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自己紹介

「何?どうした!?」


隣の男は驚きながらちらをみ見てきた。


俺はひとつ溜め息をつき、教師のほうをちらりとみたあと言った。


「体が 小刻みに動いてたから、立ちっぱなしで具合が悪くなったのかと思って声かけたんだよ。」


「そうなん?音楽聞いてただけだったんだ、悪いな勘違いさせて。」


なんて奴だ。入学式の最中に音楽なんて聞いてるなんて。


「いや、大丈夫だ。」


俺はそう言ってから前を向いた。それとほぼ同時に校長の話が終わったようだ。


それからほどなくして入学式も終わり、俺たち新入生は帰宅となった。


――――――――――――――――――――――


翌日の授業は自己紹介からはじまった。

俺の出席番号は割と最初のほうだったので、無難に名前と出身中学を言っただけで終わらせた。面白いことなんて言えないし、変な事を言ってスベるのも嫌だしな。


そういえば俺の自身説明がまだだったな。

身長は175㎝、成績は中の下~中の中くらい。運動はそこそこ。そこ得意なほうだ。見た目は、イケメンではないが悪くもない(と思いたい)。


「――です。よろしくお願いします。」


大きな拍手が起こる。


おっと、結構自己紹介が進んでしまっていたようだ。今の女の子はかなり可愛いかったので失敗したな。今の拍手も大部分が男からの物だったしな。


「次はえー、富樫光成。」


次は昨日の入学式で音楽を聞いていた奴だ。


「はい。えー、富樫光成です。出身中学は西中です。趣味は音楽を聞くこと。苦手な物は勉強全般でーす。よろしくー。」


こいつの自己紹介が終わった後も、大きな拍手が起こった。さっきと違って大部分が女子からだ。こいつの見た目は、さらさらそうなストレートの茶髪で、見た目はかなりのイケメンだ。俺の自己紹介の時は、まばらだったのに。クソッ、イケメンなんて滅んでしまえ。


それからも、残りの生徒の自己紹介が続き、最後の生徒の紹介まで特に語るようなこともなく終わり、最初の授業は終わった。




蛇足だが、可愛い女の子と、富樫の時以上の拍手が起こることはなかった。


読んでいただきありがとうございます。誤字、脱字等ありましたらご指摘下さい。


ダメ出しでも何でもいいので感想などいただけると嬉しいです。


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