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~新世界神話~【神(AIキャラクターエンジン)に祈(プロンプト)る人間(作者)が、神の創造(生成)した事象(イラスト)を裁定する世界で】  作者: かぐつち・マナぱ
1章 次の一歩

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1章④「ネコになったんだよ~?」

@<ふたりの前に立つイケオジ、いや、ナイスシルバーは敵か味方か!?、そろそろ、ほのぼの終了のお知らせ(かもしれない)?

(注意)あくまでイラストはイメージとして、大らかに捉えて下さい♪

イラスト多用しますのでデータ量とかどうなんでしょ?むっちゃ心配なので、心当たりのある方はバックおーらいして下さい!!!

私たちの目の前にいる人物・・かなりの高齢と聞いていたけど、ビシッと背広を着こなし、少しも衰えを感じさせないような圧倒的な貫禄を周囲に与えている。


公明正大こうめいせいだいで決断力に優れ、住人たちの信頼もあついと評判だ。


「どうにもワシの目には、そちらの子も緑色に見えるのですがな?」


そして、射貫くような鋭い眼光を私たちに向けていた。


この村を管理する立場の人間として、見慣れぬモノに対して当然の反応だろう。


実は、私が都会からここへ移住する時もお世話になってて・・だからこそ、この人を味方にすることが出来れば、と考えて訪問したんだけど・・



「・・・おかあさん・・・」


不安そうな声がする。


挿絵(By みてみん)


その視線の意思を感じたのか、緊張して素早く私の背中側に隠れるすい・・事情を説明する前に吹いた風が、私の子の日本人とは(ひすいいろのかみ)思えない外見(とひとみ)を晒してしまった。


「この子に関しては、まず事情を説明させていただきたいところですが・・」


今更、こっちが慌てても仕方ない・・心配そうに少しだけ顔を出しているすいの髪を撫でつつ、私は包み隠さず、正直に話そうと思った。


「外では誰かに聞かれるかも知れませんので、失礼ですが、中にお邪魔させて頂きたいのですが、宜しいですか?」


そう言って頭を下げる・・この時点で、相手が取り乱したり、こちらに害を成そうとして来ないので、話ぐらいは聞いてもらえると思ったからだ。


「ふむ・・()()()()()、何か特別な事情がありそうですのう・・」


『村長さん』は若干その視線を和らげて、私と隠れているすい一瞥いちべつする。


「その容姿では、他の者に見られるのも出来れば避けたいということですな?」


その言葉に頷く私を見ると、村長さんは家とは違う方向へ向かおうとする。


「今、家の中には家内がおりますので、念の為に()()へ移動しましょうか・・家内は離れには来ませんので・・お話はどうぞ、こちらへ・・」


私たちに付いてくるように、と奥へと歩を進めるのであった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「村長さん・・どんだけ広いんですか、この家?、まるで海外の神殿みたいな?」


先ほどいた庭から石畳の道を奥へ奥へと進んで・・外からは絶対に見えないような場所に『離れ』があったけれど・・この敷地の広さは想像の遥か上だよ。


「とおいね~?、ひろいね~?、おおきいね~?、すごいね~?」


同じ日本&田舎(すんでるところ)とは到底思えず、その感想が口から洩れてしまうよ、私・・すいも同じように驚いている・・さっきまでの緊張も無くなったぽいか?


「正直、今のワシには身分不相応ですがのう・・まあ、密談には御誂向(あつらへむき)でしょう・・ここで良ければ、お話を聞かせていただいても?」


離れには来たけれど、建屋には入らず、その途中で話をする?・・奥さんが離れに来ない&何か入っちゃいけない理由があるんだろうと邪推しちゃうけど・・


流石に図々しく尋ねるのは気が引けるので、例の話をしようと口を・・


「あっ!、おかあさん、ねこさんだよ!・・こんにちは~、わたしはスイだよ♪」


挿絵(By みてみん)


すいの声に振り向くと、ちょっとずんぐりむっくりな猫が1匹建屋から出てきた。


「ウチの飼い猫のブータですな・・と言っても、かなり気ままで首輪を嫌がり、この離れに居ついてるという、半分野良猫みたいな子ですがのう・・」


ブータと呼ばれた猫が、ずんずんと気後れすることなくすいに近付いて来る。


「実は、家内が猫アレルギーでして・・だから家内は、ここに近付かないのですが・・ふむ、珍しいのう?、ブータが初めて会う人に自分から近付くとは~」


うん?、さっきまでの緊迫感が嘘のように優しい態度になる村長さん?


