忘年会<後編>
※前話「忘年会<前編>」の続きです。
【主な登場人物紹介】
・笠木 矢㮈…彩楸学園高校2年生。バイオリンを弾く。
・高瀬 也梛…同上2年生。キーボードを弾く。
・海中 諷杝…同上3年生。ギターを弾く。
【その他】
・相田 将…雲ノ峰高校3年。夏の音楽祭実行委員長。
・淡海 あやめ…同上3年。将の幼馴染みで音楽仲間。
・若宮 拓…高瀬の中学時代からの旧友。進学校成績優秀者。
四.
その音楽スタジオを訪れるのも、夏の音楽祭の練習場所として借りていた時以来だった。学校の部活動に所属していない矢㮈たちはこの音楽スタジオも時々利用していたのだ。――かつてここに入り浸っていた高瀬のツテで。
「さあ、どうぞ!」
若宮は一番大きな部屋に一行を案内した。
部屋の手前にはテーブルと椅子が並び、テーブルの上にはすでに料理がスタンバイしていた。湯気が立っている所をみると、まだそんなに時間は経っていないのだろう。
「足りなくなったら佳孝兄ちゃんがすぐ届けてくれるからな!」
若宮がスマホを片手に言った。
佳孝とは、先程の楽器店で勤務している若宮の従兄のことだ。この音楽スタジオは元々楽器店オーナーが所有していて、佳孝も管理に関わっている。若宮がわりと自由にここを使用できるのは佳孝の存在が大きい。
「佳孝さんをパシリに使うな」
高瀬が呆れたように言う。
そして、テーブルの向こうに控える楽器と音楽設備に淡海が声を上げた。
「キャー! 私こういう所大好きよー!」
見開いた目はキラキラと輝き、テンションの上り方が半端ない。
後ろにいる相田は、興奮する子どもを見守る親の目になっていた。
「良かった、喜んでもらえたなら場所を提供した甲斐があったな」
若宮が満足そうに頷く。
「そうだ、何でお前がいるんだよ」
高瀬が思い出したように訊く。
「ええ、その言い方酷くない? オレだって忘年会くらいしたいよ」
「勝手に一人でやってろ。小影と芳賀はどうした」
「あいつらは受験勉強でオレに構ってる暇はないらしい」
「まあ……そうだろうな。じゃあ何で淡海さんと相田さんを――」
「それは……」
若宮はマイクスタンドをしげしげと眺める淡海を見た。
「ねえ淡海さん。後でオレと勝負しようよ」
彼の言葉に、高瀬だけでなく矢㮈もポカンとした。
マイクスタンドから顔を上げた淡海が若宮の方を向いた。
「オレが勝ったら――」
若宮はちらと相田の方を見て意味ありげに微笑み、
「矢㮈ちゃんとデートしてもらう!」
いきなりすぎて、矢㮈は自分のことを言われているのだとすぐに気付かなかった。
「え!? あたし!?」
一拍置いて反応した矢㮈に、若宮が愉快そうに笑う。
いや、話の流れがおかしい。飛んだ流れ弾だ。
(そこは淡海さんにデートを申し込むところでは?)
