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朝の鏡

作者: bashi

寒い朝、足がかじかんでしまう。手も痛くなる。外を見つめると雀が軒に停まり、チュンチュンと鳴いている。


雪がまだ残ってる畠に、太陽が照らされてうっすら光る。


朝もやは雑木林を包み込む。雑木林を幻にさせる。


軽トラックの排気口は白い息を吐き出している。


こんな日曜日である。寒いが、なんだか暖かい。明日は、憂鬱・・・。


人生に責任を持たなくてはいけない。勉強しなければいけない。


僕はそれができていない。全くの惰性だ。進路変更を望むのなら、努力は必須である。故に身を削り、努力する人の目は輝いている。


自分はどうか?鏡を見る。瞳は汚れ淀んでいる。そして青い濁った輪が瞳を囲う。


顔を洗っても顔面は穢く、性格をしっかりと表しているみたいだ。鏡は正直だ。


また出た自分語り。なんと今朝のように寒いこと。まともな人間であれば、恋人、友人、家族の安泰を心配して自分のことなどあまり鑑みない筈だ。


結局自分のことしか考えられないから、苦しむのだ。自分の生命、精神よりも大きな物を守ろうとする人が尊いのかもしれない。


自分の価値など吸い殻以下にすぎない。そう思えれば、まともになれるかもしれない。


周りの人間はとても頑張っている。是非とも飛躍してほしい。僕のことなど、忘れてもかまわないから・・・。


周りの人間はなんと尊いのだろう。みんな努力をして、社会に貢献し、高みを目指している。


このような人々に出会えてよかった。自分の小ささを気づかせてくれたから。

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