第22話 念願の
前回より少し修正してUPしました。
前回の22話を読んでくださった方には大変申し訳ありません。こちらを元にさらにお話を進めていこうと思います。
家の中に入って、まずはキッチンとリビングダイニングに買った家具などを配置していく。
もちろんみんなで住む家なので相談しながら置く場所を決めている。
キッチンには食器棚と収納棚を置いて、買った食器は食器棚に収納棚には調理器具をしまった。
ダイニングには大人8人くらいが余裕で座れるダイニングテーブルを用意し、椅子も座り心地のいいものを選んで買っていたので並べていく。
窓に近い日当たりの良い場所には座り心地のいいソファとセンターテーブルも配置した。
まさにリビングダイニングに相応しく、寛げる感じだ。
次は風呂場に移動し、収納棚を置いてその中にはタオルや石鹸などをしまう。
洗面台といえる物ではないが、いい高さのテーブルを置いて小さな桶と水差しを用意した。
鏡は一応売っていたのだが、地球で使っていた物よりも出来が悪い。まぁ顔の確認は問題なく出来るのでよしとする。
応接室には品の良いソファとテーブルを置き、調度品も置く。
これで人が来ても大丈夫だろう。
2階に上がり3人の部屋から配置を始める。
手前の部屋はメロリ、真ん中の部屋はレモ、一番奥の部屋はヴィオレットの部屋とした。
まずはメロリの部屋から配置を始める。
メロリの希望をある程度聞いてあげたので、随分可愛らしい女の子部屋になった。
基調はピンク色。メロリの好きな色らしい。淡いピンクや少し濃い目のピンクで纏めてあるのでいやらしい感じはしない。
本人が気に入っているんだからいいと思うしね。
次はレモの部屋の配置をするが、レモはシンプルなのが好きなのか白とベージュ系の家具で纏められいる。
かなり落ち着く感じだ。
しまったな、レモに俺の部屋のコーディネイトを任せれば良かった…。
最後にヴィオレットの部屋の配置をする。ヴィオレットはアンティーク調のものを選んで品よく纏めている。お嬢様が好むような感じだろうか。
それぞれ個性が出てるよね。俺にはないチョイスなので新鮮だ。
ちなみに俺の部屋は簡素と言ってもいい。ベッド置いてテーブルと椅子を置いたのみ。
何というか寝れればいいしね。棚も無限収納があるから特にいらないし。
書斎の方には作業スペースとして使うつもりなので大きな作業台と椅子を置いた。
全て家具を設置終わると生活感が出て温かみのある感じになった。
俺は独身で結婚もした事はないが、家族とか出来て一緒に住むって事はこういうことなのかもしれないなと思う。
次はレモに食事の準備を任せ、メロリとヴィオレットにその手伝いを頼んでおく。
3人とも頷いて仲良く調理を始めたみたいだ。
俺はと言うと、そりゃお風呂の準備をする。お風呂の為にこの家を借りて、魔法まで習ったんだからここでやらなかったらいつやるの?
風呂場に入ってまずは風呂の清掃をする。綺麗にはされていたが、もう一度綺麗に丁寧に洗った。
俺の作ったスペシャル洗剤『肌にも優しい激落ちマイルド石鹸』をデッキブラシにつけ床を掃除する。
そんなに力を入れなくとも綺麗になって、肌荒れも起こさず、匂いもいいので満足だ。
風呂桶も綺麗になったところで、石鹸を洗い流す為に魔法を使う。
水の球杖無しで何個か出現させた。どうやら杖がなくても発動するし、杖がないほうが手加減しやすかった。
一気にはじけさせると辺りはきれいに石鹸が流れていく。
この家にも排水溝みたいなのはあるのでどんなに流しても大丈夫そうだ。
きれいになった所でお湯を入れたいんだが、ここが問題だ。
火と水の魔法を使えばお湯が沸くのは分かるが、それをどうやってやるかが問題なんだよね。
水を入れて火で水を温めるって方法でもいいとは思うけど、それでは時間が掛かるような気もする。
いい方法はないかなと考えていると、思い出した。
俺は作成魔法のスキルを持っているので、作ろうと思えば便利な魔法が作れるんじゃないか?
早速、物は試しで作ってみた。結果は成功!
「温水」
そのまんまだけど、発動したんだよこれが。
桶に手を突っ込むと少し熱めだが、ご飯を食べてから入る予定だしこれで良さそうだ。
楽しみだよ、ようやくお風呂に入れる!
