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青緑の長髪が揺れる。
生い茂る木々と会話しながら微笑みをもらす。
十八ほどの青年は胸を弾ませ今にも歌いだしそうだった。
木々が告げてくれる。すぐ其処だと
現れたのはボロボロの小屋
見つけたと同時に小走りで駆け寄る。
扉の前に立ちノックする
「馬鹿弟か」
「やめてよ、その呼び方」
「ヤイバ…」
扉が開かれた
天使的な笑みを浮かべ
「やあ、兄さん」
* * *
レイオは気配に気付いた。
「こいつは……」
扉がノックされた。
「馬鹿弟か」
「やめてよ、その呼び方」
「ヤイバ…」
扉をあける。
「やあ、兄さん」
「今何時だと思ってやがる」
「あ、ゴメン、早かった?」
「今は4時だ。まあいい中に入れ」
それからいろいろと話を聞いた。
旧友の事、世界の状況などいろいろ話を聞いた。
「兄さん知ってるかい?この領の国が兵を動員したんだって」
「何のために?」
待っていましたとばかりに顔を近づける
「それがね、この森にいる妖精を一掃ためだってさ」
「それは……なんと言うか……タイミングが悪いな」
「なんで?」
そのとき最悪タイミングでドアが開いた。
彼女は眼をこすり
「ムニュムニュ……誰?その人?」
ヤイバは呆然としてアルティナを見つめる
「アルティナ、紹介するよ。こちらはヤイバ、俺の弟分だ」
「ヤイバ、紹介するこいつはアルティナ、昨日拾った猫だ」
「………!?やばくない?」
「とてつもなくやばい」
「ねえ、何の話??」
アルティナの頭に疑問符がついている
「仕方がない……」
ため息をつき話始める。
* * *
「ふーん」
「落ち着いてるね」
「大丈夫だもん、この前レイオが私の味方だっていったから絶対大丈夫、それにヤイバさんも手伝ってくれるんでしょう?」
横をちらりと見てみたヤイバが変な表情でこっちを見ていた自分をこんな表情をしているに違いない
「別にいいけど、兄さんは?」
「その前にお前の仲間を見つけないとな」