プロローグ
はじめまして黒さんです。
今回初の小説投稿です、
拙い文章力ですがどうか宜しくお願いします。
此処は剣と魔法の世界【アグロヴァル】
そしてその世界の国の一つの王国のはずれに位置する村から一つの物語が動き始めようとしている。
「こっちだ!急げ」
「待って!まだあの子が追いついてないわ」
「くっ、早くしないと捕まってしまうぞ!」
今彼らは村の路地裏を走っていた。
男性の鬼気迫る声が辺りに響きそれに答える若い女性の声、
彼らは夫婦である、彼らが待っている子供は今彼らに追いついたとこであった。
「あぁ、よかった怪我はしてない?」
「・・・・・・・・・」
その子供は返事はせず頷くだけであったが肯定の意と捉え若い女性は安堵した、がその直後彼ら3人に迫る大きい足音が迫っていた
「さぁ、早く行くよ!このままだと追いつかれてしまう!」
そう言ったきり彼らは言葉は交わさずにひたすら走っていった。
数時間後
3人は村のはずれの小屋にいた。小屋の中には先ほどの3人と屈強そうな男達が3人にヒョロヒョロとしたもやし男が1人
「手間かけさせんでくれないか?こっちだって商売でやってんだから」
そして屈強そうな男達が囲むかのように立っているその中央に場違いかとも思えるおじいちゃんが1人椅子に座っていた
「あんたの友人の保証人なんだからけじめくらいつけてもらわないとなぁ」
「し、知らなかったんだ!あいつが逃げるとは思ってなかったからなっただけなんだ」
「言い訳は無用、逃げたのはこっちも驚いたが、この世の中知らぬ存ぜぬで通る甘い世界ではないからな!手始めに男の方は死ぬまでこき使って女の方は奴隷にでもして売り餓鬼はどうするか...まぁ餓鬼は後ででいいか」
そう言うとおじいちゃんが椅子から立ち上がると一人の男が3人に迫る、そこで夫婦の子供が両手を広げ立ちふさがった
「おい、餓鬼どいた方が身のためだぞ」
「・・・・・・・・・・」
脅された子供は怯まずに黙ったまま立っている。脅した男は反応しない子供に手を挙げようとしたとこに
「まて!まだやるな、それで親父この餓鬼どうするんです?」
「ちょっとまて...」
おじいちゃんの隣にいたもやし男が男の手を止めた、子供顔をのぞき込むおじいちゃん、数秒するとおじいちゃんの口元がつり上がり面白いものを見たような顔になっていた。
「おい!そこの男条件があるこの条件を飲んでくれるなら今回の件無かった事にしてやっても良いぞ」
そういったおじいちゃんの顔は笑っていた。
「ほ、本当か!?ど、どんな条件なんだ!教えてくれ」
「簡単だこの餓鬼を引き取らせてもらう、それだけだ簡単だろ?」
「ちょっと待ってください!いきなり本人の意思も確認しないで貴方達だけで決めるのはダメだと思います」
おじいちゃんが言った条件に男ではなく女の方が反論した
「なら本人に聞けばいいじゃないか、
お前はどっちにいたい?」
おじいちゃんは子供に諭すように優しく聞いた
「・・・私がおじいちゃんについていけば二人は助かるの?」
「ああ勿論嘘じゃないさ」
「ならついていく」
「決まりだな」
そう言うとおじいちゃんはその子供の肩を抱き去って行った。
残された夫婦は最愛の娘を連れ去られて泣き叫ぶだけであった。
そして物語は始まる