表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/37

第17話 新しい仲間と家

手厳しい評価を頂きましたが、評価してくださった方ありがとうございました。

そしてブックマークして下さった方も本当にありがとうございます!

なるべく誤字脱字、文の書き方には気をつけているつもりですがお見苦しい所もあると思います。

常に読み直して、直すべき所は直していますので宜しくお願いいたします。

それでも気がついてない所がありましたらご指摘をして頂けると幸いでございます。


8/4 スキル【値切り】の部分を少し加筆しました。

 「ドリーさん、この子に質問しても?」

 「ええ、構いませんが話す事は出来ませんよ?頷くか首を振るくらいですけど良いのですか?」

 「大丈夫です」

 俺はヴィオレットを俺の隣に座らせた。

 目と目が合う高さに合わせる為だ。今のところヴィオレットの瞳は何も映ってないようだ。

 「君は貴族の所で物凄く辛い思いをしたんじゃないかい?もしくは怖い思いとか」

 「・・・」

 ヴィオレットは何かを思い出したのか震えて、目から涙が溢れ出る。

 「それが多分君の声が出なくなった原因なんじゃないかなと俺は思うんだ」

 「・・・」

 ヴィオレットは少し俺の目を見たような気がした。

 「もしかしたらだけど、君の病気を治してあげる事が出来るかもしれない。君が望むなら俺は手を貸してもいいかな」

 「・・・」

 ヴィオレットの視線が完全に俺を捕らえる。

 「ヴィオレット、君はどうしたい?そのままでいたいかい?」

 ヴィオレットは首を横に振る。

 「それじゃ病気を治したいかい?」

 今度は勢いよく頷いた。

 「よし、分かった。だが、その前にドリーさん」

 俺とヴィオレットの会話を聞いて呆けていたドリーさんに声を掛ける。

 「は、はい。何でしょうか?」

 「この子を買います。おいくらですか?」

 「え?あ、ありがとうございます。えっと…金貨35枚です」

 ん?メロリよりちょっと高くない?いや、別にいいけどさ気になるじゃん。

 「すいません、金貨35枚とは適正価格ですか?この前メロリは金貨25枚って言ってましたよね?」

 「…リュート様には敵いませんね。貴族の方から買い取ったのが金貨25枚で買い取ったんです。それでうちの利益を足した金額を申してしまいましたが…では金貨25枚で構いません」

 金貨10枚上乗せって凄い商売だな。まあそんなに奴隷が頻繁に売れなかったらご飯食べさせるだけでもお金掛かるし仕方ないか。


 スキル:【値切り】を習得しました。


 おお、新しいスキルを習得しちゃったよ。しかも【値切り】いいね。これは必須じゃないの?

 スキルを確認してみると【値切り】はそのまんま商品を値切るって事みたいだ。

 今のように値切れるならありがたいよね。これは常時発動にしておこう。

 「まぁ、そちらも商売ですし金貨30枚なら払いますよ。それでどうですか?」

 「宜しいのですか?」

 「ええ、じゃあ金貨30枚です」

 金貨を取り出してテーブルの上に置いた。

 ドリーさんが金貨1枚ずつ確認していく。

 「はい、確かにお受け取り致しましたので手続きを致しましょう」

 いつものようにドリーさんは手続きを行う。

 「これでリュート様の奴隷となりました。今回は私どものご無理を聞いて頂きありがとうございました。今後も当商館をご贔屓下さいます様お願い申し上げます」

 ドリーさんは俺に深々と頭を下げた。

 「ドリーさん、暫くは奴隷を買いませんのでよろしくお願いしますよ。困ってるって言ったって買いませんからね」

 念を押しておく。だってこれに味を占めて奴隷を押し付けられても困るしね。

 「はい、もちろんでございます」

 「それでは僕達はこれで失礼します」

 「ありがとうございました。気をつけてお帰り下さいませ」

 ドリーさんもセバスチャンも見送ってくれた。


 思わぬところで奴隷が増えてしまったが、悩んでいても仕方ないので今日のところは宿屋に帰ろうとしたのだが、重要なことを思い出す。

 あ、そう言えば4人部屋なんてあるんだろうか?

