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  作者: 葵月詞菜


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13/98

音楽祭 始動<準備1>

「音楽祭 始動」は<準備1>から<準備3>まで3話続きます。

【主な登場人物紹介】

・笠木 矢㮈(かさぎ やな)…彩楸学園高校1年生。

高瀬たかせ 也梛やなぎ…同上1年生。キーボードを弾く。

海中わたなか 諷杝ふうり…同上2年生。ギターを弾く。

【その他】

並早なみはや…彩楸学園の英語教諭。音楽祭の担当にされる。

相田あいだ しょう…雲ノ峰高校2年。音楽祭実行委員長。

・淡海 あやめ(おうみ あやめ)…同上2年。将の幼馴染みで音楽仲間。

一.

「夏休みなのに結構忙しそうだな。もしかしてまた補習?」

 玄関で靴を履こうとしていた時、後ろから弟の声がした。弓響(ゆき)だ。

 矢㮈(やな)は振り返り、ふふと笑った。

「補習はもうとっくの昔に終わってるわよ。今は音楽祭の準備に取り掛かっててね」

「音楽祭?」

 弓響は首を傾げた。そういえば、まだ彼には音楽祭のことを話していない。

「お盆前に、他校の人たちも一緒に音楽好きな人が集まって、演奏会するんだって。今年はうちの学校が会場になってて、なぜか実行委員に入れられちゃったのよ」

 簡単に説明すると、弓響は「へえ」と面白がるふうな表情をした。

「姉貴も出るんだ? もしかしてこの前の――高瀬さんと海中さんと一緒に?」

「そう、当たり! まだ曲は一つしかできてないんだけど、三人で初めての曲だから楽しみなんだ」

 矢㮈が素直に心中を打ち明けると、弟はまるで兄のように微笑んだ。

「それは楽しみだね。俺もぜひ聞きたい」

 確か当日は誰でも自由に聞くことができるはずだ。矢㮈がそう伝えると、弓響は「ホント?」と声を弾ませ、「絶対行く」と歯を見せて笑った。

 矢㮈はローファーを履くと、荷物とバイオリンの入ったケースを手に持った。

「じゃ、行って来ます。弓響も店番頑張ってね」

「ん、そっちもね。行ってらっしゃい」

 弟に見送られ、矢㮈は家を後にした。

 


 今年の音楽祭は、八月九日と十日の二日間を予定していた。幸い矢㮈の通う彩楸学園は、八月の後半に入学志望者を対象としたオープンキャンパスを開くため、前半にある音楽祭の準備は存分にできる。

 今日は八月二日だ。一応副委員長を務める海中諷杝(わたなか ふうり)の話によると、四日からは学校での準備という名の合宿が始まるそうだ。四日までに、矢㮈たち実行委員と彩楸から参加する者は、合宿スペースを整えて用意しておかなければならない。

 というわけで、午前中はいつものように自分たちの曲に取り組み、午後からは少しずつ会場校の準備をすることになっている。

 自転車を漕ぐこと三十分。見慣れた正門をくぐり抜け、駐輪場に自転車を停める。

 運動場を横目に見ながら校舎に向かって歩いていたら、陸上部がグラウンドの端で集まっているのが見えた。その部員の中の一人、ポニーテールの少女に目が留まる。すらりとしたスタイルは同性でも見惚れてしまう程だ。彼女はクラスメイトの臣原千佳だった。短距離走者で、一年の中でも注目を浴びていた。

(千佳ちゃん頑張れ)

 真剣にコーチの話を聞いている千佳に、そう心の中で声をかけ、矢㮈も前を向いた。

 自分も頑張らなければいけない。

 矢㮈たちの活動場所は基本、屋上だった。階段を上っていると、三階の音楽室から吹奏楽部の練習だろう音色が聞こえてきた。その音に合わせるかのように、リズムよく階段を上る。屋上は五階の高さになるが、もうだいぶ慣れて疲れることはなくなった。

 何より、これからの時間が楽しみで仕方がない。

 矢㮈が屋上への扉を開けると、いつものようにびゅんと風が吹き付けてきた。そして、八月の太陽の光。

 屋根のない屋上を、少し奥に進む。すると場違いな程カラフルなビーチパラソルが目に飛び込んできた。その下の丸太のベンチには、二人の男子生徒がいる。

 一人は、海中諷杝。

 もう一人は、高瀬也梛(たかせ やなぎ)

