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第18話

すみません、文化祭の準備で手一杯で執筆の時間がとれませんでした。

「いったん休憩にするか」


5才になった俺は、父さんに剣を教えてもらうことにした。

とはいえ、鉄でできた剣などが持てるわけでもなく木剣を使っている。

しかし、木剣と言えども振り回すと体がふらついてしまう。

父さんに基本的な型などを教えてもらっているが、どうしても体がふらついてしまい父さんが振っているような綺麗な剣筋が描けない。


「父さん、どうしても剣を振ると体がふらついてしまうんだけどどうにかならないかな?」


「うーん。それは体がまだできてないからしょうがないな。一応方法もあるけれどそれは剣がしっかりとしてからがいいだろう」




「よし、そろそろ再開するか」


10分ほど経ってから父さんはそういった。

地面に投げ出していた体を動かすと、とてもだるかった。


「ん?もう今日は限界か?」


もう少しなら行けそうだけど、休みたいし終わりにしようかな。


「うん、腕が筋肉痛になっちゃった」


「もう筋肉痛が来てるのか…俺なんか2日後に来るときがもうあるのに」


さすがに10分休んだくらいで筋肉痛にはならないよ。

そう言ってあげたかったが、自分も休みたいので言うのはやめた。


「と、父さん。今日はダヴィードおじいちゃんが来る日でしょ準備とかしなくていいの?」


「そ、そうだな。じゃあ、今日はここまでだ」


ダヴィードじいさんとは、俺の母方の祖父だ。

何をしている人なのかは知らないが、結構なお金持ちだと言うことはわかる。

今俺たち家族がすんでいる家はダヴィードじいさんがプレゼントしてくれたものだそうだ。

自分の娘にとはいえ結婚祝いに家をあげるなんて相当なお金持ちなのだろう。

そして、父さんはそんなダヴィードじいさんに頭が上がらない。


「カイルー、そろそろやめて着替えちゃいなさーい」


おっと、ダヴィードじいさんが来る日は朝からごちそうを作るから母さんは大忙しですこし苛立っているのだ。

早く行動をしないと、苛立ちの矛先がこっちに向いてしまう。





トントンッ


忙しく料理を作る母さんや普段はやらない掃除をしている父さんたちを横目にノエルと遊んでいると、家のドアをノックする音が聞こえた。


すると、その音を聞き付けたノエルが玄関に向かって走り出した。


「おとうさーん、おじいちゃんきたよー」


そんなノエルの呑気な声と裏腹に、父さんたちは慌ただしく掃除道具を片付けたりしだした。


ノエルを追って玄関にいくと、ちょうどじいちゃんが入ってきた。


「おじいちゃん、こんにちは」


「おぉ、こんにちは。カイル、前みたときよりも大きくなったなぁ」


それはそうだろう。

今の俺の体は成長期だし、前あったのは一年前だ。


そのあと、じいちゃんをリビングに案内し話をした。

話をするといっても、ノエルが一方的に話したいことをいってそれをじいちゃんが聞くだけだ。

ただ、孫と話をするというのは楽しいらしくじいちゃんは終始ニコニコしていた。


三十分ほどたったあと、料理に一区切りがついたようで母さんがやって来た。


「いらっしゃい、お父さん」


「おぉ、元気だったかい?」


「えぇ、お父さんは?」


「まだまだ大丈夫さ、とはいえいつまでもわしがいては成長の邪魔になる、そろそろ引退かの」


「そうしたら?父さんにはいつまでも元気でいてほしいから」


いったいなんのはなしをしてるのだろう。

いつかは教えてもらえるだろうが気になる。

よし、今聞こう。

こういうことは本人に聞くのが一番だし、正直この世界でじいちゃんが長生きできるとは思えない。

次にあったら死んでいるなんてことがありそうだ。


「ねぇねぇおじいちゃん、おじいちゃんはなんの仕事をしているの?」


「じいちゃんはなぁ。お店をやっているんだ」


店か、子供向けに簡単な言葉にしたと考えると商店をやっているということかな。

この年で関わっているということと、この家を買える財力を考えると相当上の役職についているのだろう。


「へー、そうなんだ!僕おじいちゃんのお店見てみたい!」


「そうだな、もう少しお前が大きくなったら見に来るか?」


「うん!」


商店を見れば文化レベルがわかるから早めにみたい。

その後も、じいちゃんの店についての話などを聞いているとノエルが不機嫌そうに肩を叩いてきた。


「おじいちゃんばっかりお兄ちゃんと話してズルい!」


「ほぉ、カイルはノエルにすかれてるな。ノエル、久しぶりに会ったんじゃもう少し話をさせてはくれんか?」


「お兄ちゃんとの話、わたしわかんないもん。聞いても楽しくないもん…」


最後の方なんて、泣きそうになりながら言い出した。

まぁ、そりゃそうだろうな。

四歳児にわかるわけがない。

最後の方なんて、じいちゃんの部下の自慢やグチになってたから話すことなんてもうないけど俺が珍しく話しにくいついたからこの機会に話したいんだろうな。


ただ、じいちゃんも泣きそうになる孫の頼みは断れず、ノエルを交えて昔話などを話始めた。


ただ、俺とノエルがじいちゃんと話している間母さんが料理に戻ってしまったため父さんは一人で茶を飲みながら寂しそうにしていた。


余りにも、寂しそうだったので


頑張れ、父さん!


と心のなかでいっておいた。

18話も使ってやっと5歳です。


学校編やりたいのに全然話が進まない。


学校編、やること満載なのにケント君を六年間勉強漬けにさせてあげないといけないのに。

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