満足して風呂場から出ると、キッチンからはいい匂いが漂ってくる。
ぐるるるるるるる…。
昼は軽めだったから凄く腹減ったな。
リビングダイニングに入ると、ダイニングテーブルには沢山の食事が並んでいる。
どれもこれも美味しそうに見えて、更に腹が減る。
「あ、ご主人様!もうすぐご飯が出来ますよ!!」
メロリは一生懸命出来た料理をキッチンから運びながら、教えてくれた。
どれ、俺も手伝うか。
キッチンに向かうと、レモは手際よく後片付けもしながら料理をしていた。ヴィオレットは使った調理器具を洗っている。
「何か手伝う事はある?」
「いいえ、すぐに終わりますのでご主人様はお座りになってお待ちください」
まぁ、キッチンって女性の城の様なものだし無理に手伝っても気を使わせちゃうか。
俺は納得して椅子に腰掛けて待つ。
すると最後の料理を持ってレモが持ってきて全員座る。
「お待たせしました。どれも簡単な料理でご主人様のお口に合うか分かりませんが、召し上がってください」
「ありがとう、レモ。どれも美味しそうで食べるのが楽しみだよ」
レモは嬉しそうな顔をして、ちょっと照れていた。
「じゃあ温かいうちに頂こう。いただきます」
手を合わせて、まずは野菜炒めのようなものから食べる。
味はさっぱり塩味で、野菜のシャキシャキ加減も残っている。肉は薄切りにされているので、柔らかく野菜と食べると美味さ倍増だ。
「美味いよ、レモ。みんなも早く食べて」
俺が食べるのを真剣に見つめていた3人は、明らかにほっとした顔になっていた。
「ご主人様、その野菜を切ったのはメロリです!」
「お肉は私が切りましたのよ」
「ご主人様のお口に合ったみたいで良かったです」
3人とも堰を切ったように喋りだす。
ああ、みんなで協力して作ったんだな。一生懸命作ってくれたんだなと思うと嬉しくなる。
「みんな、とても美味いよ。ありがとう」
感謝の言葉を述べると3人とも嬉しそうに頷いて、喜んでいる。
そして、それぞれ「いただきます」と手を合わせてから食事を始める。
賑やかで楽しい食卓だ。地球では一人だったけど、今は一人じゃないのが嬉しい。
他の料理も食べるが、どれも美味かった。
次は俺が作ってみてもいいな。料理本あるし。あ、そういえば味噌や醤油とか調味料作っておかないと料理出来ないよね。
時間を見つけて作ってみるか。
食事が終わったので、後片付けは全員でさっさと終わらせた。
そして念願のお風呂である。
まずは全員でお風呂場に行き、説明をしてやる。俺とヴィオレット以外お風呂に入った事がないからだ。
服を脱いで、体を洗ってから風呂に浸かる。簡単な説明だが、必要なことだ。
「ご、ご主人様。あたし達も使っていいのですか?」
「もちろん。お風呂に入ると体も温まるし、疲れも取れるからみんな順番に入ろう」
順番は俺が一番で、後はローテーションで決めるみたいだ。
俺は別に一番じゃなくても良かったんだが、3人ともそれは譲らなかったので一番になった。
「それじゃ、俺が一番先に入るからそれまではみんな休んでて」
「「「はい、ご主人様」」」
みんなが出て行ったのを見届けて、俺は服を脱いで洗い場へ向かう。
体と髪を洗ってから、念願の風呂に片足を突っ込むとさっきは少し熱めだったが今はちょうどいいぐらいの温度だ。
全身浸かると、ため息が出る。
「はああ、癒される~。久しぶりだよ、この感じ」
大人3人くらい入れそうな大きさなので足も十分に伸ばせる。
タオルを頭の上に乗せて、温泉気分を満喫する。
十分堪能したので俺は風呂を上がった。ちょっと温くなってしまったので、少し温め直しておいた。
これで後の人が入っても温かいだろう。
風呂を出て、リビングに向かうと3人で楽しく話しているようだった。
「お風呂次どうぞー」
俺は声を掛けてやると3人とも立ち上がる。うん?1人ずつ入らないのか?
「みんなで入るのか?」
「ええ、ご主人様。私がお風呂の入り方を教えられますし、効率も良いからですわ」
なるほど。あの大きさの風呂ならみんな入っても大丈夫だろう。
「そうか、じゃあ俺は書斎にいるから後は頼むよ」
「「「はい、ご主人様」」」
元気よく頷いたのを確認して俺は書斎に向かう。
書斎に入り、俺はエルファンに渡す薬の製作をすることにした。
とりあえずは体力回復薬、魔力回復薬、完全体力回復薬、完全魔力回復薬を100本ずつと、精力向上薬、避妊薬、風邪薬、胃腸薬、傷薬、疲労回復薬、解毒剤、気付け薬を各50ずつ作ることにした。
これだけあればお店として暫くはやっていけるだろうし、無くなればまた作ってやればいいしね。
作業に取り掛かり、全て終わったのは深夜だった。
「ふぅ、いくら簡単に作れるとはいえこれだけ作ると大変だな」
作った薬を全て無限収納にしまい、部屋に戻る。
このまま寝てもいいんだけど、俺は魔法の修行がしたいんだよね。
ようやく魔法が使えるようになったんだから使いたい。
今から考えるとワクワクするじゃないか。
家の中でぶっ放すのはないし、家の外だと家を破壊するってことになりかねない。それに近所迷惑だ。
そうすると城壁の外で尚且つあまり魔法をぶっ放しても問題の無いところっていったら、ここから少し離れてはいるが俺が何日も掛けて歩いてきた【イリア砂漠】なら何も無いし練習するにはもってこいだ。
そうと決まればまずやることと言えばこれでしょう。
「瞬間移動」
唱えると、部屋の外には出れた。飛距離が短いな…。空間魔法の熟練度が★1なんだから仕方ないか。
連発するしかないよね。
何度も何度も繰り返して、ようやく城門の外へ出た。
さらに瞬間移動を唱える。熟練度が上がってきたのか飛距離が段々伸びてくる。何十回目かの瞬間移動でようやく【イリア砂漠】に到着する。
今晩は月が出ている。夜だが、辺りが見やすいな。これなら別に光魔法を使わなくてもいいだろう。
「よし!始めますか!」
俺は赤い炎を連発し、どんどん熟練度を上げていく。MPは100万だし、使ったとしても奇跡の腕輪が回復してくれるので問題なしだ。
「詠唱って面倒だな。こう無詠唱で出来んもんかね」
色々と試行錯誤をしながらやってみると人間頑張れば出来るのね。
スキル:【無詠唱】を習得しました
これで、面倒な詠唱から開放された!後はぶっ放すだけだぜ!!!