 彼らが矢㮈の音楽仲間だ。

「矢㮈ちゃん、おはよう」

 諷杝がいつものように笑って迎えてくれる。

「おはよう」

 矢㮈が近付くと、彼らが楽譜をベンチに並べているのが見えた。

 高瀬が矢㮈の方をチラとも見ずに、並べられた楽譜をじっと睨んでいる。声をかけるのも憚られて突っ立っている矢㮈に、座るよう勧めたのはやはり諷杝だった。

「こっち空いてるから座って。今、丁度二曲目の構成確認中」

「えっ、二曲目できたの!?」

 思わず声をあげた矢㮈は、高瀬に睨まれた。

「うるさい。少し黙ってろ」

「なっ……」

 そこまで言わなくても――そんな言い方はないだろうとイラッとする。それを見た諷杝はため息を吐き、矢㮈に優しく小声で言った。

「ごめんね、矢㮈ちゃん。昨日の夜遅くまでやってくれてたんだよ、也梛は。で、少し睡眠不足でカリカリしてるんだ」

「いつもカリカリしてるくない……?」

 矢㮈がボソリと本音を漏らすと、再び高瀬の睨みが飛んで来た。

 しばらくして、高瀬は諷杝に楽譜をまとめて渡した。

「特に変に引っかかるところは無いと思うけど、何か気になるところがあったら言ってくれ」

 受け取った諷杝は矢㮈の隣に座り、矢㮈にも見えるようにしてくれた。

「矢㮈ちゃんも何かあったら言ってね」

 矢㮈はうなずきつつ、一緒に楽譜を覗き込んだ。

 目で音符を追う。頭の中に軽くメロディが流れるが、今ひとつ実感がわかない。

「どう? 矢㮈ちゃん」

 諷杝が尋ねてくる。矢㮈は首を傾げつつ言った。

「ちゃんと音として、一度聞いてみたい、かな……」

「うん、僕もそう思う。――てわけで、也梛、キーボードで弾いてくれない?」

 諷杝が同意して、高瀬の方を見た。彼は仕方がないと言うようにキーボードをケースから出し、膝の上に置いた。そして、楽譜を見ることもなく手を鍵盤の上で滑らし始めた。

 時には鋭く、時には柔らかに。

 切なくなるような音の連続の後に、ほっとするような温かい旋律。

 高瀬が弾くからこうなるのだろうか。矢㮈の頭の中で思い描いたメロディよりも、さらに表現豊かな旋律が流れている。

(あたしはどう弾くだろう?)

 自分がバイオリンを弾く場合のことを考えてしまう。

「――と、まあ、俺の中ではこんな感じだったんだけど、何か意見ある?」

 高瀬が弾き終えて単刀直入に訊く。

「僕は何とも。というか、さすがだね」

 諷杝がふふっと笑うと、高瀬はふんと横を向いた。照れているのだろう。

「……笠木は?」

 今日初めて、まともに高瀬から声をかけられる。

 まだバイオリンのことを考えていた矢㮈は、返事をするテンポが少し遅れた。

「あっ? えっ? ――ああ、あたしもそれで良いと思う」

「……お前、今何か考えてたんじゃないのか? あったら遠慮なく言えよ。これはお前も関わる曲なんだから」

 高瀬はいつになく真剣な表情で言った。仮にここで何か文句を言ったり意見したとしても、彼は怒ることなく真面目に聞き入れ、すぐに検討するだろう。高瀬は普段性格が悪いが、音楽のこと――特に自分以外の誰かと一緒にやること――については、真剣で公平だ。相手の意見も尊重して聞き、頭ごなしに否定しない。

「いや、高瀬が作ったので大丈夫。あたしが考えてたのは、バイオリンで弾く時、あたしだったらどう弾くかなってことで、曲に対しての意見じゃないし。てか、高瀬のキーボード聞いて、本当すごいなって思った」

 矢㮈が本心で答えると、高瀬は一瞬ポカンとし、すぐに、

「そうか。ならいい」

 と頷いた。

「後はこれに歌詞を付けるだけだね。それで一応二曲揃う」

 諷杝がふうと一息吐いた。

 曲作りは練習期間を考えて、演奏だけの方を先に完成させていた。二曲目の作曲と平行して練習を重ねていたので、何とかもう形にはなっていた。今できた曲は矢㮈と諷杝が歌うので、高瀬だけが弾くことになる。ほとんど作った張本人なのだから、心配すべきは矢㮈の歌唱力だろう。

(ああ~~、バイオリン弾くより緊張するかも……)

 いっそのこと、今からでもバイオリンの伴奏を申し出たい。

「――と、さっさと練習始めなきゃね。十二時過ぎには委員長たちが来るって言ってたし」

 諷杝が自分のギターを取り出す。

 委員長とは、今度の音楽祭のまとめ役、雲ノ峰高校二年の相田将(あいだ しょう)という男子のことである。彼が委員長になったのは、先に委員長を蹴って代わりにと彼を推薦した諷杝のせいでもあった。だが人が好い相田はそれを快く引き受けたのである。

