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第五話 エルフと共にいること

…めぐりちゃんっ…


なんだよ うるさいな いつも


…高校でお友達は出来た?いじめられてない?…


あんたには 関係ないだろ


…悩んでることはない?…何でも相談してほしいの…


へー そうか


じゃあ 言ってやるよ


私を いらつかせる 一番の原因はなッ…




「血の繋がってないッ!!外から来た女がッ!!!」


「きゃあッ!!」


「私とお母さんの家でッッ私の母親ヅラをッッ!!!」


「おっおい暴れるなッ!」


                  メグリ

               ~月下の隻腕巫女~


「ハッ!!」


めぐりはそこで、自分が今まで意識を失っていた事、夢うつつのままに「父親の再婚相手」に向かって罵っていたことを自覚した。


しかし未だ自分の身に何が起こっているのか分からず、大きく眼を見開き周囲を見回す。


まず目に入るのは、四方を囲っている粗末な板張りの壁に、天井の無い屋根と、そして床。全て木だ。


そして藁をてんこ盛りにして、その上に布を敷いたベッドだか寝床だかに自分は横たわっており(今飛び起きたが)…


そして何より今、自分の眼の前に居るのは…めぐり自身あまりファンタジーに詳しくは無いのだが…


女の「エルフ」が二人(しかもそれぞれ肌の色が違う)、不安そうな面持ちで自分をじっと凝視している。


「ええッ!?」


めぐりの驚愕はまだ止まらない。


左腕に違和感を覚えて目をやると、肘から先が無くなったのも夢だったかと一瞬期待したが、そうではなかった。


切り落とされた彼女の腕、それにとって代わるかのように“義手”のような物が、いつのまにか装着されていた。


“それ”自体は鈍い金属の光沢を黒灰色に放ち、さらに手首から肘にあたる部位に、ところどころ…


翠色や蒼色の、何かの鉱石?か宝石?のようなものがいくつも嵌め込まれ、…義手のその濁った色と同様、深く昏く、輝きを放っている。


一方で、エルフのティバはめぐりの様子に若干不安を覚えつつも、話しかけようとする。


「…気に入ってくれたか?それはな、このペルテラに伝わる」


バッ


「あッおいッ」


「何を きゃあッ」


ティバの言葉も続かず、ふたたび二人は悲鳴を上げる。


めぐりが話も聞かず飛びあがるように起きたかと思うと、そのまま走り出したのだ!


バンッ!!


乱暴に戸を開けると、そのまま外に飛び出す。


しばらく走った所でめぐりの眼前に広がる光景…!数時間前に見た中世ヨーロッパの如き街並みとはまた違う、「文明社会」という言葉とは縁遠い、藁ぶき屋根で構成された村落…


「どッ…どこだよここッ…」


<後略>


第五話は以上となります。

続きは「ステキコミック」内で連載中の「メグリ~月下の隻腕巫女~」第五話をご覧ください!!

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