それだったら先程若宮がちらりと相田を見たのも頷けるのだが。
「あら若宮君、なかなか面白いこと言うのね。私も一度あなたとは勝負してみたいとは思っていたけれど」
淡海が不敵な笑みを返す。
「え、えええええ? あの、それで何であたしが……」
(ちょっと待って、淡海さんしっかり応戦する感じだ)
矢㮈がおろおろする中、隣から低い声が聞こえてきてギクリとする。
「——それなら俺は淡海さんの伴奏をするが」
高瀬だった。若宮が「え?」と旧友を見る。
「オレの伴奏は?」
「知らん。一人で歌え」
「わあ、高瀬の伴奏なんて豪華だなあ」
淡海が諸手を上げて喜んだところへ、さらに追加の援護があった。
「僕も淡海さん側のギターかな」
「海中まで!?」
若宮がぎょっとするのに構わず、諷杝までもが不敵に微笑んでいた。
矢㮈はとても口を挟めず、おろおろしたまま黙って様子を見守っていた相田に助けを求めた。
「あ、相田さん……」
相田は小さく溜め息を吐いた。
「俺にあいつらを止められる気はしないが、どちらにも加担するつもりはない」
つまり、相田は淡海の伴奏にも入らないらしい。
「ええ! 将ちゃんドラムしないの!?」
「高瀬と海中がいれば十分だろ」
淡海が信じられないという顔になり、若宮がチャンスとばかりに誘う。
「じゃあ相田君はオレの方に入ってくれても良いよ?」
相田は肩を竦めた。
「あやめの機嫌を損ねそうだから遠慮する」
「私はもう損ねてますー!」
「俺のドラムがないと自信がないのか?」
珍しく相田が挑発するように言うと淡海は頬を膨らませた。
「将ちゃんのいじわる!」
ぷいと横を向く淡海に、相田は苦笑しただけだった。
「ええ~でもオレだけ伴奏ないとか寂しいだろ~」
若宮がわざとらしく呟き、矢㮈を見た。嫌な予感がする。
「――矢㮈ちゃん」
「は、はい……?」
「矢㮈ちゃんのバイオリンお願いしたいなあ」
「笠木、断って良いぞ。いや、断れ」
すぐさま高瀬が口を挟む。
「頼むよ~」
手を合わせて懇願する若宮に、矢㮈は断り切れずに「うーん」と視線を彷徨わせた。
「じゃあ……」
何とか頭を働かせて、提案する。
「勝ったらあたしとのデート云々の条件はナシにしてくれる? だったらあたしが若宮君の伴奏する」
「!」
若宮がパッと顔を明るくしたのと、高瀬が眉間に皺を寄せたのが同時だった。
「矢㮈ちゃんとデートができないのは残念だけど……でも、あのバイオリンの伴奏で歌えるのは楽しみだな」
若宮は少しして、頷いた。
「分かった。デートの件は諦めるから、伴奏お願いする」
「うん」
矢㮈は頷きながら内心でホッとした。とりあえず、面倒そうなことからは解放された。伴奏でバイオリンを弾くぐらいならお安い御用だ。
「聞いたか高瀬。こっちの伴奏は矢㮈ちゃんのバイオリンだ」
なぜか勝ち誇ったように言う若宮に、高瀬は仏頂面のまま半眼を向けた。
「……笠木のバイオリンとお前の歌は別だろ。淡海さんが負けるとは思わない」
「お、高瀬にしては言うわね! ちょっとやる気出た!」
淡海が笑いながら高瀬の背中をバシンと叩く。高瀬は「痛」と小さく呟いた。
「まあとりあえず、先にご飯食べようよ」
諷杝ののんびりした声に我に返る。そうだ、折角温かい料理もあるのに冷めてしまう。
「食べ終わったら気が済むまで歌え」
先にテーブルに着いた相田がテキパキと飲み物の準備を始める。さすが手馴れていた。
「あ、将ちゃん、私カルピスソーダが良い!」
「はいはい」
矢㮈も席に着こうとして、ついと袖を引っ張られて振り返った。
「諷杝?」
「……全く、若宮君は何を言い出すか分からないね」
諷杝は苦笑して、なぜか矢㮈の頭をポンポンと叩いた。
「?」
「まあ、結果オーライかな」
「何が結果オーライだ」
横から疲れた声を挟んだのは高瀬だ。
「あいつ、年末だからって調子に乗りすぎだろ」
「若宮君はいつもあんなじゃない? 君の方がよく知ってるでしょ」
「確かにな……」
頭が痛いと言わんばかりの高瀬の苦い表情に、旧友の苦労が垣間見えるようだった。
「まあ今日ばかりは僕もちょっと参ったなあ」
「まだ忘年会は始まったばかりだからな。気を付けろよ」
男子二人は何やらぼそぼそと言い合っている。矢㮈は意味がよく分からなかった。
「――笠木も。あいつにだけは本当に気を付けろ」
「え? どういうこと?」
矢㮈がきょとんとすると、高瀬が一層苦い表情で眉間に皺を寄せたのだった。
五.
