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~新世界神話~【神(AIキャラクターエンジン)に祈(プロンプト)る人間(作者)が、神の創造(生成)した事象(イラスト)を裁定する世界で】  作者: かぐつち・マナぱ
1章 次の一歩

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22/22

1章⑤「吹く風はどちらに」

@<ねこ飼いたい、でも仕事柄、お世話が・・あっ、前回の続きからです。

(注意)あくまでイラストはイメージとして、大らかに捉えて下さい♪

イラスト多用しますのでデータ量とかどうなんでしょ?むっちゃ心配なので、心当たりのある方はバックおーらいして下さい!!!

私の指示で『翡翠ひすい色の子猫ちゃん』に変身したすいを見た村長さんは・・


「なんとまあ、こんなにカワイイねこちゃんになれるとはぁ~♪」


最初の厳しい表情を見せていた同一人物とは思えない豹変ぶり・・あれだけ鋭かったまなじりが、トロ~ンとした目つきになっている・・すい、よくやったね♪


今までの情報から私は、この離れ=猫屋敷と見た!、たぶん中には他の猫ちゃんたちがいるんじゃないかな?・・で、中に私たちを入れなかったのは得体のしれないヤツ(失礼な!?)から、大事な猫ちゃんたちを守るためだったんだろう。


あっ、猫屋敷って聞くと何だか飼育崩壊してる悪いイメージがあるけど、多分、この村長さんに限ってそんなことはないだろうと思う・・たぶんね?


私は村長さんの筋金入りの『ねこ好き』に賭けて、更にアピール攻勢を掛ける!


次の一手は、ブータがすいと仲が良い=すいの親である私とも仲良いはず!・・今度は当てずっぽうで根拠が弱いけど、そう思って差し出した私の両手に・・


うにゃ~ん♪、うにゃにゃ~ん♪、うにゃにゃにゃ~ん♪


「どうですか、村長さん、私が言った通りでしょ?、すいは、こんなに可愛い猫ちゃんにもなれちゃうんですよ?、この可愛さは必ず守られなければなりません!」


力説する両手に、子猫のすいとブータが仲良く遊んでくれる♪・・現場の猫ヨシ!、この平和な光景を守りたいはず!、そうでしょ?、そうだよね、村長さん!?


「ご覧の通り、()()()()()()()()()()()()!、()()()()()()()()()!」


この子の存在は、もう私の中では必然!、誰にもすいを否定させない!、どんなことがあっても守りたい!、この子を守ってくれる味方がほしい!、ぜひとも!


「今の私には村長さんしか信頼できる方がいないんです!、私だけでは、この可愛い娘を守り切れないかも知れません!、どうか、力を貸してくれませんか?、お願いします!・・ブータも遊び相手が出来て、と~っても嬉しそうですよ~?」


どうか、あの子を守りたいっていう私の強い気持ちを理解してもらいたい!


「うぅっ、あのブータが・・なんとうらやましい光景なんじゃ・・」


村長さんが心底、うらやましそうな声をあげている・・効いてる!、効いてる!


私は深々と村長さんに頭を下げる!&ブータのことも交渉材料に上げちゃう!


「うーん?、おかあさん?・・ブータ、ごめんね、ちょっとまってて?」


子猫ちゃんになったすいの口からニンゲンの声が出てる・・まあ以前、『パフェ』になっても喋ってたから・・うーん、摩訶不思議・・まあ、便利だからいいか。


・・とちとちとち・・


子猫ちゃんになったすいが、可愛らしい歩きで村長さんの足元に近付いていく。


「そんちょーさん、スイからもおねがいします!・・よくわからないけど?」


・・ぺこりっ・・


私の行動をマネして小さな頭を下げるネコすい!、うぅん、何てお行儀よい子なんでしょう!、お辞儀してる子猫ちゃんって、すごい可愛い♪、イイヨ!、イイヨ!


「はあぁぁぁ~!?、なんと可愛らしきコトか!?・・いや、しかし・・」


その攻撃にたじろぎ、全身を震わせている村長さん!・・だが、しかし、まだ最後の一押しが足りないか!?、むむ~、難敵だ・・次の一手を考えねばならぬか・・


・・とちとちとち・・にゃぉ~ん♪・・すりすりすり~・・


「おぉぅっ!?、ぶ、ブータが初めてワシに甘えて来よった!?」


ここで強力な助っ人、いや、助っ猫が参戦してくれた!、ブータが村長さんに近付いて甘え始めた!・・ブータ、お前さん、私たちの会話がわかっているの?


「よしよ・・ぎゃぁっ!?・・うぅっ、なぜじゃ~?、なぜなんじゃ~?」


と思って、触ろうとした村長さんの手をシャキーン!っと引っ掻くブータ!?