こうさ、奥義赤い炎100連発!!!なーんてのも出来そうだよね。
やっちゃう?マジでやっちゃう???
やっぱりロマンだよ、ロマン!!!
「いくぜ!奥義赤い炎100連発!」
杖は使ってないので俺の手から火がポンポンと次から次へと出てくる。
おおー、カッコイイじゃん!これは面白い。
両手とかでも出来るのかな?
今度は両手で発動してみると、難なく出来た!
ポンポンポンポンポン
リズミカルに次から出てきて、空にも向かって撃ってみる。
あらー、花火みたい。いいね、風情があるじゃないか!どんどんいってみよう!!
調子に乗って遊びながらやっていたらいつの間にか熟練度が★6になっていた。
おかしいな?そんなにやっていただろうか?
少し飽きてきたので、次は水魔法に移る。
これも先程と同じように両手で100連発で発動させる。
ポンポンポンポン
俺の手から水の球が出てくる。砂漠だしお水くらい上げても大丈夫だよね。
面白いので空にも撃つと水だもの落ちてくるよね。
空から大量の水の球が降ってくる。
「俺はやっぱりアホだったーーーー!!!」
大量の水の球を避けるとクレーターが出来ていた。
うん、何でもやりすぎは良くないな。しかし、クレーターが出来たのはいいが、そこに水が溜まっている。砂漠にオアシスが出来たって事で見逃してもらおう。
熟練度を見てみると★5になっていた。
今度は風の刃を連発する。今度は絶対に空とかには撃ったりしない。
両手で連発をし、熟練度を上げていく。熟練度が上がるにつれ精度も威力も高まってくる。
いいね、これ。熟練度が上がると何かより強力な魔法が使えるかもしれない。
確認してみると熟練度は★6になっていた。使える魔法も増えているみたいだ。
試しに1つ選んで発動させてみる。
「暴風の刃」
唱えてみると、風の刃の何倍もの威力だ。数も違うし、当たった先に石があったが木っ端微塵だった。すげーな。
空を見上げると東の空が白み始めている。夜明けはもうすぐだ。
ヤバイ。帰らないとな。
火、水、風魔法の熟練度がある程度上がったし、今日はこのくらいで止めとこう。
俺は瞬間移動を唱えた。
いつの間にか空間魔法の熟練度が★7になっていて砂漠に来た時よりはかなり唱える数が少なくて家に着く。
朝までには少し時間もあるので、俺はベッドに入って仮眠を取ることにした。
お読み頂きありがとうございます。
8/5 すいません、【石投げ】忘れてましたので入れておきました。
リュートの現時点スキル一覧です。
【錬金術】熟練度:★10
【奴隷商人の心得】熟練度:★1
【剣術】熟練度:★5
【回避】熟練度:★10
【聴覚探索】熟練度:★10
【嗅覚探索】熟練度:★10
【石投げ】熟練度:★1
【値切り】常時発動 熟練度:★6
【火魔法】熟練度:★6
【水魔法】熟練度:★5
【風魔法】熟練度:★6
【土魔法】熟練度:★1
【光魔法】熟練度:★1
【神聖魔法】熟練度:★1
【空間魔法】熟練度:★7
【無詠唱】常時発動 熟練度:★5
<固有スキル>
【神眼】常時発動 一度見たスキルなどを完璧に覚える
【経験値20倍UP】常時発動 経験値が人の20倍の速さで上がる
【熟練度20倍UP】常時発動 熟練度が人の20倍の速さで上がる
【鑑定】全てにおいて調べることが出来る
【作成魔法】オリジナルの魔法が作成できる
作成魔法で作った魔法
温水
こんな感じです。
皆様思うところはあると思いますが、これで進めて行きたいと思いますのでどうか温かい目で見守ってくださいますようお願いいたします。
また不備が見つかったら修正するとは思うんですけどね。定まってなくてすいません。これが作者のクオリティってことで、諦めてくださると嬉しいです!