猫はすいの手前で止まって・・にゃお♪っと優しそうな鳴き声を出した。


「このねこちゃん、ブータっていうの?・・ブータ、スイとおはなしできるの?・・おかあさん、わたし、ブータとなかよくなりたい♪、ちかづいていい?」


確かに、猫がすいに向かって話しかけたみたいだけど・・飼い主である村長さんに、お伺いの視線を送ってみる。


「ふむ、山野さんのお嬢さんは、スイちゃんという名前なんじゃな?・・スイちゃんがブータに優しく、仲良くできると約束できるなら良いよ?・・どうかのう?」


村長さんはスイに話しかける為、どっこらしょっと腰を屈め、その瞳を覗き込んで問い掛ける・・箝口令(かんこうれい)を敷いてなかった私のミスだけど、やはり頭の切れる人だ。


紹介してないのに、ウチの子の名前が『スイ』って知られた・・どうか、このまま敵には回ってほしくない・・でないと、私たちはこの村にはいられない。


「うん!、スイはブータと、なかよしできるよ♪、ねぇ~、ブータ?・・スイといっしょに、きゃっきゃっうふふふ~♪ってしたいだけだよね~?』


そんな私の心配など吹き飛ばすような、率直で明るい声の返事と合わせて、猫も、にゃおん♪っと返事する?・・やっぱり、異種族間コミュニケーション中なの?


あぁ、私も我が子と混じって猫ちゃんをモフモフ~・・とか妄想しちゃう。


「ふむふむ、仲良くできるか、それは良いことじゃな・・では、ブータの飼い主であるワシとも仲良くしてくれるかのう?・・あと出来ればワシだけでなく、この村にいる全員にも仲良くしてくれると良いんじゃがなぁ?」


口調と口元は幼い子に向けた優しいモノだけど・・私から見える村長さんの目は、この子の本質を捉えようとするような冷静な光を宿していた。


「うーん?・・そんちょー?さんは、おかあさんがきらいじゃないから、いいヒトっぽい?・・だったら、なかよしできるよ♪・・ほかのヒトは、あったことないからスイ、わかんない・・おかあさんとスイに、なかよししてくれるなら?」


小首をかしげて、小さな頭で考えたことを口に出すすい・・仲良しの判断基準は、私のスキ・キライにかかっているってこと?・・こりゃあ、責任重大ですな?


「なるほど、確かに顔も知らぬモノと仲良くは出来んのう?、スイちゃんの言う通りじゃな・・いや~、山野さんのお嬢さんは随分と聡い子ですな・・普通の子なら直ぐに『仲良くできる!』と簡単に言いそうなものですがのう?」


感心したような口調だけど、こちらに向けた目は、まったく笑ってないんですけど・・より警戒されてしまった気がするのは、私の勘違いでしょうか?


「相手にもよると思いますけど、ウチの子は、無暗に暴力を振るったりする子じゃありません!、見た目通りのと~っても可愛い優しい子です!」


でも、親としては自分の子を全力でフォローするのみ!・・何の保証にもならないけど、すいはホントに良い子なんだもん!