(うわあ、すごい)
もう何曲目だろう。
食べるものを食べて落ち着いた頃、若宮と淡海の歌合戦が始まった。
矢㮈のデート云々の条件が消えたからか、結局途中から相田のドラムも引きずり込まれるように参加していた。
矢㮈も若宮だけでなく淡海の伴奏もしながら、様々な曲を弾き続けていた。さすがに疲れて楽器組が休憩に入っても、歌い手の二人はアカペラ上等で歌い始める勢いだ。
諷杝などは疾うに観戦者となっていて、お茶を飲みながら二人の歌声に聴き入っていた。
「もう暫くはスマホで十分だろ」
高瀬も飲み物を煽りながら、もう片方の手でスマホを――若宮のものだ――操作して次に彼らが歌う曲を検索していた。スマホカラオケである。
「それにしても本当にすごいね、あの二人……。声嗄れないのかな」
矢㮈が呟くと、相田が微かに笑った。
「あやめは明日は静かになるだろうな。おやつは喉飴」
「大丈夫なんですか、それ。この辺で止めた方が?」
「いや、今日くらいは良いだろ。あいつには良いストレス発散だ」
相田がきっぱり言うので、矢㮈も妙に納得してしまった。まあ、彼がそう言うなら大丈夫だろう。
「そういえば海中、お前は結局進路どうするんだ?」
思い出したように訊いた相田に、諷杝はコップの底に残ったお茶を揺らしながら口を開いた。
「うーん、とりあえず、進学?」
「「進学」」
鸚鵡返しにしたのは訊いた相田ではなく、矢㮈と高瀬だった。
相田が不思議そうな顔で後輩二人を見遣る。
「え? ひょっとしてお前ら二人とも海中から聞いてないのか?」
「聞いてません」
「全く」
矢㮈と高瀬の即答に、相田が呆れた顔になる。
「海中。後輩が心配してるぞ」
「うん、この二人はいつも心配してくれてるんだ。良い後輩たちでしょ」
真面目な顔で頷く諷杝に、相田が溜め息を吐いた。
「分かってるなら心配かけるなよ……」
「もっと言ってやってください、相田さん」
ここぞとばかりに言う高瀬に相田は同情する表情を浮かべた。
「で、進学ってどこらへんに? こっからは離れるのか?」
気を取り直して訊ねた相田に、諷杝は少し考えるように黙った。そして残っていたお茶を煽り、困ったように微笑む。
「とりあえず今決まってるのは、ここから離れるってことかな」
諷杝はそれ以上は言わなかった。隠しているというよりも、本人もどこまで言って良いか計り兼ねているようだった。
しかし。
(諷杝、ここから離れちゃうんだ)
彩楸学園に付属大学はないし、進学するとなるとほとんどが今の辺りから離れることにはなるだろう。
それは分かっているのだが、それでもやはり諷杝と会えなくなるのは寂しい。
(まだ会いに行きやすい場所だったら良いんだけどな)
今のようにほぼ毎日とは言わずとも、月に数度は会えたら良い。
そっと高瀬の方を窺うと、彼もまた何かを思案しているのか黙って手元のコップを見つめていた。
「そうか。俺とあやめは隣の県の大学だ。――一応、志望はな」
「へえ、やっぱり一緒のとこ行くんだ」
「別にそうこだわりはなかったんだが。逆にそこまでこだわりがなかったから、あやめの志望大学に行きたい学部があればそこで良いかと」
「相田君らしいなあ。淡海さんは何か言ってた?」
「俺と一緒なら受験勉強も大丈夫だね! って」
「……あはは。淡海さんらしい」
「合格ラインギリギリなのはあいつの方だから、俺だけ合格もあり得るけど」
「それはそれで気まずいね……」
「こればっかりは俺にもどうしようもない」
「それは確かに」
