小説を書いたりその合間にテスト勉強をしていました。

周囲が鮮やかな夕日に染まるなか二人の男女が向かい合って立っていた──。



そして、その後ろの茂みからは一組の男女が静かにその様子を見守っていた。


ここは、村から少し離れた場所にあるちょっとした丘だ。

そして、今日はアルクが告白をする日だ。


アルクの気持ちをユーリ姉に間接的?に伝える作戦の決行日から今日で5日が経過した。


2日後ぐらいには告白をするのだろうと思っていたら、いつまでも告白に踏み切ろうとしなかったので説得をしたものの結局今日になってしまった。


作戦のあとから、いつもと違うユーリ姉とアルクの様子から村の皆も二人の間になにかがあったのだろうとは予想をしていたみたいだが、まだ二人ともあせるような年齢でもないので暖かい目で今日まで見守っていた。

このまま誰かが口を出さないうちに告白をしてもらう方がいいと思ったので今日アルクが告白を実行してくれて本当によかったと思う。



「カイル、二人がなんていってるのか聞こえる?」


作戦後から今日までの流れを自分のなかで振り返っていると隣にいるミーナが声をかけてきた。


「お前なぁ。こんな距離から聞こえるわけないだろ?」


「それは分かってるんだけど…気になるじゃん」


ここは、アルクたちのいる場所から少し離れているため静かに話している二人の声は聞こえない。


「まぁ、気になるけど…」


「でしょ?こういうとき魔法でなんとかならないの?」


「いや、そんな魔法は知らないな」


アルクたちのからだの動きからどんなことを話しているのか想像しながら二人を見守るのはドキドキする。

俺が告白しているわけでもないのに、自然と手に力が入ってて汗がじんわりとでてきた。




「いや~、ホントうまくいってよかったな?」


「カイル、いろいろ手伝ってくれたのはありがたかったけどさ…俺ちゃんと見に来るなって言っておいたよな?!」


「いや、見に来るなとは言われてないぞ」


「あれ?そうだっけ?」


あのあと、告白はうまくいき二人は彼氏彼女の関係になった。告白はうまくいき二人は彼氏彼女の関係になった。

ちなみにミーナとこっそり見ていたのは、告白が成功し、いい雰囲気になった二人がキスをしようとした二人を見てミーナがあわてて動いたためバレた。


「まぁ、とりあえず村にかえったらみんなに報告するとこから始めるか?」


「みんなに報告って…」


俺が今いったことが聞こえたようで、前を歩いていたユーリ姉の耳が真っ赤になっている。


「いつかはするんだからいいだろ」


「まだ別にいいだろ!」


アルクも恥ずかしいようで顔が赤くなってきた。

男がほほを赤らめているのとかダレトクなんだろう?

あと、告白がうまくいったのは応援した側としては嬉しいがやはりなんかムカつく。


そのあとも、アルクとユーリ姉をからかいながら村まで歩いて帰った。



「ただいま~」


「カイル、こんな時間までどこで遊んでたの?ごはんできてるから手を洗ってきなさい」


家に帰ると、外が暗くなってきていた。

父さんも帰ってきており、俺だけがまだ食卓についていない状態だった。


「カイル、こんな時間まで何してたんだ?」


「ユーリ姉たちと丘のところで遊んでたんだよ」


「アルクも一緒か?」


「うん、アルク、ユーリ姉、ミーナ、俺の4人で遊んでたんだ」


「そういえば、アルクくんとユーリちゃんはいつ付き合うのかしらね」


「そうだなぁ。二人ともまだ両想いだって気づいてないからまだじゃないか?」


「焦れったいのよねぇ」


「母さん、そんなこと思ってたの?」


「そりゃ、見てれば二人とも互いにどう想ってるのかは分かりやすかったから」


「へぇ、父さんも?」


「いや、俺は気づかなかったな」


「ホントにあなたは昔っから鈍いわよね」


「鈍いか?敵の気配とか真っ先に見つけるのはいつも俺だったろ」


「父さん、母さんがいってるのはそういうことじゃないと思うよ」


「?。まぁ、アルクとユーリについては本人たちに任せるのがいいだろう」


「ま、そうよね。外野の私たちがなにいったって結局は本人たちの問題なんだから」


母さんと父さんの会話に参加していたら、いつの間にかノエルが眠そうになっていた。


「ノエル、口にものをいれたまま寝るなよ」


「だいじょうぶ、のみこんだ」


「じゃあ部屋までいって寝たら?」


「うん。おやすみ」


「カイルもそろそろ寝なさい」


「はーい」


まだ中身はもうすぐ二十歳だが体は5才。

いくら起きていようとしても、からだが勝手に眠くなってしまう。

今日はアルクたちの告白がうまくいってよかったと思う。

俺の前であまりにもイチャコラするなら、アルクを殴ってしまうだろうが許してほしいと思う。

前世からずっと非リアの俺にしかわからない問題なんだ。


なんて、ことを思いながら自分の部屋に戻り寝た。




次回の話から、主人公がやっと成長していきます。

5(いまここ)→7(次回)→9(学校生活の始まり)


この作品を書きはじめた頃は、学校生活と異世界要素が書きたかったはずなのに…。

26話も使って主人公やっと5才って…。

という気持ちになっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