ゼロ章③「いやん、で、でちゃう!?」
@<イラスト多用しますのでデータ量とかどうなんでしょ?むっちゃ心配なので、心当たりのある方はバックおーらいして下さい!!!
・・さわさわ・・さわさわ・・さわさわ・・
私の髪の毛を、頭をなでてくれる感触がする・・
それがすごく優しくて・・いつぶりだろうか?
思い出せないくらい懐かしくて・・いつしか私を深い眠りに誘って・・
「ふんがっつつ!?」
がばりっ!!!
私は安らかな寝息(?)を中断して、机に突っ伏していた上体を起こす!
「やばっ!?・・私、いつの間にか寝てたっ!?」
迅速に自分の状況を把握すべく、周りをきょろきょろと見回す!
「ふぅ・・あせった・・変わりない私の家か・・確か、〆切が迫ってた仕事もちょうど片付いて・・趣味に没頭して・・はぁ~、変な夢を見ちゃったな~」
もうルーチンと言っても過言ではない・・机での就寝も慣れたもので、代わり映えのない日常の朝を私は迎えたようで・・何か忘れてるような気もしないでも・・
輝く朝日が、しょぼくれた目にまぶしーい!?・・ともかく、私ぐらいの歴戦の勇者レベルともなると、机で寝ても決して作品にヨダレなんぞ落とすわけが・・
「あっ、おきた?、おはよう、ママ♪・・ママって穴から、いっぱい何か出てたよ?」
やめて!?、その規制に引っ掛かるような表現は!?
前言撤回、わずか数秒で戦術的撤退・・否、後進であります!
我が戦線に異常ありでございます!、どう対処なされますか、我が寝ぼけた灰色の脳細胞指令殿!?
・・ふむふむ・・ではでは・・
まずは、己を知り敵を知らば百円危うかず!、百円を笑う者は消費税に泣く!
慌てて手の甲で自分の口の周りの汚水を拭って、声の主を凝視する!
・・その可愛らしい声の主は、新しく書き加えられた手のひらで、私の口からの液体を拭っていたようで・・朝日に浴びて煌く滴はある意味、芸術的な・・
「って、そんなことあるかーいっ!?・・ご、ごめん、手、大丈夫!?、溶けてない?、にじんでない!?、いつの間にか寝落ちしてたよぉー!?」
そんなことよりも私の作品・・私の描いた『命を宿した絵』を心配する!
昨夜?、いや、もう今日か・・そのままでは不便だろうと手を描いてあげてたら・・不覚にも私は天敵である睡魔との戦いに敗れてしまったようだ!?
「うーん?、これ悪いもの?・・手は、なにもなってないよ?」
そう言って、不思議そうに自分の手に付いた、バッチぃ私の唾液を眺める美少女・・細いキレイな腕、翡翠色の艶やかな髪に、曇りのない輝く瞳、整った顔のパーツ・・正直に言って、余裕で自己ベスト更新!、最高に可愛らしい!
ただし、机に置かれた紙から上半身だけを出してる状態であるが、だ。
大きさも普通の人間の縮尺じゃない・・あくまで紙に描かれたイラストの大きさ。
(・・夢じゃなかった・・本当に生きてるんだ・・)
トータルの外見的には某歌唱ロイドに似てなくもないが、滑舌はなめらかだ・・言葉はあまり知らないみたいだけど・・あっ、ディスってないんですよ?、あれもあのキャラたちの魅力だと私は力説しよう!
・・そう、この子は私の描いた作品・・私がこの作品の産みの親・・作者は作品に責任をもって接するべし!、それが私の信念・・作品に愛がなければ・・
「ママの穴から出てきたから、わたしの穴にも入れていいのかな?・・あーん」
「ちょっとまてーーーいぃぃ!?、それなんてご褒美ぃー!?」
がしりっと細腕を掴み、危うく規制に引っかかるのを阻止する私!?
「えー?、だめなの、マーマ?・・入れてみたいのに・・」
「ダメっ!、ゼッタイっ!」
・・その後、食べる食べない、キレイキタナイ論争を繰り広げ、私は何とか拭き取ることに成功し、自分の作品を汚さずに済んだのでありました・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ~・・」
慎重にヨダレを拭いてみて、この作品の細部を・・ちょっと冒険して、アルコールや溶剤を使っても問題なくて・・異常は特になくて、安堵のため息をつく。
「入れてみたかった・・ママのいじわる・・ぷくー」
しかし、いささかなんぶつのようだ・・十代後半の美少女に見えるが、世の中の常識が判断できていない・・これは、一から良い悪いを教えていかないと・・
自慢じゃないけど人付き合いが得意とは言えない私・・こんな田舎に引っ越すぐらいだからね?・・その労力を想像して、ドッと今までの疲労がのしかかって・・
・・でも・・私の描いた、この作品は、ついさっきまで・・
「もしかして、寝てる間ずっと私の頭をなでてくれてたの?・・眠くならないの?・・その・・きちゃないのも受けて・・」
私は、申し訳なさそうに聞いてみるけど・・この子は満面の笑顔で明るく・・
「うん!、なんだかナデナデしたくって、触りたくて♪・・ダメだった?」
『全然、苦じゃない、むしろ、やってあげたい!』っていう見返りを求めていない純粋さ・・じわっと私の胸の中で温かい光が灯る・・
こんな優しい魂を持って生まれて来てくれたんだよね?・・じゃあ、親である私が作品に報いないとイケナくない?
「ううん、ごめんね・・ありがとう!・・でも、今度もヨダレ垂れてたら殴り起こしていいからね?・・今、何かしたいことある?」
親としてケジメやマナーを守ることも教えていかなきゃ!、親の背を見て子供は育つって言うもんね!
お礼に何か希望があればって思って、少し軽い気持ちで聞いたら・・
「お外出たい!、ここ変わらない!、ここイヤっ!」
うわっ、よりにもよってデンジャラスお外ですかいな!?・・いきなりハードル高いな・・でも、ここは田舎も田舎、滅多に人も通らない私だけの一軒家だから・・
「う~ん・・ホンのちょっとだけね?、声を出さないでくれるなら、お外出てみる?」
・・えぇ、その時は気をつけてたらマーイーカーってぐらい軽い気持ちだったんですわ・・
「わーい!、わーい!、お外、お外!、わくわくする!」
・・この作品が余りに嬉しそうなんで、ついつい警戒心も薄れちゃって、私は大事に抱えながら外へと向かったんですわ・・玄関の扉を開いて・・眩しい日の光が射しこんで・・
「お外!、お外!・・出た!、出た!」
とても楽しそうな声を聞いて・・寝不足の目がようやく光に慣れた時に・・
「えっ・・いやん、で、でちゃう!?、出ちゃうのっ!?」
某液体アンドロイド?が出て来るみたいに、紙から翡翠色のスライムみたいなのが出て来たんですわぁ!?
紙を掴んでいた私の手と共に、身体の向きを180度回転!、急いで家に帰還せよ!
外に出たのは、僅か数秒の世界記録の短さの散歩ですわぁ!?
にょろり~・・にょろろろん・・
そして、完全に出て来た翡翠色のスライムが何かの形を取り始めるのですわぁーー!?
私<やばいよ!?やばいよ!?
拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!
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