 無ければ2部屋取るしかないな。

 うーん。家とかって借りれたりするんだろうか。

 冒険者ギルドで聞けば教えてくれるかもしれない。

 よし、冒険者ギルドへ行ってみるか。

 「よし皆聞いてくれ。今日は無理だと思うけど、近々家を借りて皆で住もうと思ってるんだけど良いかな?」

 「メロリはご主人様と一緒ならどこでもいいです」

 「あたしもご主人様についていくだけですので問題ないです」

 「・・・」

 ヴィオレットも頷いているので問題はないか。

 「じゃあ今から冒険者ギルドに行って借りられる家が無いか聞いてみよう」

 「「はい、ご主人様」」

 「・・・」

 ヴィオレットも頷いている。後でちゃんと治してやらないとな。

 「ヴィオレット、君の病気は後で宿屋で治してあげるからちょっと待ってて」

 「・・・」

 ヴィオレットは非常に嬉しそうに頷いた。


 ◇◇◇


 冒険者ギルドに着くと、そろそろ冒険者達が帰ってくる時間なのか活気がある。

 バーカウンターも盛況だし、椅子に座りながら楽しく会話している人も多い。

 カウンターも忙しそうだが、少し待てば良さそうなので順番につく。

 そこまで時間が掛からないで俺達の番が回ってきた。

 「こんにちは、リラさん。少し聞きたいことがあって来ました」

 「こんにちは、リュートさん。どうされましたか?」

 「あの、ここら辺で家を借りれるところとかってありますか?仲間が増えたので宿屋は止めて家を借りて住もうかと思ってるんです」

 「そういうことですか、確かに冒険者ギルドでご紹介出来ますよ。場所の希望、家の大きさ、ご予算のご希望はございますか?」

 俺は地球では1Kの部屋に住んでいたんだが、こちらにも4LDKとか5LDKとかってのは存在するんだろうか?

 それとも、貴族が住むような家とかみたいな感じなんだろうか?

 出来れば普通の家が良いんだけどな。

 「こちらに来てまだ日も浅いのでよく分からないのですが、一般的なものをお願いしたいと思います。出来れば、最低でも4部屋、台所と食堂、お風呂があれば良いんですけど…」

 「あの、リュートさんそれはかなりの家の大きさで家賃も沢山掛かると思いますけど」

 リラさんは、非常に困った顔している。

 「そうなんですか?でも出来ればそれで探していただきたいです。ある程度はお金を出せると思います」

 「分かりました。では探してきますので少々お待ち下さい。」

 リラさんは頷き、事務所らしきところへ入っていった。

 待ち時間にメロリたちと話す。

 「ところでみんな家事は出来るの?」

 家を借りるんだから当然家事が出来ないと困るよね。

 俺は料理はやったことないから出来ないし、出来るのは適当な掃除と洗濯は洗濯機がやってくれるので問題はなかった。

 この世界には洗濯機は無いので今は全部手洗いをしているが。

 「メロリはお洗濯なら出来るのです」

 メロリが得意そうにペタ胸を突き出している。洗濯は出来ても料理は無理そうだな。あ、でも解体の手際がいいから意外と料理とかも出来るかもしれない。

 「あたしは簡単な料理は出来ます。ただ、あまり難しい料理になると作れません。掃除も洗濯も一応出来ます」

 レモはエルファン達と行動していたし、やれる事も多いのだろう。

 始めはレモに食事を任せて、俺も作れるようになったら参加でもいいかもしれない。

 みんな料理出来ればレモも楽になるだろうからこれを機に全員出来る様になればいいか。

 「・・・」

 ヴィオレットは首を振っているので何も出来ないのかもしれないな。

 まぁ平等に皆でやれば誰かに負担が掛かり過ぎるって事もないだろう。

 俺達がそんな会話をしている間にリラさんが戻ってくる。

 「お待たせしました。今ですとリュートさんのご希望に添えそうな家が2件です。日没までまだありますし今日見に行かれますか?」

 え?今日言って今日案内してくれるの?

