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第1話 プロローグ

この作品は見切り発車で始めたものですので、設定が甘かったり不備が多々あるかもしれません。ご了承くださいますようお願いいたします。

俺TUEEE、チート、ハーレムものです。

面白くないと感じたらブラウザバックをお勧めします。


 「鮎川さん、これからお昼休憩行ってきて下さい~。」

 「あ、了解しました。じゃあ休憩行ってきます!」

  現場監督に休憩を貰った俺は弁当の入った袋を持って、現場近くの公園に向かった。


 俺、鮎川あゆかわ 流斗りゅうとは昼間は道路工事のガードマンのアルバイトをして、夜はコンビニでアルバイトしている所謂いわゆるフリーターだ。

 35歳にもなって結婚もせず、定職にも就かずフラフラしている俺に親は勘当の二文字を叩きつけた。

 仕方ないので家を出て安いアパートで暮らしている。

 ふところ事情は厳しくスーパーで見切り品として売っている惣菜や弁当などが俺の食事だ。

 そして今日も見切り品で売っていた弁当を食べようと袋から取り出す。

 そんな矢先にベンチの後ろの茂みから白髪のヨボヨボのじいさんが出てきて俺の目の前で倒れた。


 「大丈夫ですか!?」

 「腹が減った…」

 慌てて起こしてやると、じいさんの腹からぎゅるるるると鳴っていた。

 俺はまぁ一食抜いたところで死ぬわけじゃないし、こんなにも腹の虫がなってるじいさん横目に食べれないしな。

 という訳でじいさんに俺の弁当を分けてあげることにした。

 「見切り品の弁当ですけど食べますか?」

 じいさんの目の前に弁当を差し出すと、じいさんはお礼を言って弁当をハイスピードでかきこみ始めた。いや、そんなにがっついたら喉に詰まるだろ。

 案の定じいさんは咽ていた。

 「ほらそんなに勢いよく食べるからですよ。お茶どうぞ」

 「すまんのぅ、お若いの。弁当を恵んでもらった上にお茶までいただいて助かったわい」

 「いえ、いいですよ。困ったときはお互い様ですから。」


 じいさんをよく見てみると白髪で見事な白髭がある。身体はガリガリで骨と皮みたいだ。じいさんちゃんと食ってるのだろうか?この時代で年金とか減らされて生活に困ってるんだろうか?

 そんな事を考えながらじいさんと2人でぼーっと公園内を見ていた時だった。


 ガシャーン、ガコンガコン!!!!

 

 轟音を響かせつつ公園の中に1台の車が猛スピードで入り込んできた。車は暴走していて遊具を壊しながらも進んでくる。

 その突っ込んでくる車の前には子供が1人。母親らしき人がが子供の名前を叫んでいるが、子供は咄嗟の事で動けない。


 「危ない!」


 気がついたときには子供を突き飛ばし俺は車に勢いよく撥ね飛ばされた。

 慌てて寄ってくるじいさんと、子供の母親が何か言ってるのだが…よく聞こえない。

 体中が痛くて、動かせない。

 あぁ、段々意識が遠くなる。そうか俺は死ぬんだな…

 そこで俺の意識は途切れた。



 ◇◇◇



 目が覚めた時に俺は白い空間みたいなところにいた。

 そして目の前には公園で弁当を食わせてやったヨボヨボのじいさんがいる。

 「ここは…?」

 「気がついたかの?ここは神の領域じゃよ、お若いの」

 「は?」

 何言ってんの?いや聞き間違えたか?それとも夢か?神はないだろ流石に。

 「ずいぶん失礼なことを考えておるようじゃが、ワシは嘘はついておらんよ」

 「あ、すいません」

 どうやらこのじいさん心が読めるっぽい。気をつけないとな。

 「まぁ、無理もないじゃろ。いきなり起きてすぐにここは神の領域じゃと言われても納得は出来んのは分かるよの」

 「あの、それで何でここにいるんですかね?車に撥ね飛ばされたとは思ったんですけど」

 「確かにお主は車に撥ね飛ばされたのぅ。ワシがお主が死んでしまう前に神の領域ここに連れてきて回復してやったのじゃよ」

 「それは、ありがとうございました」

 俺は頭を下げた。

 「しかし神の領域ここに連れてきたはいいが、地球にはすぐには帰してやれんのじゃ」

 「え!?な、何でですか!?」

 マジで!?じいさんに詰め寄ってしまった。

 「100年に1度、7日間だけ地球と神の領域が次元回廊で繋がるのじゃが、お主が跳ね飛ばされた日がちょうど七日目でまた100年後じゃないと次元回廊が繋がらないので帰れないというわけじゃ」

 「そんな…あ、でも神様ですよね?何で自由に地球と行き来できないんですか?」

 「ワシは地球の神ではない。神にも色々いるのじゃよ。地球の神もちゃんといるのじゃが、忙しいお方なのでな。100年に1度しかワシら他の神を招いてくれはせんのじゃ。だからさっきも言ったのじゃが100年に1度7日間だけ次元回廊を繋いでくれるので観光に行くのじゃよ」

 「観光?」

 「そうじゃ、神様だって観光ぐらいするわい。観光の途中でお財布落として無一文になったがのぅ。無一文じゃから何も食えずに倒れる寸前にお主が現れたのじゃよ」

 「ああ、それでお腹が減ってたんですね」

 「うむ。さてとこれからのお主の事について話そうではないか」

 「どういうことですか?」

 「お主はワシが神の領域に連れてきてしまったが、本来は人間の住める場所ではない。人間ではここには長く住めぬのじゃよ。そこでお主にはワシの創った『オーブ』という世界に転移してもらい暮らしていってもらうことにした」

 「『オーブ』とはどんな世界ですか?地球と同じような感じですか?」

 「そうじゃな、魔法が使えるという点とエルフやドワーフ、獣人とかもおるから地球とはあまり似てはいないかもしれんかのぅ」

  

 何てお約束なファンタジー

 ワクワクする。


 「お主には弁当とお茶を恵んでもらったし、身を挺して子供を助けた。ワシはお主の事が気に入ったので『オーブ』で生きていくためのプレゼントを用意しよう」

 「それはどうも。魔法とか使えるようになりますか?」

 「向こうについてからのお楽しみじゃ」

 「ところで俺は『オーブ』に行ったら何をすれば良いんですか?」

 「いや、特にはないのぅ。魔王は勇者が倒すから危険なことはしなくても大丈夫じゃ。世界中観光したらどうかの?」 

 

 観光って…それでいいのか?まぁ面白そうだけど。

 100年後に帰れるという可能性があるわけだけど、俺がそんなに長生き出来るとは思わないし地球に帰ったところで親にも勘当されてるし1人で寂しく生きていかなきゃいけないのは変わりないしな。

 じいさんも生きていくためのプレゼントくれるみたいだし、何とか生きていけるだろ。

 実は俺、めっちゃ異世界転移とか転生とかの小説が好きでよく読んでたからかなり楽しみではある。


 「そろそろ『オーブ』へ転移させようと思うがいいかの?」

 「そうですね。向こうへ行けば色々と分かるみたいですし。お願いします」

 「そうか、じゃあ良い旅を。気をつけてな」

 「はい。じゃあ行ってきます」


 俺の足元に魔法陣が浮かび上がる。

 次の瞬間眩しい光に包まれた。

 

お読みいただきありがとうございます。

読むの専門でしたが、書いてみたくなって書き始めたけど難しいものですね。

次のお話でようやく異世界に飛びます。

長くなって申し訳ないです。

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