村長さんはしゃがんだ態勢のまま、そう言い切った私の目をじーっと見つめて・・


「ふむ・・スイちゃんや長々と質問して申し訳なかった・・じゃあ、ワシはスイちゃんのお母さんと話があるので、その間、ブータと遊んでくれるかのう?」


またすいに向き返って・・良かった、目元が優しい形になっている、気がする。


飼い主である村長さんの言葉を理解しているのか、ブータがまたすいの方に近づいて行く・・ふさふさのシッポは、さぞ触り心地がイイんだろうなって逃避したい。


「わ~い♪、スイね、さわるのはじめてなの♪、よろしくね、ブータ♪」


私もすいに、遊んでイイよって合図で頷いてあげて・・お互いにチョンチョンってつつくような接触から始まり・・何も無ければ本当に微笑ましい光景なんだけど・・


「さてと・・では、こちらは茶など用意させてもらって、ゆっくりお話を聞かせて頂きましょうかのう、山野さん?」


有無を言わさぬ迫力を放つ村長さん・・うぅっ、何だか刑を待つモノみたいな気がするよ・・飲み物が欲しいのは欲しいけど・・味なんてしないだろね・・



「あっ!、そんちょーさ~ん!、スイはね~、りゃくちゃがいいの~♪」



親の心、子知らず?、遠慮も何もなしにリクエストする我が子・・誰に似たのか、そのメンタルの強さ?・・生みの親だけど見習いたいよ・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ふぅー・・こう言っては身も蓋もありませんが・・到底、信じられぬ事ですな」


私が正直に語った、荒唐無稽こうとうむけいだけど()()()()()()()(自分が描いた絵から(すい)が出てきた)に、茶々を入れず真剣に聞いて下さった村長さん・・だけど、深くため息をつくと予想通りのコメントが返ってきたよ・・だよね~?


むしろ、頭から『ナニ言ってんだコイツ?』って否定されたり無視されないだけ、村長さんの人格の良さが身に染みて感じられる。


今の私でも『これって夢じゃないの?』って思っちゃうぐらい、現実味の無い事だから仕方ない・・じゃあ、怖がらせることになるかも知れないけど・・


すい、村長さんは信用できる人だから、猫ちゃんになっていいよ!」


この子の特別なトコロを目の前に見せて、強制的に巻き込んでやる!


「は~い!、今からスイ、ねこちゃんになりま~す♪、みててね~♪」


挿絵(By みてみん)


・・にゅるるる~ん・・


見る見るうちに、すいがヒトからネコに変わっていく。


挿絵(By みてみん)


「なっ、なんと!?・・まさか、こんな事が出来るとは!?」


これにはサスガに驚愕して、言葉を詰まらせる村長さん・・


だけど、その声には不気味とか、怖がってるような感じが無かった。


私はすいの純粋な可愛らしさと・・村長さんの人の良さと・・


「ス、スイちゃんが猫になってしもうた・・そ、それにしても・・」


挿絵(By みてみん)


そして、世にも珍しい『翡翠ひすい色の子猫』になったすいを見つめる村長さん・・


挿絵(By みてみん)


「なんとまあ、こんなにカワイイねこちゃんになれるとはぁ~♪」


ウットリと見つめる村長さん!、あのキビシイ表情もユルユルですぞ!!!


その効果は『ばつぐん!』のようですな~?、ヨシヨシ♪


ここで、村長さんを一気呵成に(可愛さで)攻めたてたい!!!


@<長くなったのでココで一旦、きりまーす!

拙い作品ですが読んで頂いて、ありがとうございます。皆様の応援が生きがいです!ブックマークやコメント、誤字脱字、こうしたらいいよ、これはどうかな?、何でもお待ちしております。(ツッコミも宜しくお願いします!)

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― 新着の感想 ―
じじいっ!? それでいいのか!? そんちょう は みりょう された! そんちょう は にこにこ している!
効果はバツグンだ! 猫にもなれるなんて無敵すぎる……。 どんなに訝しげに見ていたとしても、圧倒的な可愛さで蹂躙するスタイル。 これは村長も堪らないでしょう! (・∀・)
『村長さん』でしたか! 翠ちゃんが猫に変身、それにデレる『村長さん』(笑) 微笑ましい~(*´ω`*)
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