表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
88/115

後夜祭その2

 時間は進み、ダンスの時間になった。

 太陽や辰馬達には何故ダンスをするのか分からなかったが、男女の仲を深めるためだと二年の先輩が教えてくれた。どうやら、家柄によってはここで婚約者を見つけたりするらしい。彼らも他校や自校の生徒に声をかけにいく。


「勇気あるな、あの人達」


 ナンパ? をしに行く先輩たちを見送りながら、太陽は弟たちの方へ向かう。結構、ナンパしに行く生徒は多いので警戒されずに近づくことができた。


「おひさ~」

「ああ、兄ちゃんか、久しぶり」


 霜月高の傍に来たので日出が出迎えてくれた。太陽はそのまま日出を連れて、日輪の元へ向かう。

 日輪はどちらかというと社交的な方なのでこういう場所では説極的に他校の女子に声をかけに行ってる。日輪は顔は良い方だし、性格の素は明るい方だが相手に対してテンションを調整するのも上手い。それを利用して、日輪がナンパすると成功しやすい。中学の頃もガタイが良かったので高校生のふりして、大学生をナンパしたとかを太陽達は聞いていた。


「ジッとはしてないか」

「漁りに言ってんだろ」

「探そうか」

「はいはい」


 太陽は日出を連れて日輪を探しに会場を見渡す。日輪は太陽達と同じで黒帯を使いこなす。その為、霊子エネルギーは人よりも強い。だからこそ、無意識で漏れ出ている霊子は人よりも多いので、見つけやすい。

 そして、強く漏れ出ている所と見覚えのある霊子反応を見て彼女達を助けに向かう。


「すいません。踊りとか、慣れてなくて」

「大丈夫。僕に任せて、こう見えて踊れるから。やってみない?」

「そう言われても………」

「日輪」

「ヒグゥッ!!」


 太陽に肩を叩かれて、変な声を出す日輪。太陽は別にナンパ行為を咎めることはしない。だからと言って、強引な行為を咎めないなんてことはない。被害に遭っているのが顔見知りならなおさらだ。


「強引なのは、頂けない」

「あ、ああ、悪かった。君達もゴメンね」


 太陽は日輪を琴乃たちから引き離して、会場を少しの間出ていく。他の兄妹達も隙を見て会場を出て来た。


「全員揃うのは十日ぶりかな?」

「俺は火凛達には合ってないぞ」

「まぁ、合わなくても良いしな」

「何で呼び出されたんだ?」

「爺様からのお小言でな。今大会で目立ち過ぎだってよ」

「だけど、目立つのは別に良いって言ってなかったけ」


 太陽が政宗からの言われたお叱りの内容を一通り話す。あまり、キツイ事は言われ無かったが、太陽達の能力についてを見せすぎた事で叱られたのだ。と言っても、見せまくっていたのは太陽、日出、日輪の三人であるが。


「兄さん達しか見せてないじゃん」

「………確かに」

「それを私たちのせいにされてもなぁ」

「それに関してはすまなかった。爺さんも力の使い方に関しては好きにしていいそうだけど、損害的なやり過ぎは許容できないそうだ」

「それも一番出してるの兄さん達でしょ」

「全部返ってきてんじゃん」

「まぁ、大きい大会ではしゃぎ過ぎたから俺を見習って爺さんに怒られない様にしましょうね、って事で」


 太陽は雑に内容を纏めた。これ以上は墓穴を掘ると悟ったのだろう。

 その場で解散となり、太陽以外の兄妹達は会場へ戻っていく。日輪も大変な目に遭ったから、兄妹の所属する高校の人間には手を出さないだろう。

 太陽は太陽で慣れないパーティーの雰囲気から抜け出したので、その空気から離れてソファに身体を預けてしばらく休む事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