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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
84/115

競技会九日目(夜の部)

●昨日と今日の戦績●

・競技場

サークルレース(新人戦決勝)

一位:伊月高、二位:原手亞、三位:霜月、四位:霜月、五位:城不、六位:原手亞、七位:和国、八位:水七

サークルレース(本戦決勝)

一位:霜月、二位:帝王落、三位:原手亞、四位:柳偶、五位:水七、六位:原手亞、七位:霜月、八位:空柱


・演習場

ウォー・ファイト(新人戦)

一位:伊月台、二位:霜月、三位:原手亞、四位:謝屋、五位:城不、六位:和国、七位:帝王落、八位:木庭、九位:空柱、十位:水七



●中間成績●

・国立伊月台総合教育高等学校(東京都)

獲得pt:20

総合pt:266

・国立原手亞総合教育高等学校(愛媛県)

獲得pt:31

総合pt:209

・国立城不総合教育高等学校(千葉県)

獲得pt:12

総合pt:126

・国立霜月総合教育高等学校(岩手県)

獲得pt:38

総合pt:237

・国立木庭高等学校(北海道)

獲得pt:3

総合pt:15

・国立福原高等学校(山形県)

獲得pt:0

総合pt:41

・国立柳偶高等学校(福島県)

獲得pt:7

総合pt:24

・国立水七高等学校(兵庫県)

獲得pt:10

総合pt:56

・国立空柱高等学校(島根県)

獲得pt:5

総合pt:27

・国立謝屋高等学校(北海道)

獲得pt:7

総合pt:59

・国立帝王落高等学校(鹿児島県)

獲得pt:13

総合pt:54

・国立和国高等学校(沖縄県)

獲得pt:9

総合pt:47


✿  ✿  ✿


 琴乃の身支度を朝日と彩達が整え、もう一回ベッドに寝かせる。夕食の時間まで、琴乃は目を覚まさなかったので、太陽は部屋にいたほかの奴を先に夕食へ向かわせる。琴乃の状態を診て大丈夫と判断できたので朝華も夕食へ向かわせた。そうして待つこと数分。


「んっ…………、此処は?」

「おはよう」

「………えっと、おはようございます」


 琴乃は体を起こそうとするが体中に残る疲労感がそれを阻んでベッドの方に戻ってしまう。なので気合を入れてもう一回上体を起こす。太陽は琴乃の背中を支えて上体起こすのを手伝う。起こすと太陽は最初に頭を下げた。


「今日はすみませんでした。我妻さんに技術を教えて置いて注意事項を伝え忘れていた事は教える立場の人間としてはあり得ない事です。申し訳ありませんでした」


 太陽は技術を教えるうえで一番重要な技術を安全に使う上での注意点を教える事を忘れていた。教えるものとしては一番忘れてはいけない事なのに、やってしまったのである。


「えっと、………うっ!」

「……大丈夫、体に異常はない、体内の霊子が悪さしているからゆっくり落ち着かせて」

「えっ? …………ぅ、っく、っふぅ」

「はい、水分補給もしておきな」

「あ、はい」


 太陽は琴乃へスポーツドリンクのペットボトルを渡して水分補給をさせる。


「んっ、くっぅ、んっ、…………っぷっはぁ」

「落ち着いた?」

「えーと、…………は、はい」


 琴乃は体の具合を確かめる。すると、さっきまでの痛みや倦怠感は今は抜けていた。


「身体が軽いです」

「立てる?」


 太陽はそう尋ねて手を貸して立たせてやる。が、足に力が入らずにくじけそうになる。そんな琴乃を太陽はすぐに支えてやる。


「歩けそう?」

「……まだ、少し難しそうです」

「じゃあ、俺が補助しよう。それとも朝日とか呼ぼうか?」

「いえ、……太陽さんにお願いします」

「それじゃあ、失礼します」


 太陽は肩を貸して腰に手を置く。


「あっ」

「どうしたんだ?」

「いえ、その、…………なんでも、無いです」

「シャワーとか、擦り傷とかは朝日と彩が処置したよ。俺は何もしてないけど」

「えっと、そう、ですか」


 琴乃は顔を赤くして俯いてしまった。同性とはいえ体を洗われている所を異性に知られているなんて琴乃にとっては一大事なのだろう。太陽は彼女が自分の服を掴む力が上がった感じがした。彼女の羞恥心を刺激しすぎた事に太陽はちょっと後悔していた。


「もう、夕飯の時間だし食堂に行きますか」

「あっ、はい。お願いします」


 太陽は琴乃を連れて食堂へ向かう。

 食堂へ向かう道中では琴乃が寝ている間の出来事を彼女へ説明した。


「私は失格でしたか」

「ごめんね。おれが制御法とか教えてあげてればよかったんだけど」

「いえ、元はと言えば私がやりすぎたのが原因ですし、太陽さんこそ、あんまり気にしないで下さい」

「今度、黒帯についてちゃんと教えるつもりだから来年出た時にはちゃんと扱えるようにしようね」

「は、はい!」


 気負ったような返事をされたが、そんなに気合いを入れてやることもないので、彼女のやる気に合わせて訓練メニューを変えていかなければなと太陽は考えた。


「………もう大丈夫そうです」

「じゃあ、離すよ」

「はい」


 太陽はタイミングを合わせて琴乃の事を離して立たせる。今度はしっかりと自分の力で直立した。

 その後は、太陽が琴乃を食堂までエスコートしてやり、楽しい夕食を過ごしてその日は終わった。

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