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第10話 調べごとと剣術

今回から少し小説の書き方を変えてみることにしました。

読みづらかったらすいません。

 翌日、レティナットさんとの約束にまだ時間がある俺たちは、この帝都の事や知らないことが多いので調べるために図書館へ来た。

 この世界では本が貴重で本の値段が1冊平気で金貨1枚とか高いものだと10枚とかの値段で取引されている。

 印刷技術のないこの世界では本を手書きで書いているそうだ。

 地球では図書館は無料だったのでお金を取られることに驚いたが、貴重な故に仕方の無いことなんだろう。

 俺はイージーモードのおかげでこの世界の字は読めるのだが、メロリは全くと言って良いほど読めないし書くことも出来ない。

 文字の絵本みたいなのがあったので、それで文字の読み方を教えてやった。

 元々メロリは頭の良い子なんだろう。

 ある程度教えてやると理解し、一人で読み始める。

 勉強意欲があるので今度は文字を書くことを教えてやってもいいかもしれないな。

 俺はというと、この帝都の事を調べている。

 この帝都は上から見るとバームクーヘンのような形だ。

 真ん中には皇帝の住む城【シェーン城】があり、その城を守るように城壁がある。

 城の本宮から城壁までを第一の郭と呼び、皇族や、国の中心である貴族が住んでいるらしい。

 その城壁の外側周辺には貴族の住む地区があり、その地区を守るようにぐるりと城壁がある。

 これを第ニの郭と呼ぶ。

 その城壁から門のある城壁までを第三の郭と呼び、こちらは庶民達が住む地域らしい。

 庶民は第三の郭しか歩くことが出来ない。

 冒険者ギルドや【豊かな銀樹亭】、商店街は全て第三の郭だ。

 今俺たちがいるのは庶民にも解放されている図書館で、ここも第三の郭にあるので問題ない。

 

 次に調べていたのは職人ギルドについてだ。

 職人ギルドは【鍛冶】、【革細工】、【服飾裁縫】、【調理】、【彫金】、【防具鍛冶】、【錬金術】、【木工細工】、【建築】などがある。

 職人ギルドはまさに職人を育てるためのギルドだ。

 才能のある人を集め、育て、一人前の職人になったらギルドを通して皇族の依頼や貴族の依頼なのを受けたりするらしい。

 独立して自分の店を持つことも許されている。

 材料の調達もギルドですれば簡単だし、職人らしく技術は盗めという感じなので教えるというよりも目で見て覚えろといった感じなんだろう。

 もしくは俺が【錬金術】の熟練度を上げたようにひたすら作って覚える感じなのかも知れない。

 俺としては個人的に【鍛冶】や【革細工】それから【彫金】に興味があるな。

 あとは生活に必要そうな【服飾裁縫】や【調理】。

 旅をしていくんだから自炊も出来ないと駄目だろう。

 後はこっちの服に問題は全くないが、それでも裁縫ができた方が何かと便利そうだ。

 いつか自分の家を持つなら【建築】も覚えても良いかもしれない。

 正直暫くこの帝都に滞在して、必要なスキルを手に入れたら旅に出ればいいような気もする。

 ちなみに通常なれる職人は1種類なのだが、俺は【神眼】のスキルがあるため盗み見をすればいい話なので機会があれば片っ端から見ていこうと思っている。


 次に調べていたのはこの世界のレベルについてだ。

 俺はレベルがいきなり500になったので良く分からなかったため調べたんだが、どうやらこの世界ではレベル50がカンストといった感じらしい。

 そして50を迎えると限界突破するための試練があるらしいのだが、それが何なのかまでは書いてなかった。

 俺は何故か限界突破しているが、どうやって限界突破したかまでは分からない。

 そもそもレベル500は異常だという事だけが分かった。

 喜んでいいのか悲しんでいいのかさっぱり分からんけどな。

 そしてそのレベルでだいだいのクラスみたいなものが分かるらしい。


 レベル1~9 初級クラス

 レベル10~19 中級クラス

 レベル20~29 上級クラス

 レベル30~39 超級クラス

 レベル40~45 達人クラス

 レベル46~49 仙人クラス

 レベル50 神クラス


 …これでいくと俺は神クラスを超える事になる。

 アホかっ!そんなわけないだろう!

 俺はどこにでもいる普通のおっさんで、自分で言うのも何だがかなりのチキン野郎なんだぞ!

