存在価値
若い時からずっと
おれは自分は生きていても
あまり価値が無いように
思ってしまい
半ばヤケクソになって
しまった
おれが二十歳前後の頃は
自分の存在価値を
全く見い出せず
絶えず死の誘惑に
取り憑かれて
いつでも自殺を
考えていた
それが今では
おれは改めて
自分の存在意義に
気付かされた
おれが死んだりしたら
親父とお袋に
それこそ
死ぬほど寂しい思いや
死ぬほど嘆き悲しませて
しまっただろう
それが今では
親父やお袋のみならず
他にも死ぬほど
寂しい思いを
させてしまった
人たちが
たくさんいることに
改めて思い知らされた
おれがもしも
死んだり
気が狂ったりしたら
どれほど嘆き悲しむ人たちが
たくさん現れたことだろうか
おれはそのことに
改めて
思い知らされた
おれが死んだら
後に遺された人の中で
寂しさを
紛らわすために
お酒を浴びるように
飲んでしまって
アル中にでもなって
早死にしてしまう
人も現れるかもしれない
とにかくも
おれにはやることも
やりたいことも
まだまだたくさんある
だから今は死ぬ訳には
いかないんだ
おれは
今では生きることしか
考えていない
おれが死んだら
嘆き悲人たちが
たくさん出てくるからだ
もしも親しい人が
ある日突然死んだりしたら
どれほど寂しくて
どれほど悲痛に感じるか
よく知っている
だからそんな人たちを
悲しませないためにも
おれは死ぬわけには
いかないんだ