 「それならお願いします」

 「はい。では案内の者を手配しますので、ギルドの外でお待ちください。お時間は掛からないので大丈夫です」

 「分かりました。では外で待ってます」

 俺達は外に出て待つ事にした。

 「どんな家だろうな。いい感じの家だと良いんだけど」

 「楽しみです」

 「そうですね」

 「・・・」

 どうやら皆もワクワクしているみたいだ。

 「あんたがリュートさん?」

 見知らぬおばさんに声を掛けられた。もしかしてこの人が案内人?

 「ええ、そうですが」

 「んじゃ、家に案内するからついてきな」

 おばさんは、俺たちの事はお構い無しに歩き始める。しかも何気に速い。競歩ですか!?


 「ここだよ、鍵を開けるからとりあえず見てきな」

 案内された場所は西門の近くでギルドからもそう離れていない。商店街からもそう遠くもないので非常に便利そうだ。

 見た目はザ・洋館って感じで、石造りの家だ。しかも所々に蔦に覆われている。

 窓は一応ガラスになっている。まあ半透明だけど。

 「とりあえず入ってみようか」

 俺達は玄関をまず入るとエントランスになっていてそのまま階段が真正面にあり、途中で踊り場があり左右に別れ2階に行ける様になっている。靴は脱がない使用だ。

 床は石ではなく木板だ。フローリングといった感じか。

 まず1部屋ずつ確認していく。玄関入ってすぐ左の部屋に入るとキッチンとダイニングだ。

 現代風とはとても言えない。

 キッチンは一応流し台と火を熾せるようになっている暖炉みたいなのがある。鍋を引っ掛ける形式みたいだ。

 こんなんで調理出来るの?ただでさえ料理出来ない人にこんなハードモードなキッチンを持ってきてどうするよ。俺なら一発で焦がす自信がある。

 「へえ、綺麗な台所ですね。料理がしやすそうです」

 レモがキッチンを見渡してそう言った。

 え?マジで?こんなハードモードキッチンが?この世界の人ならこれが普通なのかもしれないな。

 ダイニングは広さが結構あるのでかなり大きいダイニングテーブルとか置いても良さそうだ。

 パーティなんぞ開いた事はないが、いつかは人が呼べるかもしれない。

 もしくはここをリビングとしてリビングダイニングとして使ってもいいかもな。

 キッチンとリビングダイニングの確認を終えた後は次は右側の部屋に行く。

 こちらの部屋は入ってみると念願のお風呂がありましたよ。

 キター!風呂だ!風呂だ!凄いテンション上がる!!!

 現代の風呂とはまた違い、何というかでっかい木桶だ。

 水道もあるわけじゃないし、これどうやってお湯沸かすんだ?

