ゼロ章④「あなたのあすが・・」
@<イラスト多用しますのでデータ量とかどうなんでしょ?むっちゃ心配なので、心当たりのある方はバックおーらいして下さい!!!
皆様、毎度おなじみ『命の宿った作品』の作者でございま~す♪
ずっちゃんずっちゃん 外に出ようと玄関まで 出かけたら~てーぇてぇれって~
(紙から)作品が出て来て ずっちゃんずっちゃん あわてる~作者さん♪
・・などと国民的アニメのOPに現実逃避している場合では御座いませんよ!?
お礼にちょっとだけ外の景色を見せてあげようっていう軽い気持ちと、外出するのを凄く喜んでくれたのが私も嬉しくって・・紙の上だけしか動けないっていう体験したことのない不自由さや、退屈もあるだろうという同情心も感じてたから・・
ですが、なんということでしょう!?
「ひょええぇぇっ!?、か、紙から抜け出てきたぁー!?」
ビフォー:私の握っている紙(自己最高傑作が描かれていた)
↓
アフター:何も描いてない真っ白な状態
になってしまったじゃ、あーりませんか!?、魔改造、劇的ビフォーアフター!?
その中身が、ひょっこり飛び出せ!どうしょ~子守り?(錯乱中)ですよ!?
ぐにゅ~ん・・にょろろ~ん
てーへんだぁ、て~へんだぁ!?、さっきまで翡翠色のスライムだった塊が、見る見るウチに何だかニンゲンぽくなってきましたよ、お前さん!?
「おそと・・おそとに・・おそとに・・」
頭みたいな部分が出来て、声が聞こえてくる・・その頭の先から細かく長い頭髪が・・クリクリの大きな瞳が・・ご丁寧に服まで構成されていくお手軽変身!?
「これからの洋服代が浮いちゃうじゃん、ラッキー!・・じゃなかった!、こんな非常識なことが・・今から私の最高傑作が具現化しちゃうの!?、うっはぁ~♡」
はい、ワタクシは高鳴る胸の音と共に挙動不審の状態!、どうか、お巡りさんに通報されませんようにっと祈りながら、その変化を温かく見守って・・
「わたしは・・おそとに・・いきたい・・いきたい・・」
全世界のクリエイターならば、必ず誰もが一度は望むであろう理想の実体化!!!
(出てきたら一緒にあんなこと、こんなこと、やりたいことが一杯あるから・・あぁ、閻魔様!、どうか昇天する私の魂をすぐに現世にお戻して下さい!)
祈りながら、その時を瞬きせず待ち構える私!・・流石に正坐はしないけど!?
・・しゃら~ん♪
「おそとに、いきたいの~!!!」
可愛らしい声を身体中に響かせて、その変身が完了したことを全世界(田舎のみ)に伝えて・・今、私の、私による、私のための、『推しの子』が爆誕する!?
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・うん?・・
・・って・・あれ、あれれっ・・・?
「えっと・・あなた小さくない?・・描いたイラストの姿と違うんだけど・・」
思わずポロリと口から本音が漏れ出して・・だって、ウチの子は十代後半の設定なんだよ!?、今こそ、ぶっちゃけるけど永遠の17歳ってヤツね!
(私の想い浮かべる理想の姿)
翡翠色の長髪をなびかせ歩く、スラリと伸びたプロポーションは幾万幾億の異性を虜とし・・その輝く双眸に見つめられば同性までも顔を赤らめずにはいられない!
・・はずなのに・・
(私の目に映る現実の姿)
「どこからどー見ても、ひよこ組の年少さんだよ!?・・ううん、今だ、ちゃんと歩くことのできない幼女様!?・・お持ち帰りしたいほど、可愛らしいけど・・」
その幼女の状態から、イラストの姿に成長するのかと待ち構えていたけど、いつまで経っても『床に両手をついてハイハイポーズの幼女様』のままですよ!?
「これはナニか・・成長するために何か必要なパターンですなぁ~?」
あぁー、そっちですか、そーきましたか・・はてさて、一体何が必要なのかと・・
「ま~ま・・わたし・・だめ・・?」
考え込む表情の私を潤んだ瞳で見つめて、なんだか悲しそうな顔をしちゃうの!?
「いや、ダメじゃないよ!?・・いや、ダメだけど、いやいや、ダメじゃないから!、そのままで全然OK!、私は幼女様もイケるタイプだからさ~、はぁ!?」
思わず動揺して、性癖をカミングアウトして・・ヤヴぁい!?、通報される!?