「じゃあ、一曲目――演奏だけの方、最初から通してやるよ」

 諷杝の言葉に矢㮈はうなずいて、自分のバイオリンを取り出し用意した。



 諷杝が言っていた通り、十二時過ぎ頃に彼らはやって来た。

 委員長の相田将と、彼の音楽メンバーのボーカル担当であり同じく実行委員の一人、淡海あやめだ。

 彼らの高校・雲ノ峰高校は、彩楸学園よりも少し北に位置する公立校だ。学園の最寄り駅から、六つか七つ目の駅で降りるとすぐに着く。相田は委員長ということで、七月末からこれまで、何かと彩楸に足を運んでくれている。

「ねぇ、前から思ってたんだけど、ここまでの交通費って自腹?」

 ある日、ふいに諷杝が訊くと、

「まあ自腹が当然なとこだけど……今回は会場校のヤツが『長』を蹴ったからなあ。並早教諭が車で送迎してくれてる」

 相田が肩をすくめた。

「……それ、もしかして僕に文句言ってる?」

「いやいや、そんな。『長』を蹴った誰かサンを悪く言ってるわけじゃない」

 しばらく、諷杝と相田の無言でにこやかなにらみ合いが続いた。

 というわけで、本日も並早教諭の車にて、彩楸に到着した二人なのだった。

「ヤッホー、矢㮈ちゃん。今日もよろしくー」

 淡海がよっと手を上げてあいさつする。

「あ、いらっしゃい、ご苦労様です。こちらこそよろしくお願いします」

 矢㮈もにこやかに頭を下げた。

 彼女とも、もうだいぶ馴染んできた。淡海は性格がサッパリしていて、且つしっかりしているので、とても感じの良い頼りになる先輩だった。

「で、高瀬君は曲作り終わった? もう二日だけど」

 淡海はくるりと高瀬をふり返って尋ねた。彼女たちは矢㮈たちの作曲進行過程を毎回聞いていたので、だいたい知っている。

「今日、一応完成しました。――まだ、曲として、ですけど」

 高瀬が無表情で答える。クラスメイトの千佳もそうなのだが、彼はよく喋りかけてくる女子が苦手のようだ。

 淡海は「あら、そう!」と我が事のようにうれしそうに手をたたいた。

「良かったー。今日から合宿の準備始まるし、忙しくなるからね。曲ができたんなら、こちらも遠慮なくコキ使えるわ」

「……」

 高瀬が僅かに眉を寄せて彼女を見る。

「あー、悪い、高瀬。これでも一応あやめもお前らを心配してたんだよ。お前らの演奏、むちゃ楽しみにしてるからな」

 相田が割って入り、詫びる。

「いえ、そんなに期待される程でも……」

 高瀬は相変わらず無表情のまま、首を横に振った。あくまで謙遜しているように見えるが、実際心の内では満更でもないのだろうと矢㮈は思う。

「合宿に使うものはもう学園側に申請してあるから、後は取りに行くだけだよ。――ま、これが一番大変なんだけど」

 諷杝が話を本題に戻す。

「場所ももう確保済み? いつから使えるか分かるか?」

 相田も真面目な顔つきになる。

「参加人数は六十人弱だったんだけど、第二体育館を丸々使えることになったんだ。一階を男子、二階を女子に振り分けようと思ってる。今日はダンス部が夕方まで使うって言ってたから、その後なら大丈夫だと思うよ」

「そうか……なら、明日の朝から必要な物の搬入作業だな。今日は準備の確認と、他のヤツらが来た時の分担決めをしよう。――と、あともう一つ」

 相田が何かを思い出したように手をポンと打った。

「明日の午前中、実行委員は全員集合だから連絡回さないと」

 実行委員は矢㮈たちを含め、全員で九人いる。矢㮈たちを除く他の彩楸メンバーが二人と、雲ノ峰以外の二校から一人ずつ。同じ彩楸のメンバーとは顔を合わせたことがあるが、相田と淡海以外の残りの二人とはまだ対面していない。諷杝は何度か打ち合わせをしたようだったが。

「とりあえず、ここまでの状況確認から入ろう」

 相田が委員長っぽく皆を先導した。



二.

