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第9話 武器と防具

 冒険者ギルドを出て、俺達は武器屋に向かった。

 神様から貰った聖剣があるが、あれは初心者が持っていたらおかしいと思うし、あんなのを持っていることがばれたら面倒なので今回は買うことにする。

 店の中に入るとそんなに広くないが所狭しと剣、ナイフ、槍、弓等が並べられている。おお、ゲームとかに出てくる武器屋っぽい。


 「らっしゃい。坊主、何にするんだ?」


 店の奥から出てきたのは、俺よりも少し身長が低くて、かなり髭が長く毛むくじゃらのおっさんだ。

 ドワーフだよ、ドワーフ!ファンタジーキターーーーーー!テンション上がるわー。小説や映画で出てくるような容姿をしてるんだぜ?これでテンション上がらないほうがおかしいだろ。ちなみにメロリを見たときも犬の獣人キターーーーーーー!とテンションが上がっていたのだが、その前に喚いていた男のほうに気を取られて感動が台無しだったのだ。後で【豊かな銀樹亭】に帰ったら尻尾や耳とかモフモフしてもいいか聞いてみよう。

 閑話休題。


 「冒険者の初心者なんですが、初心者でも使えそうな剣とかありますか?」

 「初心者か…命を預けるんだ。早々折れやすかったり壊れやすいのはもってのほかだ。鋼の剣辺りから使い始めるのがいいんじゃねぇかとオレは思うぜ」

 「そうですか。それじゃそれをください」

 「坊主、初心者なんだよな?それならナイフを持っていかないと素材を捌くことが出来ねぇぞ」

 「ああ、そっか。じゃあナイフもお願いします」


 鑑定してみたが、剣もナイフも品質が高級品だったため迷わず即決した。


 「で、こっちの嬢ちゃんはどうするんだ?」

 

 メロリにも何か武器を持たせないといけないよな。


 「メロリ、何がいい?」

 「メロリも武器を持っても良いのですか?」

 「ああ、いいよ。自分の身はある程度自分で守らないと駄目だしな」

 「分かりました。それなら槍が良いです」

 「それならこれで良いだろう」


 ドワーフのおっさんが手に持っていたのは割と槍にしては柄が短いものだ。


 「嬢ちゃんはかなり小柄だ。いきなり長い柄の槍を振り回すということは難しいだろう。その点これは自由に柄の長さが変えられるから便利だ。接合部分が弱いという弱点もあるが、最初はこれで慣れて振り回せるようになったらもっといいものを買うといいんじゃねぇか」

 「じゃあそれもください」


 槍も鑑定したのだが、これも品質が高級品だった。これも即決する。

 製作者が載っているんだがドルムになっていて、このドワーフの名前もドルムだ。きっとこのドワーフが作っているんだろう。このドルムさんはかなり腕が良さそうだ。

 実際鑑定してみたが、【鍛冶】★7だからかなり良いんだろう。

 

 「手入れはしっかりしないと武器が傷んじまうからな。自分でやれるならいいし、やれねぇっていうなら持って来たら有料だがやってやるよ」

 「わかりました。ありがとうございます。僕の名前はリュートと申します。良い商品ばかりなのでこれからも贔屓にさせてもらいますね」

 「お?リュート、うちの商品の良さが分かるってのか?なかなか見る目のある奴だな。オレの名前はドルム。うちの商品は全て俺が作っている。贔屓にしてくれるってんならありがとよ。もしリュートが立派な冒険者になって素材を集めてきたら作ってやってもいいぞ」

 「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします」

 「おお、またいつでも来な!」


 ドルムさんの武器を見てたら俺も作りたくなった。落ち着いたら【鍛冶】を習ってもいいかもな。

 自分で武器を作れるってカッコイイし。まぁまずは冒険者になるってのが優先だけどね。


 武器を購入した後、全て魔法の鞄にしまい今度は隣の防具屋に向かう。

 店内に入るとさっきの武器屋にそっくりな内装で所狭しと鎧や盾などが置いてある。

 

 「らっしゃい!坊主、何にするんだ?」


 またドワーフ!しかもドルムさんと全く同じ顔!しかし俺の目にはこのドワーフがドルムさんではなく、ガルムさんだということが分かる。一瞬何でドルムさんがここに!?と思ったけどな。双子なんだろう。


 「冒険者の初心者なんですが、軽くて動きやすい丈夫な鎧を求めにきました」

 「初心者か…命を懸けるんだからいい防具を持ちたいって言う坊主の気持ちは良く分かるぜ。それならワイルドボアっていう魔物の皮の鎧がお勧めだな。こいつはかなり皮自体が硬くて丈夫なんだ。しかもなめせばなめすほど強靭になってちょっとやそっとの攻撃ならビクともしない。皮だから軽いし、動きやすいだろう」


 ワイルドボアってさっき食った串焼きの肉だよな?あれ、魔物だったのか!まぁ美味かったから良いけど。肉も食えて皮も使えるのはいいな。もし見つけたら狩ってみてもいいだろう。

 鑑定してみると品質は高級品だ。そしてガムルさん自身も鑑定してみる。そうしたらガルムさんの【革細工】は★7だった。ドルムさんの【鍛冶】と一緒の熟練度だ。腕は確かだろう。


 「それを僕とこの子の分をお願いします。明日までに欲しいんですが何とかなりますか?」

 「そうだな、とりあえず採寸してよく似た大きさならすぐに直してやれるぜ。ちょっと待ってな」


 そういってガルムさんは、俺達の採寸をしてから二人の体系に似た皮の鎧を持ってきてあっさりと直してくれた。職人凄いな!

