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第3話 女子寮と特殊能力《スキル》と時々ルームメイト

どうも黒さんです。


なんか不定期と言ってましたけど今の所毎日更新になってますね(笑)


 俺は王立魔法剣術学園ヴィヘイリムの女子寮に向けて歩いていた。


 つい先程先生が授業を終わりと言った時すぐに俺がクラスをさっさと出ようとした理由は、あの後先生の居なくなったクラスではクラスメイト全員が俺の方へ来ようとしていたからである、力あるものに媚びるのは貴族の常套手段であるから近づこうとするものもいるのだ、だが今日はもう色んな事があって疲れたので(主に皆の前で話したり)、さっさとクラスから抜けて女子寮に向った。


 途中呼び止める声などもあった気もするけど無視して自分のペースで歩いた。


 なぜ家から通学では無く寮生活なのか?それは家が学園と遠すぎるからである。


 俺の家は王都の東側にあり学園は南側にあるのだが、この国の王都は南端から東端に移動するだけで約二日はかかるのだ。それでも時間を縮めようと馬車に乗り移動しても1日半にしか短縮されないので、さほど変わらないから、ならいっそ寮に住めば良いんじゃないかという事になり、俺は学園の女子寮へと入った。


 女子寮は基本的に2人1組で部屋を使う事になっている。

たまに特例として一人だけの人とかもいたりするようだ。俺はそんな特例な訳でも無く2人1組の共同部屋となった。


 見た目は美少女なのだが中身が男という事で女子と2人きりになるとキョドったり緊張したりしてしまう事が一回あったので、ここではそういう事にならない様に落ち着いてリラックスしていれば大丈夫だろと自分自身を言い聞かせた。


 そうこうして考えてる内に女子寮の前まで来ていたようだ、寮の外見はアメリカの大統領のホワイトハウスを2倍にした感じだと思う、俺はホワイトハウスを画像やニュース等でしか見たことがないから正確な大きさ等は知らないがな。



ーーーーーーーーーーーーー


 扉を開け寮の中に入ると一番最初に目に入ったのは赤い絨毯に豪華なシャンデリアモドキだ。なぜモドキなのか、あれは火魔法で作られた幻影であるからだ。

シャンデリアモドキは媒体となる半永久的に存在するオリハルコンを球体状にしてその中に風魔法と火魔法の呪文スペルを書き込み魔力を送ると中に書き込まれた魔法が発動する。


 普通は魔力を送り続けないと魔法は発動することが出来ないが、このオリハルコンには特殊能力スキルと言われる物がある、特殊能力スキルとは 神からの恩恵や努力すると発現するものである。オリハルコンの特殊能力スキルには魔力存があり一度与えた魔力を記憶し再生させる特殊能力スキルである、この工程によりオリハルコンの中に書き込まれた呪文スペルを発動し続けてる。


 先程の特殊能力スキルの発現は

特殊な鉱石等は初めからそういう風に発現している。 例としては発掘等で掘り出した自然物が特殊能力スキルがついている等が神からの恩恵である。

 そしてある特別な事をすると付いたりするものがある。こちらの例は鍛治や技術科の制作品などである。

 そして人の場合は生まれた時に付く先天性と努力等によって付く後天性の二種ある。


 たまに思うことがあるこの世界は文化が進んでいるのか遅れているのか微妙なとこだなと思っている。


 っとそれよりもとりあえず自分の部屋に行こう。



ーーーーーーーーーーーーー


 1年生は2階なので2階に続く階段を上り自分の部屋を探す寮の部屋のドアの左側に銀縁のネームプレートがあり、俺はそこを参考に探している。


 あぁここだな上がって来た階段から6個目のドアのネームプレートに俺の名前があった、それとルームメイトの名前も書いてあったよし名前も分かったし入るか、ルームメイトのいる自室のドアを開いた


ガチャ


「・・・・・」


 開けたドアの先にいたのは見事なまでに金髪縦ロールなお嬢様が居た、前世では二次の中だけで見る事ができた金髪縦ロールである、金髪縦ロールはこちらの顔を確認すると大きく息吸い込んだ、そして...


「魔法科1位のユキ・カグレザカ、私と決闘をしなさい!魔法使い最強の座を賭けてね!」


 ・・・は?大きく息を吸い込み喋ったと思ったら、いきなり何を言ってんだ?話吹っ飛びすぎだろってか魔法使い最強の座を賭けろだと?先ずんなもん持ってるわけねーだろ!?


「お断りします」


 とりあえず即答即断、 心の中で思った事と違う事を表面で冷めたような真顔で言った 、

あれこれデジャブかな~?と思ったけどまぁいいかそんなこともある!と自己解決。


「ちょ!?あなた魔法使い最強の座を欲しくないのですか?」

「いりませんので、静かにしてくれませんか?」

「え、ここで乗ってくれないと私が困ってしまいますわ!」

「貴方が困っていても私には何もありませんのでどうでもいいです」

「ちょ!仮にも同居人なのですよ!この部屋の同居人同士やはり助け合いは必要だと思うんですの、なので!受けてください」


 ん?今あいつなんて言った、ルームメイト?

これが?この煩いのがルームメイト…だと…?


「すいません名前を確認してもいいですか?」


 ちょっと嫌な感じがしてきて堪んないんだが。


「んな!ルームメイトの名前も覚えてないとはいい度胸してるじゃないの!いいわ、教えてあげる!私の名前はヴィクトリア・ヘレントよ!」


 先程見た銀縁のネームプレートに書いてあったルームメイトの名前を思い出しながら思った。

 あぁ終わった俺の静かなスクールライフが、俺の中の理想が崩れた音がした。

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