 相田と淡海が新たな物品の貸し出し申請リストを持って並早の所へ行き、矢㮈が一息つくための茶の用意をしに給湯室に行った頃、もう時計の針は午後六時を指していた。

「諷杝。俺、もうそろそろ行かなきゃなんだけど」

「あ、もうそんな時間?」

 諷杝が顔を上げる。そして続けて尋ねた。

「今日もお迎え?」

「――多分な。全く、一人で電車に乗って行けるっつーのに……」

 也梛がポケットから携帯を取り出すと、メールが一件入っていた。

「もう学園の近くに着いているらしい。……約束だから、行って来るよ。悪いけど、後頼む」

 也梛は自分の荷物をまとめ、手に持った。

「也梛こそ昨日寝不足なのに大丈夫? あんま無理はしちゃだめだよ」

 諷杝が僅かに眉をしかめる。それに苦笑して、片手をひらひらと振った。

「大丈夫だよ。じゃ、行ってくる」

 也梛は今までいた会議室の代わりの教室を出て、階段に向かった。

「あれ? 高瀬。どっか行くの? 今お茶淹れてるのに」

 途中、給湯室の開いた扉から矢㮈に声をかけられる。

「ああ……ちょっとな」

 矢㮈は、これから也梛がどこに行って何をするのかを知らない。也梛の事情を知っているのは、今のところ諷杝と、それから一応並早だけだ。

「もしかしてバイト?」

「まあ、そんなもんだ」

 しれっとそういうことにしておく。すると矢㮈は「そっか」と一つうなずいて、近くの台に乗せてあった紙袋から何やらゴソゴソ取り出した。そしてそれを、也梛に渡す。

「うちの母さんからの差し入れのマフィン」

 手の中にあるのは、おいしそうなプレーンのマフィン。

「……サンキュ。お前の母さんにも礼言っといて」

「うん。お疲れ。バイト頑張ってね」

 矢㮈が笑って片手を上げる。也梛はなぜか心中で首を傾げてしまった。

 彼女とは大概言い争うことが多いので、普通にする会話はどこか違和感がある。――と、そんなことを考えている場合ではない。

「ああ、また明日な。明日は遅刻すんじゃねーぞ」

 也梛は矢㮈に背を向けた。すぐに後ろから、

「遅刻って何のことよ!? 今日だって五分前には着いたじゃない!」

 彼女の怒ったような反論が聞こえてくる。

(ああ、やっぱりコレがフツーだよな……)

 也梛は一人、小さく吹き出した。

 そして、早足で階段を下り始めた。


 学園正門を出ると、すぐに広い道路に出る。しばらくはフェンスに沿って左に進み、細い道に入ると、一台のセダンが停まっていた。

 也梛が近付いてきたのに気付くと、運転席の窓が開いた。覗いた顔はまだ若い女性だった。ポニーテールにした髪は黒く、先っぽが馬の尾みたいにピョンと跳ねる。だが全体的に、とても落ち着きのある雰囲気を持っている。

 彼女こそ、ここ数年間父親と共に顔を合わせたくないと思っていた人物だった。

 名を、高瀬葵と言う。也梛の姉だ。

 也梛は仏頂面のまま、姉に言った。

「大学生って結構暇なんだな。毎回毎回、別に迎えに来てくれなくてもいいんだけど」

「あんたも毎度毎度つれないわね。いいのよ、私が勝手にしてるだけだから」

 微笑んで答える葵に若干イラッとしつつ、也梛はそれを無理やり心の中に封じた。

「……じゃあ、俺が一人で先生のトコ行くのも勝手だよな?」

「――いいからさっさと乗りなさい。もう時間も迫ってきてるから」

 葵が自分の携帯を見ながら言う。

 也梛はため息を吐くと、無言で車の後部座席に乗り込んだ。

 丁度音楽祭のための曲を作り出した頃から、三日に一度のペースで也梛はかつてのピアノの先生宅に通っている。先生は近々海外へ行くらしいのだが、その前に也梛と一緒に演奏会をすることになったのだ。そのため、数年ぶりにまた先生に師事することになっていた。

 それが、父親と交わした約束だった。その代わり、この夏は家に帰らないで良いという交換条件を付けた。

(しっかし、よりによって姉さんの送迎とは……)

 也梛は窓の外をボンヤリと眺めながら、ため息を吐いた。

 先程葵が言ったように彼女の意志で行っているのか、それとも父親か誰かがそうするよう指図したのかは分からない。しかし、何とも苦痛だった。

(やっぱり自腹覚悟でも次から電車にしようかな)

 少し出発する時間を早めれば、十分時間通りに先生の家に着く。学園の最寄り駅から、八つ程の駅で降り、そこから十分くらい歩けばすぐだ。実家から通っていた時よりも、近い。

「そういえば、あんたいつもそれ持ってるわね」

 葵がふいに口を開いた。バックミラー越しに、也梛の膝の上にあるキーボードに目を遣る。

「……だから何?」

 也梛は窓の外を見たまま訊く。

「――ううん、何でもないわ。少し、昔を思い出しただけ」

 葵が小さくつぶやいて、それきり何も喋らなくなる。

(昔、か)

 也梛は眉間にしわを寄せて、少し考える。

(一体いつからこんなことになったんだか……)

 也梛は考えを停止し、周りを拒むかのように目を閉じた。


だんだん登場人物が増えてきてますが、覚えられないと思ったらさらーっと流して下さい。

基本的に、主人公たち三人さえ覚えていただけていたら大丈夫です。

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