 装着させてもらったんだが、確かに軽くて動きやすい。かなり良い物だった。


 「坊主は剣とかは何を使うんだ?」

 「鋼の剣です。先程ドルムさんから買いました」

 「何?ドルムから買ったのか。それなら大丈夫だな。鋼の剣は片手剣だが、盾はもう持ってるのか?」

 「あ、そういえば持っていません。忘れてました」

 「それなら同じワイルドボアの皮の盾があるからそいつにするといい。剣は両手剣と片手剣があるから自分に合った物を選ばないと駄目だぞ」

 「なるほど。慣れてから両手剣か片手剣にするかはその時に決めようと思います。今回は鋼の剣を買ったので皮の盾も頂いていきますね。ドルムさんのお店もそうでしたがこちらのお店も良い商品ばかりなので贔屓にさせてもらいますよ。あ、僕はリュートと申します」

 「おう、俺はドルムの双子の弟のガルムだ。よろしくな。武器と一緒で防具も手入れが必要だ。これを怠るとすぐに駄目になっちまう。定期的に自分でやるか、俺の店に持って来たら有料でやってやる。それに素材などを持ってきてくれたら防具に加工してやることも出来るからな」

 「はい、ありがとうございます」

 「またいつでも来な!いつでも歓迎してやるぜ」


 防具を買って店の外に出たらもう日が傾いている時間だった。

 さてと、【豊かな銀樹亭】に戻りますか。


 ◇◇◇


 部屋に戻り、マリーナさんにお湯を貰って二人とも汚れを落とした。

 やはりメロリは汚れを落としたら俺が思っていた通りかなりの美少女になった。これは将来有望だ。俺はロリコンの趣味はないのでメロリとどうこうする気はないが、あと10年もしたら分からないな。それより10年もメロリが俺と一緒にいてくれるかが問題だけど。いつかはちゃんと奴隷から開放してやるつもりだし。

 さっぱりしたところで夕飯を食べに食堂に行く。

 メロリも俺も腹が減っていたのでがっつりと食べた。今日のメニューは白身魚のムニエルみたいなのと野菜のソテーとジャガイモみたいな芋のスープだった。どれも絶品だったのでメロリにはおかわりをさせてやった。美味しい美味しいと幸せそうな顔で食べられたら誰だって食べさせたくなるだろ?

  たくさん食べて気分が良くなった俺たちは部屋に戻って寝る準備をし始めたのだが、メロリがソワソワしているので理由を聞いた。


 「ご主人様、メロリは初めてなのでご主人様を満足させることは出来ないかもしれませんが、よろしくお願いします」

 「ブーーーッ」

 

 な、何を言ってるの!?おじさん、思わず噴いちゃった。めっちゃ驚いたよ?とても11歳の子が言う言葉じゃないよね?


 「大丈夫ですか!?ご主人様」

 「あ、うん。大丈夫…。メロリ、俺はそんなつもりでメロリを買ったわけじゃないからそんな事は気にしなくてもいい」

 「え?でも一緒の部屋で寝かせてもらえるのはそういうことをご主人様はお望みだと教えてもらいました」


 誰だ、誰がそんなことをこの純真な子おこさまに教えたんだ!?ドリーさんかっ?


 「とにかく今日と明日は同じベッドで寝てもらうけど、何もしないから安心して。明後日からは別々のベッドになるから、それまでは我慢してくれると嬉しい」

 「はい、ご主人様」


 はぁ、ビックリしたな。そりゃさ、俺も神様に15歳まで若返らせて貰ったからナニがゴニョゴニョして大変だけどね。もし我慢できなくなったらそーゆー事が出来るお店に行って朝まで可愛い女の子とモニョモニョするから大丈夫だ!ちなみにもうマップで確認済み!俺に抜かりはない!

 あ、何もしないって言った手前尻尾や耳をモフモフさせてって言えなくなった…。おっふ、俺アホ過ぎだ。

 しかし同じベッドに誰かと一緒に寝るなんて久しぶり過ぎるわ。

 地球にいた時は、26歳の時に彼女と別れて以来ずっと1人だったし、ここへ来てからも1人寂しく寝てたしな。

 馬鹿なこと考えてないでさっさと寝よう。メロリと一緒に寝るが、今のところ気分はお父さんと子供の気分だ。だって35歳のおっさんと11歳の女の子じゃそうなるだろ?これじゃ何も起きないわな。

 明日も早いからそろそろ寝ることにした。

 ベッドに2人で寝転がるが、特に狭過ぎなくて良かった。これなら眠れるだろう。

 メロリは疲れていたのかさっさと寝入り、俺もその姿を見て眠りについた。

 夜中にメロリのキックでベッドから落とされた俺は、それから目が覚めて眠れなくなった話は秘密だ。


お読みいただきありがとうございます!

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