諷杝が苦笑する。横で聞いていた矢㮈もつられて苦笑してしまったが、淡海が無事に合格できますようにと心の中で祈った。
「――で、高瀬たちは来年どうするんだ?」
相田は今度は後輩たちに話を振って来た。黙っていた高瀬が顔を上げる。
「……来年とは?」
「音楽祭。二人で出るのか?」
矢㮈は思わず高瀬を見て、彼と目が合った。だが、その目からも表情からも彼の気持ちと考えは全く推し量れない。
「……どうでしょうね」
先に目を逸らしたのは高瀬の方だった。
「それにこいつはバイオリンもありますから」
相田が「ふーん?」と小首を傾げて、矢㮈の方を見た。
「笠木さんは出る気ないの?」
「え、えーと……」
「高瀬が出なくても、出たいなら他の学校のやつらとの合同出演もできる。――一年の時の海中みたいに」
「ああ、そんなこともあったねえ」
諷杝が懐かしそうに目を細めた。確か相田たちと一緒にステージに立ったのだと聞いたことがある。
「今年実行委員だった風橋学園の槙野も多分参加するだろうし、もし良かったら出てやってくれ。きっとあやめも見に行くだろう」
「淡海さんのことだから無理矢理ステージに上がって歌ってそう」
「怖いことを言うな、海中。俺でも止められる気がしない」
諷杝の冗談に相田が本気で悩んだ表情になり、矢㮈は乾いた笑いを溢した。
「海中も見に来るだろ?」
「そうだね、もし出るなら見に行きたいね」
諷杝の言葉に矢㮈ははっとする。
「ホント?」
「うん、もちろん」
諷杝が見に来てくれるなら、音楽祭に出ても良いかもしれない。
「……考えとくね」
控えめにそれだけ言うと、諷杝は微笑んで頷いてくれた。
(でも諷杝が見に来てくれるなら……)
ちらと高瀬を見る。彼はぼんやりと若宮が歌うのを見ていた。
(高瀬と一緒にステージに上がりたいな)
観客は諷杝だけではないけれど。でも、多分矢㮈も高瀬も一番に諷杝に聴いてほしいと思って演奏するだろうから。
その気持ちを共有できるのは、恐らく彼だけだと思ったのだ。
六.
「さ、さすがだね、淡海さん……オレが見込んだだけはあるよ」
「若宮君もね……なかなかやるじゃない……」
最後の方はもう一緒に歌っていた若宮と淡海である。二人の声もさすがに掠れ気味になっている。
(食べ終わってからほぼずっと歌っていたのでは……?)
二人が歌っている間、矢㮈たちは休憩と称して忘年会らしく今年のあれやこれや――特に音楽祭のことを振り返って談笑に興じていた。至って平和だった。
とはいえ、淡海の顔は晴れ晴れとした表情をしていて、見てるこちらも清々しい気分になった。傍にいる相田もどこか安堵しているように見えた。
スタジオの片付けをして外に出ると、年末の冷たい空気が身を包んだ。火照った顔には気持ち良いが、ぼやぼやしていると一気に身体が冷えそうだ。
「また集まろうな! 今度は合格祝いにして小影と芳賀も呼ぼうぜ」
「お前たちだけで集まれ」
高瀬のつれない返事に若宮が唇を尖らせた。
「若宮君、今日はありがとう」
矢㮈が礼を伝えると、若宮は一転して破顔した。金髪の時は少し怖いイメージだったが、黒髪だとどこか人懐っこさが増したように感じる。
「また伴奏してね、矢㮈ちゃん。あと今度はデートも――」
「若宮」
「はいはい高瀬はうるさいなあ」
若宮と高瀬のやり取りを見て矢㮈は思わず笑ってしまった。何だかんだ言い合ってはいるが、やはり旧友の遠慮ない関係がそこにはある。
「也梛と若宮君は仲良しだよね」
こそりと諷杝が囁いたので矢㮈もこっそり頷いた。
淡海との別れ際にはしっかり彼女の受験を応援し、矢㮈は諷杝と高瀬と共に帰路に着いた。