 このレベルやクラスはあまり当てにしないほうがいいだろう。

 しかし初めてこの帝都に来たときに周りの人を鑑定して1~15レベルが多くて、レベル30台や40台が稀だったのはこういった関係もあるのか?

 この世界の住人はもしかしてレベルが上がりにくいのかもしれないと自分なりに考え納得してみる。

 俺はレベル500だが、戦い方なんてさっぱり分からない平和ボケの人間だ。

 そんな奴がいくらレベルが高いところで常に戦闘に身を置いている人間や、ましてや魔物なんかに敵うはずがない。

 レベルが低くたって、戦い方を知ってる奴のほうが有利なのだ。

 その為に俺は剣術やまだ使えないが魔法を使えるようになりたい。

 折角神様に連れてきてもらった異世界なんだ。

 楽しく生きていくためには必要なことだろう。


 熟練度についても記載があったので調べることが出来た。

 俺の【錬金術】の★10だがこれはどれくらいのレベルなのかを確認するためだ。


 ★1 初級者

 ★2~3 中級者

 ★4~5 上級者

 ★6~7 超級者

 ★8 達人級者 

 ★9 仙人級者

 ★10 神級者


 何となく予感してたけどさ。

 ★10ぐらいないと確かに賢者の石と万能霊薬エリクサーなんて作れないよな。

 ジョニーさんのレシピだって★10になってようやく完全に理解できたくらいだから神クラスってのは分かる。

 俺は【熟練度20倍UP】が無かったら今でも賢者の石や万能霊薬エリクサーなんてものは作れなかったと思う。

 やはりあのうっかり神様にちゃんと感謝しなくちゃいけないよな。

 

 それからダラダラと本を捲っていて知ったことがある。

 鑑定したときに出るレア度についてだ。

 俺の持っている奇跡の聖剣や奇跡の腕輪は☆10だった。

 これがどれくらいの物なのかを調べていたんだが、これもとんでもなかった。


 ☆1 平凡級

 ☆2~3 普通級

 ☆4~5 稀有級

 ☆6~7 貴重級

 ☆8 古代級

 ☆9 伝説級

 ☆10 神話級


 ☆10って神話級ってかなりのものだよな?

 神様からの贈り物だし神話級で間違いない。

 神様、貴重なものをありがとう! 

 しかし弁当とお茶をあげたくらいでここまでしてもらえたんだから人には親切にするもんだよな。

 

