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第5話 ついに完成

平日はなかなかUP出来ませんが、頑張って少しでも書いていこうと思います。

 「ようやく★10になったぞーーーーーー!!!!!」


 俺は3日ほど掛けて【錬金術】の熟練度を★10個まで上げた。体力回復薬ポーション魔力回復薬マナポーション、そして熟練度を上げたら作れるようになった完全体力回復薬フルポーション完全魔力回復薬フルマナポーションをもう数を数えるのもイヤになるくらい作り上げた。おかげで今はどれを作っても品質が最高級品ばかりだ。

 ジョニーさんから貰った賢者の石と万能霊薬エリクサーのレシピを見てようやく理解できるようなった。初めは全く理解なんて出来なかったのに、熟練度が上がっていくにつれ段々理解が出来るようになり、★10個になったときに完全に理解が出来た。

 今なら作れると思う。とりあえず作ってみますか~。

 まずは賢者の石から作るためレシピに沿って材料を無限収納アイテムの中から取り出す。

 レシピの中にドラゴンの血が入っているのだが、確かにドラゴンの血はジョニーさんの倉庫から持ってきた材料に入っていたのだけど量が足りなかった。

 うーん。どうするかな…。ドラゴンの血なんて・・・いっぱいあったわ!!!!

 邪竜神のだけど、あれはドラゴンだろ?異世界転移初日に量がリットルとかがじゃなくて、トンで手に入れたんだよな。俺、確認する勇気がなくて出さなかったけど。

 問題なのは取り出すときに、一気に出てくるかってことなんだよ。この部屋でそんなトンレベルの血なんか出したら確実に俺は溺れ死ぬ自信があるね。しかしこの無限収納アイテムから必要な分だけ出すってのは出来るのか?よし、やってみよう!

 結果、少量ずつ取り出すこと可能だった!グッジョブ、神様!便利最高!

 材料も完璧に揃ったところで作り始める。

 かなりの慎重さを求められて、俺は尋常じゃない汗をかきながら集中して賢者の石を作っていく。

 粗方出来た…そしてここからが本番だ!

 魔力を込めないと完成にはならないらしい。俺は魔力を込めるために石を持ち、少しずつ流し込むような形のイメージをしながら徐々に魔力を注いでいった。

 魔力を込めるにつれ段々石自体が紅く輝いていく。どれくらい込めていいのかよく分からずに沢山魔力を注いでしまったが、一段と輝いた後それ以降同じようだったので魔力を込めるのをやめた。

 ステータスで確認したが、10万ほどMPを消費していた。これってどうなんだろうか?普通なのかね?

 それはともかく完成したみたいだ。鑑定してみたが、どんでもないものが出来てしまっていた。賢者の石にも最高級品があるのな。それに飲めば不老不死だの、金属を金に変えるだのって怖ぇよマジで。

 よく小説や漫画などの物語でこの賢者の石をめぐってトラブルが発生してるがよく分かる。これは世の中に出したらダメなやつだ。これは俺が責任持って絶対に世の中には出さないでおこう。

 はっきりいって厄災レベルだ。世の中に出た瞬間戦争になるわ、これ。

 俺が作りたいのは万能霊薬エリクサーであって、不老不死なんてそんな恐ろしいもの求めてないし、金もいっぱいあるから金属を金に変えたいってこともない。

 まぁ俺が地球にいて貧乏してたときならちょっとは考えたかもしれないけどな。

 さてと、ここからが俺とジョニーさんが作りたかったやつだよ。

 材料と万能霊薬エリクサーに必要な賢者の石を用意して気を引き締めて作り始める。

 俺は生まれてこの方これ以上ないくらい集中して作った。

 どれくらいの時間をかけて作ったのかはわからないがようやく完成した。


 【万能霊薬エリクサー

  レア度:☆7

  品質:最高級品

  性能:あらゆる状態異常、病気を治す。HP、MP全回復


 出来た!!!出来たよ!!!やった!!!

 ジョニーさんと俺との共同制作だ!

 嬉しいよな!こんなの作れるようになるもんなんだなぁ。俺、錬金術始めたのまだ5日しか経ってないけど。まぁ、いいかそんなの!

 さてととりあえず作れるようになったから次は量産体制でいきますか!

 一個作ると次からは簡単に作れるようになるんだよな~。

 作れるだけ作ろう!