 「わあ、メロリは初めてお風呂を見ました。大きいんですね。お湯を沸かして運んでくるのに大変そうです」

 やっぱり?やっぱりそうなる?何て面倒な。でも折角のお風呂なんだからお湯を沸かして入りたいよね。

 こういう時ってやっぱり魔法とか使えたら…あ!思い出した。

 今まで魔法の事すっかり忘れてたよ。

 しかも俺、魔法を教えてもらわないと使えないんだった。ファンタジーの醍醐味なのに色々ゴタゴタしてて忘れてたよ。

 明日にでもまたギルドに行って紹介してもらえばいいか。

 魔法が使えるようになったら風呂も簡単に入れるようになるかもしれないし、是非とも覚えないとな。

 何というか魔法を覚えたい理由が風呂に簡単に入りたいとは…酷い理由だな。誰にも言えん。

 お風呂を見学し終わって次の所へ向かう。

 風呂の隣はちょっとした広さの部屋だった。

 応接室?かな。1階にあるし、客が来たらここに通す感じだろうか。

 窓もあって光も差し込んでくるのでそういった類で使うのがベストだろう。

 1階は全て見終わったので、2階に向かう事にする。

 階段を使って、まずは左側の部屋を目指す。

 扉を開けると、目に入るのが大きな窓で光が差し込んでいる。しかもかなり大きな部屋だ。

 主寝室といった感じだろう。ベランダらしきものがある。

 部屋を見渡していると部屋の中に扉を発見する。

 その扉を開けたら、書斎といった感じのスペースだ。主寝室に比べるとそこまで大きくない。

 またその書斎に扉を見つけたので、開けてみると廊下だった。

 主寝室と書斎は繋がっていて、その両方の部屋から廊下に出ることは可能ってことね。

 次は右側の部屋を目指す。

 右側には廊下から見ると扉が3枚あるので、手前から入っていく。

 何の変哲も無い部屋だ。特に変わった感じも無い。部屋には入ってきた扉以外にはないのでここの部屋は1部屋ということだろう。

 次に真ん中の部屋に入るが、ここも普通の部屋でさっきと何も変わらない。

 最後の部屋に入ってみても何も無かった。

 右側は同じくらいの大きさで3部屋あるということみたいだな。

 ふむ、一応全部見終わったがかなり良い家みたいだ。

 ここに決めても良い様な気もするが、値段ともう1つの家を見てからでも遅くないだろう。

 俺達は石造りの家を出て、案内役のおばさんに声を掛ける。

 「お待たせしました。ここはちなみにおいくら位するのですか?」

 「ここは30日で金貨10枚だね」

 日本円で100万ってとこね。高ぇ!けどこの大きさなら仕方ないかもな。

 お金持ってて借りられるけど、依頼こなさないとお金が減る一方だ。

 宿屋に泊まっていた方が安いけど、風呂もあるし、気兼ねしなくてもいいってのは魅力だな。

 「では、次の家に案内していただけますか?」

 「こっちだよ、ついてきな」

 またおばさんはスタスタと歩き始めた。毎回思うけど速い。


 次の家は、南門に近く冒険者ギルドや商店街からは幾分と離れている。

 見た目は木造?というか何かやばそうな雰囲気がする。

 さっきの家から随分と歩いたので、日が落ちて夜になっているからだ。

 「日が落ちちまったけど、どうする?見るかい?見るなら明かりをつけるよ」

 「ここまで着ましたし、見ます」

 折角案内してもらったのに見ないってのもね。

 それにここは今泊まっている【豊かな銀樹亭】に近い。遅くなっても大丈夫だろう。

 おばさんは鍵を開けてくれて、明かりをつけてくれた。

 明かりがつけば先程のやばそうな雰囲気もマシになった。

 「んじゃ、見てきな」

 そう言われて、中に入ったのだが…いまいちだった。

 ダイニングもせまいし、風呂も小さい。部屋は4部屋あるがそれも狭かった。

 所々ギシギシ言うし、正直ここはなと思う。

 試しに値段を聞いてみたら金貨3枚だった。

 いくら安くてもちょっと微妙なのでここは止めておこう。

 「初めに見ていた家を借りようと思うのですが、いつからなら入れますか?」

 「ああ、金貨10枚の家だね?それなら明日の夕方からなら入れるよ」

 そんなに早く?家の中はちゃんと綺麗にされてたみたいだから良いけど。

 「じゃあ明日から入ります。よろしくお願いします」

 「はいよ。じゃあ明日の夕方に鍵の受け渡しするんで、家の料金を用意して来ておくれ」

 「分かりました」

 おばさんはさっさと帰ってしまった。歩くのが速いのですぐに見えなくなった。

 しかしこの世界では家を借りるのは意外と簡単なものなのね。

 保証人とか印鑑とかいらないって大丈夫なのか?そんなこと気にしても仕方ないか。

 明日家に必要なものを買って行けばいいだろう。楽しみになってきた。

 その前に宿屋に戻って2部屋確保しないとな。

 俺達は【豊かな銀樹亭】に戻った。

お読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