 そうこうしている間に時間が来たので調べるのを止めて図書館の外へ出た。


 昼からハードな運動をする予定なので軽めの食事を取るため、商店街の屋台に来てみた。

 色々と物色していてケバブサンドみたいなのを見つけたので、試しに購入してみる。

 「すみません、これ2つ下さい」

 「まいどあり!大銅貨9枚と銅貨4枚だよ」

 お金を渡し、ケバブサンドもどきを受け取ってメロリと道端に移動する。

 一つはもちろんメロリに渡して、俺はケバブサンドもどきに齧り付く。

 まずはじめにくるのは香ばしく焼かれた肉の旨味で、味はラム肉のような感じだろうか。

 少し癖があるのだが、それを沢山のスパイスが美味く調和させている。

 薄いクレープのようなパンに入っていて、滴り落ちる肉汁を野菜が吸っていてこれまた美味い。

 パンと肉と野菜を一緒に食べるとあっさりとして食べやすかった。

 メロリの方を見ると、これまた幸せそうな顔をして食べているので口に合ったんだろう。


 程よくお腹が満たされたところで冒険者ギルドに向かった。

 ギルドの中へ入ると昨日受付をしていたリラさんがいたので、声を掛けた。

 「こんにちは、リラさん。レティナットさんに剣術を教えてもらうためにやってきたのですが、どこへ行けばいいですか?」

 「こんにちは、リュートさん。訓練場で行うそうですので、訓練場に向かってください。ギルドを一旦出て隣が訓練場です」

 「分かりました。ありがとうございます」


 メロリと2人で訓練場に入ると、そこにはもうレティナットさんが来ていた。

 「待ってたわヨ、リュートちゃん!アラ、ちゃんと革の鎧と剣を用意してきたわね。感心だわ。それじゃあ早速始めましょうか」

 「あの、僕が教えてもらってる間にメロリにも槍術を教えてもらうことは出来ませんか?」

 早速始めようとするレティナットさんに慌てて俺はメロリの事も頼んでみた。

 「ふぅーん、その子犬の獣人ね。素早さとパワーがあるのが犬の獣人の特徴よ。近接向きだから槍術は良いかもしれないわ。ちょっと待ってて」

 レティナットさんは訓練場の詰め所みたいなところに入っていって、1人のイケメンを連れてきた。

 「アルフレッドよ、槍術は彼に教えてもらうといいわ」

 紹介されたアルフレッドは身長が高く、爽やかな青年だ。

 当然のごとく槍を持っている。

 鑑定したが、【槍術】の熟練度が★6なので教えてもらうにはいいだろう。

 「アルフレッドだ、早速だが槍を構えて見せてくれ」

 メロリは槍を構えて見せた。

 小柄だがなかなか様になっている。

 「ほぉ、なかなかいい構えだな。教え甲斐がありそうだ。では稽古を始めようか」

 アルフレッドは感心しながら、メロリを見つめている。

 「そうね、その子はアルフレッドに任せてアタシ達も剣術の稽古始めましょう」

 レティナットさんにそう言われたので、俺も頷いた。

 「ここはアルフレッド達が使うからアタシ達は少し移動しましょうか」

 「はい」

 レティナットさんに言われるまま少し移動した。

 「じゃあアタシはそこの木剣でやるから、リュートちゃんはその腰に下げている鋼の剣でアタシにかかってきなさいな」

 レティナットさんが顎でしゃくった先にあったのは木刀みたいな感じの物だった。

 「え?でもそれじゃレティナットさんが危ないじゃないですか」

 「アラ、アタシの心配してくれるの?リュートちゃん優しいわネ!でも大丈夫よ。むしろ怪我をしちゃうのはリュートちゃんだから」

 ウフとか言いながらレティナットさんは木刀を手にした瞬間顔つきが変わる。

 「さっさと掛かってこんかいオラ!」

 えええええええええーーーーーーーーーーーーーー!!!!誰ですかアンタ!!!

 これは…もしかして車に乗ってハンドル握った瞬間に人が変わるというような感じの類ですか!?

 「オラオラオラオラ、来いよ!掛かってこないならこっちから行くぜ!?」

 レティナットさんはもう別人のように俺を挑発している。

 「オラ!」

 木刀を構えてレティナットさんが踏み込んでくる。

 しまった!と思ったのつかの間、そのまま俺の胴に木刀がメリメリと音を立てて食い込んでくる。

 「ぐはっ!」

 息も出来ないくらいに苦しくて、俺は5メートル程吹っ飛んだ。

 「こんなものも避けられねぇのか?オラ!立てよ!まだ始まったばかりだぜ!?」

 何とか、よろよろと起き上がった。

 「オラオラ!」

 今度は木刀で突くような攻撃を仕掛けられる。

 「うぐっ!」

 「これで2回死んでるぜ!魔物やそれなりに剣が使える奴ならお前なんてあっという間だ」

 「がはっ!」

 「3回目!」

 レティナットさんの一方的な蹂躙が始まる。

 いくらHPが沢山あるからといってもやられれば痛いし、苦しい。

 レティナットさんも死なないように手加減はしてくれてるのだろうが、それでもキツイ。

 何度目かの蹂躙の後に俺は段々腹が立ってきた。

 悔しいし、痛いし、情けない。

 正直何度も止めたいって思ったが、ここで逃げたら俺はこの先何も出来なくなるし、何も残らない。

 実は俺がフリーターなのも26歳のときに勤めていた会社が倒産して無職になったからだ。

 その後何度も何度も会社の面接に行くが、来るのは不合格通知ばかり。

 100もの会社の面接を受けて落ちた時、俺はもう心が折れて逃げ出した。

 それからの俺は転がるように落ちていき、付き合っていた彼女にも振られ、親にも勘当された。

 その結果、俺には何も残らなかった。

 逃げるって事が必ずしも悪いことではないが、今は逃げてはこの世界で生きてはいけないだろう。

 もう一度、俺は立ち上がる。

 「へぇ、目が変わったじゃねぇか!」

 鋼の剣を構えて、レティナットさんをじっくり見つめる。

 レティナットさんに隙は無い。

 だけど、何か出来るはずだ。

 「またこっちからいくぜ?」

 レティナットさんが俺に近づいて左から打ち込んでくるのが何故か分かる。

 俺は後ろに飛び避ける。

 レティナットさんがちょっと驚いた瞬間、見えた!

 俺は踏み込んでレティナットさんの胴に切りかかる。

 だが、レティナットさんは木刀で防ぐ。

 しかし、力の加減をしていなかったので木刀が真っ二つに折れはじけ飛んだ。 

お読みいただきありがとうございます。

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