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1.異世界。。。。。。かな?ー(1)

 何か、騒ぎがあった。そしてその騒ぎの原因もわからず俺の意識は消えた。それからいくらなの時間が流れて俺はようやく気が付いた。


 何かが感じられた。これは。何の。。。。。いや、誰の声だった。それも大人数の声でまるで何らかの事故があった後の騒ぎっぽいけど。。。。だめだ。頭がうまく働かない。。。。


 取り敢えず目を覚めると、見えるのはかなり低い天井だった。天井は木と泥を適当に混ぜて作ったような感じでとにかく人工的に作られた建物の中のようだった。窓口も、扉も見えない変な仕組みだった。何かを隠すためならともかく、人間がいるには不適切な場所だった。


 もっと周りを観察するために体を起こすつもりだったが、体はともかく指一本も動けなかった。何か重いもので固定されているらしい。むりありと手を振っては、無機質な鉄の摩擦音だけが鳴るばかりで俺一人では動けなさそうだった。何度も力を入れても変わらない状態でため息をつくとたん、上から誰かの足が飛んで来てそのまま俺の鼻を蹴飛ばした。それだけではなく、横からも腕や足が飛んで俺を殴った。俺が動けるとするたびに同じ目にあって、俺も結局動けなくなった。


 つまり、少なくとも四人以上にいると言うはずなのにそれにしては非常に静かだった。そして周りは足とか手とかを自由に使えるようだが俺は何一つも自由にされることができない。先に蹴れれたせいで鼻から生臭い何かが流れて来た。血は俺のおでこまで流れてそのまま俺は見ている木と泥の天井。。。いや平を向いて落とされた。


ポン。。。。。。ポン。。。。ポン。。


 いや、待って。何かおかしいだろう。俺は何かで固定されていて、俺がいる天井のほうが動くはずはない。なのに血が落ちて出る音の周期がどんどん短めになっている。壁もそのままで平が上がっているとも思えにくい。なのにそのあり得ないことが実際に起こっている。重力を逆らうことができるほどの力を持つ。。。。。生き物がある。


 そこまで思った瞬間、いきなりに顔を全部包み込むほどの大量の血が鼻に付いた。これは。。。。俺の血ではないはず。何か起こった?首をぐるっと横へ回すと首がボロボロに破られて顔しか残ってない人が見えた。その顔の元持ち主は俺を向いて真っ直ぐに横たわっていいたらしい。


既に血まみれになったその瞳は俺を見ながら、悲鳴一つも出られず、そのまま体全体が破れてしまった。




 


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