第22話
◆ミーナ◆
「ミーナちゃん、相談、ううん。私の話を聞いてくれないかな?」
ユーリ姉がそう言い出したのは、かくれんぼの2回戦をしているときだった。
始まってすぐに私が捕まったあと、ノエルちゃん、ユーリ姉が一緒に捕まってきた。
じっと隠れ続けることがノエルちゃんにはできなかったってユーリ姉はいってた。
ノエルちゃんが花輪を作っているのを微笑ましく見ているときだだったからわたしはいいよっていった。
「私ね。これは内緒なんだけど、実は、実は、アルクのことが好きなの。うぅやっぱり言葉に出すと、恥ずかしい~」
ユーリ姉は恥ずかしくてたまらないみたいで顔を膝に埋めて悶え始めた。
それからちょっとして顔は赤いままだけど、落ち着いたみたいで、またユーリ姉は話始めたの。
「学校に行く前はアルクのことは、幼なじみっていうか友達として好きだったの。でも、学校にいって他の人達と会ったりとかしているうちに段々、アルクが他の女の人と話しているのを見ると心がザワザワしてくるようになったの」
他の女の人と話しているのを見ると心がザワザワ?
そういえば私も同じようなことがあるような気がする。
「いつから、心がザワザワするようになったの?」
「そうねぇ。あれは、私が学校の帰りに大切なポーチを落としちゃって探してたとき、暗くなってきて探してくれてた他の子達も帰っちゃったのにアルクは一緒に残って探してくれたの。それで、「もういいよ諦めるから」って私が言ったらアルク「これは俺が好きで探してるんだ、気にするな」ってぶっきらぼうな感じでいってさがし続けてくれたの」
アルク優しい。
「それから、気がつくとアルクのことを目で追ってることが多くなって。友達に相談したら、それは恋だねって言われたの」
◇
そのあとも、アルクのカッコいいところや優しいところを延々とかたって本題から離れていったのでズバリ聞いてみた。
「で、相談ってなんなの?」
「あ、そういえばそういう話だったね。えっと、アルクのことが好きなんだって自覚してしてから、私は将来アルクのことを支えられるようになろうと思って勉強をそれまで以上に頑張ったの。それで、テストの点数がよくなっていったらアルクと私の間に距離ができてきて。結局告白もしないままそのまま卒業しちゃってなんか、話しづらいの」
「距離ができて話しづらいから、仲直りして告白したいってこと?」
「う、うん。告白の勇気はでないけど取り敢えず今までみたいに仲良く話ができるようになりたいなって」
「うーん、カイルに相談してみてもいい?」
「え、なんで?」
「私だと、思い付かないけどカイルなら頭いいからなにか思い付くかもしれないし」
「できれば恥ずかしいからしないでほしいけど、カイル以外の人に相談しないって言うなら、いいよ」
「わかった。じゃあかんがえてみるね」
◆カイル◆
「っていう話なんだけど。なんか考え付いた?」
「いやいや、そんなすぐに考え付かないって」
アレクたちと遊んだ次の日。
俺とミーナはアルクたちからの相談について話し合っていた。
取り敢えず、ユーリ姉からミーナにした相談の内容も聞いてみた。
が正直、アルクにはもう告白してみなよといってしまったのでこのまま放っておいてもいいかもしれないと思う。
「なぁ、ミーナ。アルクに告白しちゃいなよって伝えたからもうこの話終わりでいいんじゃね」
「ダメだよ!ユーリ姉はアルクと距離を感じてるんだよ!このままだとうまくいかないかもしれないじゃん」
「距離を感じてるっていっても、二人とも相手のことが好きなんだし…」
「じゃあ、取り敢えず距離をなくそう?」
「アルクは自分ことしか考えてないせいで距離があることに気づいてないかもしれないけど」
「ほら、めんどくさがらないで考えて!」
◇
そのあとも、あーだこーだ言いながら話はまとまり距離をなくす作戦は決定した。
それは、俺とアルクが再度相談をしている近くでミーナがユーリ姉と遊び。
たまたま、俺たちの話し声が聞こえちゃった風にしてアルクがユーリ姉をどう思っているのか伝えるというものだ。
ユーリ姉にアルクの気持ちを伝えるのはどうかと思ったが、アルクと違いユーリ姉は精神的に大人なのでアルクの気持ちを知ったくらいで関係をギクシャクさせるなんてことはないだろう。
というか、ギクシャクする前にその次の日くらいに告白させてしまおう。
ということで、この作戦に決まった。
作戦の実行日は、勉強会がある明後日の午後だ。
その日までに、それぞれ遊ぶ予定を取り付けておくことというのを決めてから解散した。
ちなみにその後、長い時間二人で部屋にこもって話をしているのを見てなにかを勘違いした母さんがご機嫌なようすで夕食時に何を話していたのか聞いてきてごまかすのに苦労した。
ノエルも何故か不機嫌だった。
各話にサブタイトル?をつけた方がいいか悩んでます。
よんでくださってるかたご意見ください。