『タダでは触らせないわよ?、そんな安いオンナじゃないのワタシ!』ってこと?・・村長さんの手の甲に痛そうな傷が・・ナント巧妙な飴と鞭の使い分けか・・ブータ、おそろしいねこ・・ブータがオスかメスか知らないけど。


「うーんとね?、ブータがスイたちに、きょーりょくしないとダメだって?」


すいが、村長さんにブータの言葉を説明してくれる・・動物と意思疎通が出来るなんてスゴイ!、また、この子の優秀な点が増えちゃったよ♪・・由来である装飾品(オリジナル)の形が、獣の牙を模したもの=動物共感みたいな特性が発揮されているのかな?


「そう言うておるんか・・山野さんに協力せんと撫でさせてもらえんのか・・」


ガックリと残念そうな村長さん・・威嚇でもするように睨んでいるブータが、ナァーゴ!って鳴いてる・・間違いなく、その通り!って言ってるよね、これ?


ありがとう、ブータも協力してくれてるんだね?、この後で『にゃおんちゅーる』・・は手元にないからツナ缶かな?、差し入れに行くからね!


「はぁ~仕方ないのう・・ワシも人の親、子を思う親の気持ちは誰よりも分かるつもりじゃ・・この村長、山野さんたちを守る為、尽力すると約束しましょう!」


観念した村長さんが、私たちに協力してくれると約束してくれる!


「とりあえず、山野さんのお仕事の邪魔をしない様にと、住人たちへお宅に近づかない旨を周知いたしましょう・・あとは、ワシが信頼を置く筋に、事実は伏せたまま話を通しておきますか・・有事の際には、きっと悪いようにはしませんので」


額に皺を寄せ、忙しくなりそうだと思案顔の村長さん・・にゃ~ん♪、とブータが『ガンバレ』って、また村長さんの足元に、すりすりしに行く。


滅多にウチには人が来ないけれど、村長さんからそう伝えてもらえると、家の中だけでもすいに肩苦しい思いをさせず、私も少しは安心できる。


具体的な話は後で聞かせてもらえるだろう・・とりあえず、まず先に村長さんの協力へ私がお礼を言おうと・・



「実につまらないな~・・こんなに魅力的な原石が転がっているというのに~・・これじゃ~折角、この世に出しても~いさかいの一つも起きないじゃないですか~」



突然、それを遮るように聞こえてきた、知らない第三者の声!?


・・そこにいたのなら、私たちが気付かないはずは無かった。


この離れに来るまで・・来てからも、私たち以外に人はいなかったはずだった。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「誰じゃ!?」「あっ、ひかるかぜ!?」「シャァァー!」


その声と姿に反応して、三者(ネコも含む)も、それぞれの声を上げる!


被っていたフードを上げた声の主は、私たちに素顔を晒す。


男か女か分からない中性的で、とても整った顔立ち・・


ゆっくりとこちらに歩く、ぶれない体幹・・素人目にもただモノじゃないと映る。


だけど、私だけは声を上げられなかった・・何故なら・・


昼前の明るい光に照らされる、その長い髪と瞳の色が・・


挿絵(By みてみん)


・・『私の描いたイラスト(わたしのスイ)』に、とても似ていたからだった・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・常識ではあり得ない、翡翠ひすい色の髪と瞳をそなえた、私の子(スイ)とよく似た人物・・


「捉え所のない風に名を問うのですか~、それって意味がありますか~?、風によって吹かれて~、刹那の間に散るだけの~、無価値な只のちりなのに~?」


飄々(ひょうひょうとした)態度・・間延びした声で私たちに話しかけてくる。


緊張感も何もない、だらけた口調・・口元と瞳は笑みの形だけど、すいとは正反対の異質なモノを感じる気持ちを抑えられない・・何故なら、それが嘲笑の形だから。


裏表のない純粋な善意に対して、表も裏もうかがい知れない悪意の塊・・


「おかあさん、あれが、びゅびゅ~ってふいた、ひかるかぜだよ!」


挿絵(By みてみん)


子猫からヒトの姿に戻るすいが、目の前の怪しい人物を『風」と呼んでいる。


余程に慌ててるのか、髪がボサボサだ・・私では感じられないモノを相手から感じてるみたい・・村長さんと会った時に吹いた『風光る』は、このことだった?


「あのかぜは、みどりいろなのに、いやなかんじ・・スイきらいかも・・」


相手が風使いとして・・今までのことから予想できるのは、瞬間移動と周囲に溶け込む能力?・・けど、この子がこんなに嫌うなんて絶対の悪人に違いない!