寮組の二人もそれぞれ実家に戻るためみんなバラバラになるのだが、途中の駅までは同じだった。
「あ、そうだ。二人とも『音響』のニューイヤーコンサート大丈夫そう?」
電車を待ちながら訊ねると、二人は頷いた。
「ああ。来年も四日の夕方だったな。午前中には寮に戻る予定だ」
「僕も同じ感じ。もし早めに帰れたら一緒にお昼食べて少し練習したいね」
学園の寮が四日から再開するので、彼らはその日の午前中に戻って来る予定らしい。
「とはいえ当日だけでは心もとないんだけど」
年明け四日となるとあっという間だ。しかも年末年始を挟み、それぞれが実家に戻っている都合からなかなか集まるのが難しい。
個別練習は当たり前とはいえ――
「オンラインで繋ぐ?」
「手間取りそう~」
諷杝が自信なさそうに言うが、矢㮈も同じ気持ちである。弟の弓響に手伝ってもらう未来が確実に見える。
「まあ別に新しい曲ってわけでもないし、大丈夫だとは思うんだけど……」
曲は今までに作って来た中から二曲を選んでいる。
「――なあ」
何かを考え込んでいた高瀬が口を開いた。
「お前ら、前日の三日は都合つくか?」
「三日? 家にはいると思うけど」
「僕も」
不思議そうな顔で答えた矢㮈と諷杝に、高瀬は淡々と提案した。
「なら三日、うちで練習するのはどうだ。諷杝は荷物も全部持って来て泊まっていけ――去年みたいに」
「え、良いの? 也梛の家族にご迷惑じゃない?」
「大丈夫だ。ちなみに姉さんは親戚の家に挨拶に行ってるし、妹は早くも合宿に戻ってるはずだし、父さんも仕事でいないはずだから心配しなくて良い。母さんはいるが――問題ない」
「そう? ならお言葉に甘えようかな」
「ああ、甘えておけ。母さんも喜ぶ。――笠木はどうする?」
「えっと、高瀬の家の場所がいまいちよく分からないかな」
彼の家に行ったことはあるのだが、その時は彼の姉の葵が運転する車で送迎してもらったのだ。自分一人で訪ねたことはなく、辿り着ける自信がない。
「なら最寄り駅で待ち合わせるか。諷杝も時間を合わせて来れば良い」
「分かった。じゃあその時間に着くようにするよ」
ホームに列車が入って来るアナウンスが流れた。風をまといながら滑り込んできた車両が目の前で止まる。
そこそこ混んだ車内に乗り込み、先程話していた三日の集合時間を確認した。
乗換がある駅に到着し、諷杝と高瀬が先に降りた。
「じゃあ矢㮈ちゃん、またね」
「気を付けて帰れよ」
「うん、バイバイ」
閉まるドアの窓から手を振ると、ホームを離れるまで二人は見送ってくれた。
車内が反射する窓の向こうに小さく輝く星を見つめながら、矢㮈は小さく息を吐いた。
(今日は楽しかったな……でも、もう次が楽しみだ)
年明け、彼らと出会える日が待ち遠しい。
(でもまずは、個人練習)
三人で合わせた時に鈍ったなどと言わせないように――特に高瀬に――できる限りのことはしておかなければ。
矢㮈は、もういくつ寝るとお正月――あの歌を心の中で口ずさみながら、車窓を流れていく街灯の明かりを目で追った。
ここまで読んで下さりありがとうございました。ものすごく季節外れで申し訳ございません。
じわじわと、三年生たちの卒業が近付いてきたのだなあと感じつつ…。もう暫くお付き合いいただけますと幸いです。
ちなみに、昨年の初詣のお話は番外編(奏~間奏曲集~)として下記に置いています。
「(16)三人の初詣」(https://ncode.syosetu.com/n7972ec/16/)




