今のテンプレに足りないのは、偽装工作!
まぁ、悩める方への、ヒントになれば良いかなと。
テンプレは好きです。
だから、少し苦言を呈したい。
作者の皆さん露骨過ぎ。
擬態してください。偽装工作を推奨します。
私はガンダムが好きなので、富野監督の傾向を例に、幾つか上げたいと思います。
富野監督の原点は、古典文学です。
古典文学は、テンプレ発祥にしてあらゆるパターンを網羅してます。
さて、それが全面に出た作品が『Ζガンダム』です。
特にフォウとカミーユの悲恋。
何故だ!と思われた方もいると思います。
絶対にロミオとジュリエットだよね!
ローマの休日も入っているよね?
シロッコ。Ζのラスボス的存在です。
どこのスケコマのインテリぶった貴族だよね!
しかも女を食い物にして、出世する系のやつ。
ライトエロにいそうだな。
モビルスーツ抜きに、舞台を中世に持ってくると、あら不思議、オペラチックになりますよね?
他にも、ホワイト富野作品に多いのが、ハッピーエンドでも少し凝りを残します。
リーンの翼のエンディングが典型かな。
それって、オペラで使われる技法だよね?
ターンエーではディアナとキエルが入れ替わりますが、仮面の男を彷彿させます。
しかも、ロランはダルタニアン。
しかも、エンディングはディアナは隠居。キエルが女王となります。………仮面の男のエンディングをマイルドにしてますよね?
更にF91。
貴族主義やら町並みやら中世か!
余談ですがF91は原作を読むべき!
原作を読むと、劇場版で公開されたのは本編の下巻。
前編は人間関係やら伏線のブービートラップだらけです。
セシリーとシーブックの関係や、出だしで退場した友人等が、より深く書かれてます。
これを読んでから、鑑賞するとブラック感がマシマシで面白いですよ。
しかも、原作との違いもあり、そこが良い。
最近ではユニコーンガンダム。
ユニコーンはハッピーエンドですが、やはり少し凝りが残ります。
鉄板ですね。
ロミオとジュリエットテイストがマイルドに復活。
更に姫と騎士テイスト。
更に更に政略絡みの三角関係。
何処の宮廷活劇?
人間関係をそのままに、中世を舞台にしたら、これもオペラ。
と、私の主観が混じってますが、富野監督でさえ、テンプレを盛り込んでます。
しかし、巧みなカムフラージュで気付かない。
気付いても気にならない。
それが富野クオリティーだと思います。
幾つか気付いた点をあげます。
まず、モビルスーツや宇宙というSFテイスト。
これが一番大きい。
時代のギャップを刷り込む事で、古典テイストを隠す。
他の登場人物に、多才な思想を持たせる事で、古典チックになりがちな部分を上手く隠す。
更に、戦術や兵器をド派手に表現する事で、視点を分散させる。
と、幾重にもカムフラージュをしています。
感想で『ありきたり』と、酷評され心が折れかけたら、偽装工作してみませんか?
決して、富野監督を貶める意図はありません。
一番分かり易く、一番読んだ作品が、富野監督の作品だったので、引き合いに出しただけです。
因みに、ベルトチカチルドレンをベースにした逆襲のシャアのリメイクを希望!
Hiνとナイチンゲールを映像で観たい!