 ◇◇◇

 

 「はぁ、ようやく20本~」

 

 20本ぶっ通しで作って、キリもいいので作業を止める。

 ふぅー、この世界に来てから疲れにくくなったからついつい根を詰め過ぎてるような気もしないでもない。過労はいかんのですよ。ベッドに俺は横になって一息ついた。

 考えてみれば俺、この世界に来てからこの場所から一歩も出てないよな。

 そろそろ人恋しくなってきたし、ジョニーさん悲願の万能霊薬エリクサーも出来た。

 明日くらいにはここを発とうかな。いい加減温かい風呂に入りたいし美味い飯が食いたい。


 翌日俺はヘルメットと警備服、神様から貰った奇跡の聖剣と奇跡の腕輪を装備する。うん、ダサい…ダサいよこの格好。ナニコレ…ないわ・・マジないわ。

 もうちょっとマシな服はないのか。

 俺は無限収納アイテムの中を探していく。そして見つけた、黒の魔王の法衣ローブを。

 取り出してみると、一見普通のローブなんだがまず手触りがいい。黒地の生地で所々に凝った刺繍がしてあり、なかなかカッコイイな。鑑定してみると


 【黒の魔王の法衣ローブ

  レア度:☆6

  属性:闇

  性能:闇属性の攻撃、魔法のダメージ無効化。火水風土の攻撃、魔法ダメージ半減化。光属性の攻撃、魔法ダメージ通常


 性能が良いローブだなこれ。とりあえず、警備服はやめてこのローブを着よう。

 続いて黒の魔王のサークレットも出してみた。…これは別にいいや。俺には合わないし。

 黒の魔王のブーツも見てみる。うん、これはカッコイイ感じだ。

 

 【黒の魔王のブーツ

  レア度:☆5

  属性:闇

  性能:履くと体が軽くなり走る速度、回避率が上がる。跳躍した後の滞空時間が少し長くなる。

  

 うん、チート装備だ。これを着ていた黒の魔王を倒した俺って…。まぐれにしても凄いな。


 今の俺の装備は


 片手剣:【奇跡の聖剣】

      レア度:☆10

      属性:無属性

      性能:破壊不可 魔法を纏わせることが出来る ※装着時毎秒1HPが回復する。


 頭:なし


 胴:【黒の魔王の法衣ローブ

    レア度:☆6

    属性:闇

    性能:闇属性の攻撃、魔法のダメージ無効化。火水風土の攻撃、魔法ダメージ半減化。

       光属性の攻撃、魔法ダメージ通常


 靴:【黒の魔王のブーツ

    レア度:☆5

    属性:闇

    性能:履くと体が軽くなり走る速度、回避率が上がる。跳躍した後の滞空時間が少し長くなる。


 アクセサリー:【奇跡の腕輪】 

         レア度:☆10

         属性:無属性

         性能:破壊不可 状態異常無効 ※装着時毎秒1MPが回復する。

 

 こんな感じだ。

 随分チート過ぎるとは思うけど、俺は死ぬのはイヤだし全力の装備でいかせてもらう。

 全力だとヘルメットと警備服だったけどね。この世界でヘルメットや警備服はないだろうと思う。そんな装備だったら多分めっちゃ浮くね。浮くのはイヤだから却下というわけだ。


 装備も確認したところで居住スペースを忘れ物がないか確認した。

 使えそうなものは全て無限収納アイテムに回収済みだ。ほとんど居住スペースには何も残っていない。まぁ貰える物は貰っちゃおうって事だな。…きっと盗みではないと思いたい。


 まずは居住スペースの隣の黒の魔王の玉座の部屋に向かう。

 部屋に入ると、俺が地面をぶち抜いてきた穴が天井と地面に開いていた。

 開いた穴は意外と大きかった。


 「へぇ、大きな穴が開いたもんだな。天井の壁も厚いのにこんなのよくぶち抜いてきたな俺」


 じっくり見てみるとフロアごとに3~5メートルの天井の厚さがある。天井から地面までが大体15~20メートルくらいだろうか。

 地上まではかなりの高さがあるんだろうな。イヤだな~わざわざ迷宮の中通ってくの面倒だ。

 こう、空とか飛べたらいいんだけどな。

 ジャンプを力を溜めてから思いっきりしてみる。

 勢いよく俺の体が飛び上がりだした。


 マズイ!と思ったのもつかの間


 ちゅどーーーーーーーーーん、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


 俺は空から落ちてきた時のように今度は地下から思いっきり壁を突き破りながら地上へ出たのであった。

 

お読みいただきありがとうございます。

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