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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
97/115

家族との夜

 昼食後も店を回りつつ、夕方まで待つ。先に車に戻って荷物を置いていると妹達や朝華が戻って来た。


「戻ってきましたー」

「お帰り」


 太陽はトランクを開けて、妹達の買ってきた荷物を積んでいく。


「何買ったの?」

「服と下着」

「カーディガンとスカート」

「プロテインとダンベル、シューズ」


 結構いろいろ買ったらしい。太陽は別に彼女らに挙げた小遣いの使い道に関して指示するつもりはないが、後処理に困る物は買わないでほしい。


「じゃ、帰るか」

『『はーい』』


 太陽がそう言うと全員が返事して満場一致で帰ることになった。太陽が運転席に乗りハンドルを握る。


「じゃあ、しゅっぱーつ」


 アクセルを踏んで太陽は車を出した。


✿  ✿  ✿


 アウトレットモールから車を出して数十分程走らせ、途中で一週間分の買い込みを行い、残り十数分走らせて、自宅に辿り着く。


「朝華、鍵開けてきて」

「はい!」

「お前らは自分の持って入れるとこに入れてこい」

「はーい」


 太陽は朝華が買ったものと一週間分の備蓄を背負って家に戻っていく。

 太陽たちの住む自宅は入り口を入ると長い廊下があって左手に階段、トイレ、風呂、洗面所があり、右手にはリビングに続くドアが付いている。太陽はリビングに続くドアを過ぎるとそのまま廊下を進み、台所に続く扉を開けて今日買った備蓄を冷蔵庫に入れていく。


「パパ様、手伝います!」

「じゃ、野菜を入れて行ってくれ」


 朝華は冷蔵庫の一番下にある野菜室へ野菜をしっかり入る様にパズルみたいに形を考えて詰め込んでいく。太陽は一番下が空いたので体をずらして買ってきたパンや漬物、卵なんかを入れていく。


「終わりました」

「おう、じゃこれをタンスにしまってきな」


 太陽は朝日が買ってきた物を渡して自室へ戻らせる。それを見送ると、残りのお肉や魚、冷凍食品なんかを冷凍室に入れていく。

 全部終わると太陽は二階に上り、自室へ入る。太陽達の自室は細長い間取りになっている窓際にベッドがあって、タンスに本棚、勉強机、扉の順に家具がある。どの兄妹たちの部屋は似たようなものだ。部屋は全部で十部屋ある。使っていない所は物置になっている。


「ふぅ、メールが溜まっている」


 太陽は自分宛ての仕事メールを呼んでいく。特に問題視するような内容は無く、進捗報告が全てだった。それを全て読み込むと、パソコンを閉じ、そのままリビングに向かう。今日の夕食当番は自分ではないし、当番は仕込みを終えているようなので台所で仕上げをしているようであった。


「出来た。皆呼んで」

「あいよ」


 太陽は黒帯使って全員の扉を一定のリズムでノックして夕食の時間を告げる。

 今日の夕飯はコロッケと千切りキャベツだった。全員が食卓に着くと手を合わせて。


「いただきます」


 そう言うと全員が食べ始める。美味しそうにコロッケを口に運び、ソースを付けてパクついていく。付け合わせのキャベツも食べ進めて、皆が満足する頃にはコロッケは残り一割位になっていた。残りは明日のお弁当にする事にする。


「ご馳走様でした」


 解散すると太陽が書記を集めて、水で濯いで食洗器に突っ込む。食洗器を動かしリビングでテレビを見る事にする。現代は強制契約による受信料の徴収体制は完全に撤廃され公共放送としての意義をしっかりと全うしていて、報道に関する法整備も進められ偏向報道も大分少なくなった。

 と言っても、この時間はバラエティーが多くやってるからあまり関係は無い。


「兄ぃ、少し外で付き合って」

「あいよ」


 太陽は火凛に呼び出されると庭に出る。芝生の庭なので投げられないならある程度の衝撃は和らげてくれる。


「じゃ、やろうか」


 火凛に付き合って、組み手を暫くしていると風呂が沸いたので風呂の準備をする。太陽は組み手の汗をタオルで拭う。

 順番通りに風呂に入っていき、太陽も風呂に入ると歯を磨き暫く団らんする。夜が更けると寝床について寝る事にする。

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