「だめじゃ・・ないんだ・・よかった~♪(にっこり)」
しかし、当の幼女様は、純真無垢な笑顔を貴賤なく向けて下さるのですよ!?
ぴっか~っ!!!
「ほわわぁぁ~っ!?、邪な心が浄化される~!?」
・・・じゅわわわぁ~!!!
・・すいません、閻魔様・・今から私がそっちに向かいますね?・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なるほど・・出てくるのに力?を使ってしまって小さくなってしまったと・・」
地獄行き確定かと思われた私が、地獄の底から帰還して確認したのは・・何か力を無くしてしまい、元イラストの姿にはれないこと・・姿同様に絵の中にいた時よりも精神年齢や、言葉使いなどが幼くなってしまっていることがわかった。
問題の『ちから』についても全くわからない・・絵に戻ることも出来ない。
屈み込んで目線を合わせ・・髪色などを除いて普通の人間に見える・・その純粋すぎる瞳も変わらず私を見つめている・・可愛らしすぎるけどね?
「うん、そーなの・・でも、これでおそといけるよ、うれしぃな~♪」
当の本人は外に出ることの方が重要らしく、全く気にしていないようだけど・・
「うぅ~ん、まあ焦らず気長に考えるしかないか・・あぁ~、せっかくキャッキャウフフ~♪とか出来るかと思ったのに・・いやいや、これからどうするか・・」
絵のままでいることのデメリットより、ヒトの姿でのデメリットが少ない・・頭を振って脳みそからイケナイ妄想を押し出して、今後のことを考えて・・
「うーん?・・ま~ま、きゃっきゃっうふふふ~って、な~に?」
「へぁっ!?、聞かれるとは思わなかった・・え~、まずいことになった?」
こんな純真無垢な汚れも何も知らぬ清い魂を黒く染めるわけには・・どう言ったものか・・間違えても英語で『lilly』と訳される日本語スラングを幼女様に教える訳にはいかぬ!?
『ねぇねぇ、ま~ま、きゃっきゃっうふふふ~って、なにな~に?」
かと言って、聞かれて答えぬは親の恥!、ありのままの言葉を教えてあげよう。
「それはね~・・こーいうことかな~?」
私は、この子に優しく手を伸ばす。
「おてて?・・うふふっ、ままのおてて♪」
この子は、伸ばされた私の手を全く警戒することなく、自分の手で触ってくる。
「ふふっ、仲良しだと、お互いに触れると自然に笑い声が出るでしょ?」
私もこの子に触られるのは全然イヤじゃない・・むしろ、私も嬉しくなる。
「うん、わかった!、なかよしのことなんだね?、わたしとままは、なかよし♪」
「そうそう、仲良しのこと♪・・でも、まだ他の人にしちゃダメ、ちゃんと仲良くなってからね?・・あっ、私には、いつでもしていいからね?」
疑うことも傷付けることもない尊い存在に、自然と私も優しさを向けられる。
・・可憐な白い花の名前が何故、そういう意味になったのかは私は知らない。
だけど、そういう意味で使う人も、そういう意味で理解する人もいる。
結局、言葉なんて道具・・人が道具に使われるなんて、まっぴらごめん。
私は私・・他の誰でもない・・私のやりたいことは、私が決める。
もう、あの時みたいに、あの人たちみたいにはならない、なりたくない。
「ま~ま?、どうしたの~?・・きゃっきゃっうふふふ~ちがう?」
耳元で声がしたのに気付いた時、私はいつの間にか、あの子を抱っこしていた。
「あっ・・ううん、なんでもない、なんでもない・・大丈夫だよ」
・・いけないいけない、つい自分の暗い面に落ちてしまうところだった。
この子が無償で向けてくれる優しさに溺れてしまうところだった。
この白く清い存在を自分の黒で染めたがってしまうところだったんだ。
「これから、私たちの明日がどうなるのかなってね~?」
我に返った私は、あの子を抱っこしたまま、あの子が望んだ外に連れて行こうと思ったんだ。
「あなたのあ、すが・・って?」
外の光あふれる美しい世界を一緒に見てもらいたいたくて・・明日の希望を。
・・うん、今まで『床に両手をついてハイハイポーズの幼女様』なので気付きませんでした。
「あなたの・・あなた・・あすが?」
「あなたのあしは・・どこーー!?」
この子の足は、ヒトの足ではなかったのです!!!???
@<足は人間のひざ下ぐらいからモコモコのスポンジ状になってるんですよ~
だから、この状態では立つことはおろか、歩くことも出来ぬのです~(;'∀')
拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!
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