小話 勇者召喚されたのに勇者じゃなかった原因
後日談小話。
勇者召喚されたのに勇者じゃなかった原因を考察してみた。
討伐で稼ごうと立ち寄った過疎った村で、空き家を提供するからできるだけ長くいてくれと頼まれた。
屋内に洗い場がある家で、ここに湯桶置いたらお風呂場になるよね、と住んでみることにした。
洗いっこを楽しんだ後の賢者タイムにふと訊いた。
「先の召喚勇者と俺達、何が違かったんだろう」
「可能性の1つとしては、私達が2人で、召喚特典が分散しちゃった」
「なるほど。確かに彩夏に俺の剣術と筋力と体力が加われば、勇者やれそう。兜も割れるかも」
「サカキバラさんの兜割りは、元から持ってた技量だと思うよ」
「は?」
「榊原鍵吉。明治天皇の御前で、刀で鉄の兜を斬った伝説的剣豪。生涯ははっきりしてて、お墓もちゃんとあるんだけど…」
「Lv. 1 で既に達人で、そこからさらに能力値上がったら、人間離れした強さになるね」
「うん。もしかしたら、それより前の召喚勇者も、みんな武士とか剣客だったのかもね」
「ただの召喚で、召喚特典なんて元からなかった?」
「うん。榊原さんが、最後の剣客と呼ばれた人だから、勇者はもう現れないかも」
「……。」
でも、彩夏が普通に上級魔法買って身に付けたら勇者級の強さなんじゃないかな、と思ったけど言わなかった。
俺達は、下級職モブとして平穏に生きていく。
本編はこちらです。
https://ncode.syosetu.com/n2813lx/
「数学の補習受けてたら、先生と一緒に勇者召喚されたけどモブ剣士です。」