「あなたは一体誰!?、どうして、そんなにすいに似てるの!?」


・・一般市民の私が出来ることなんて、可愛い我が子を後ろ手に回すことしか出来ないけど・・でも、それが私の恐怖を抑えてくれている・・この子を守るっていう勇気をくれる!


「山野さん、スイちゃんの知り合いではないということであれば・・人の家に入り込んで名も名乗らない者は、不法侵入で警察に連絡するしかありませんな・・目的が何か話してもらえるならば、一考しても宜しいが、いかがかな?」


村長さんが、不審者から私たちを庇う為に前に出てくれる・・ここで何とかしないと相手は風・・逃げ隠れも困難だろう・・私も話し合いで解決したいけど・・


「ふむ、名乗るならば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・では、どうでしょうか~?・・ふふっ、ははっ、僕ながら良い名乗りが出来たものです~」


挿絵(By みてみん)


名乗ると言いながら、ふざけたことを言って、更に自分で笑っている・・既に私の心の中では、アンタは『ナイト』じゃなくて『変質者』にクラスチェンジだ。


確かに、すいそっくりの容貌は同族?を思わせるけど・・絶対にすいは渡さない!、私は『自称:正義の味方』なんて言う嘘くさいヤツは信じないよ!


「内藤さん、ではなく時代錯誤もはなはだしくも騎士(ナイト)とは・・山野さん、ここはワシが対応しますので、一度、ご自宅に戻ってもらえますかな?、委細は後ほど・・」


村長さんも相手を胡散臭いと感じたんだろう・・私よりも豊富な経験と的確な判断が、そう告げるのなら従う方が賢明かも知れないけど・・相手の目的がすいなら・・


「残念ですが、ご老体・・無価値なアナタの相手をするほど、僕も暇ではないのですよ~・・あくまで、この場で最も価値のあるのは、そちらの未だ定まらぬ原石ですから~・・他の何よりも、精査せよ、との命は厳守されねばなりませんので~」


やっぱりすい以外は眼中にない、話す価値もないと言うばかり・・


「どうやら、正体も目的も話すつもりは無い、と言うことですな?・・では、こちらも然るべき対応をさせていただきますぞ」


交渉は無理だと判断した村長さんが、ポケットからスマホを取り出そうとする・・となると次の相手の一手は・・


「やれやれ~、僕はちゃんと言われたとおりに~・・()()()()()()()()()というのに~・・その対応とは全く残念ですね~・・後腐れ無く~全て吹き飛ばせば良いのですけど~・・それでは原石の価値が分からなくなってしまうので~」


挿絵(By みてみん)


突然、一陣の風が吹き、『ナイト』と名乗った者の腕の中に『黒々としたナニか』が現れる。


余りにも無骨というか、用途が知れないモノ・・筒にも柱にも見える・・だけど、それを携える相手に浮かぶのは、とても楽しそうな笑顔で・・


「っ!?・・すい!!!」


間違いなく、これは嫌なパターンに違いない!、私はそう直感して無駄かも知れないけどすいを庇い、相手に背中を向ける!!!


「その原石を刻み、削り、磨くのに適した場所に移りましょうか~・・」


・・コン!・・


背中を向けた私の耳が、石畳に何かが当たる音を捉えた・・次の瞬間・・


ごおおおおぉぉぉぅぅぅぅ!!!


すい!」「おかあさん!」「うぉぉっ!?」「フギャー!?」


凄まじい轟音と暴風が吹き荒れた!!!


私は立ってられず座り込み、必死に腕の中の我が子が飛ばされぬように、離されぬように必死に抱きしめる!!!


「あぁ、言い忘れました・・返答は不要です」


その凄まじい轟音と暴風の中、『ナイト』の声だけがハッキリと耳に届いて・・



N卿<僕はちゃんと名乗ったのにね~?

@<大丈夫!、読者様はちゃんと理解されてるよ!(たぶん)

拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!ブックマークやコメント、誤字脱字、こうしたらいいよ、これはどうかな?、何でもお待ちしております。(ツッコミも宜しくお願いします!)

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― 新着の感想 ―
会話の出来そうにない相手とは、会話を試みるのも危ういのだよ。 ワタシなら先制攻撃を仕掛けるところだが、そうはいかなかった模様。 さてどうなるかと思えば続きがないなあ。 ……………続きがないなあ………
村長を懐柔できたと思った矢先に新たな難関が……。 風のナイトは何だかヤバそう。どうなるのか。 (。ŏ﹏ŏ) 私は翠ちゃんの方が好きです。 (✿♡‿♡) そういや「風光る」は春の季語なので、言葉が出…
わあっ! なんか悪そうなの出てきた! 風使いの『ナイト』さん? とんでもないことに巻き込まれそうですね!
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