創作仲間としてのロックミュージシャン
おれがペンを片手に
原稿用紙の上に
詩や小説を書けば
それはたちまち
ロックコンサートの
ステージの上となり
音楽スタジオでの
レコーディング現場となる
おれはギターを手にしながら
ステージ上を
縦横無尽に
駆け回ることも出来るし
大観衆の前で
中指立てて
観客を相手に
挑発することも出来る
あるいは
レコーディングスタジオで
綿密に作品のアレンジをしたり
仲間を相手に
ジャムセッションをすることも出来る
それが原稿用紙の上ならね
おれは仮に
バンドを組んで
演奏したとしても
ベースやドラムスといった
裏方ではなく
ギターやボーカルといった
バンドの顔である
フロントマンに
なりたかった
結局ミュージシャンになりたい
というおれがかつて
夢見たことは
良い演奏仲間に
恵まれずに終わってしまったが
そのことで後悔もなければ
未練もない
おれは今や
原稿用紙の上では
常にスターで
いられるからだ
今ではおれが
一人で創作活動を
続けているが
最近のネット上では
古今東西の
有名なロックミュージシャンたちと
このおれとは
同じ立ち位置でいられる
そういう意味では
かつて憧れの的であった
ロックミュージシャンたちと
このおれは
今や同じ創作仲間だ
おれもそういうつもりで
創作活動を
続けている
ロックミュージシャンたちの
仲間入りがしたいという
おれの夢は
半分程度は叶った




