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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
72/115

競技会八日目(午前の部)

 太陽は睡眠を十分にとると日課の運動を済ませて、朝食を取り。朝一の行事、開始場所の選定のために大会本部のテントまで来ていた。


「伊月高です」

「……はい、登録は終わりましたのでこの札をもって待っていてください」

「はい」


 暫く待つとそれぞれの高校の代表たちが集まってきた。その中には見知った顔もチラホラと。


「おー、兄ちゃん、ソッチは大変らしいじゃねぇか」

「まぁ、大変だったけど、結果的には良いかもしれないね。お前たちの成長も見られるし」

「随分余裕な事言うじゃねぇか」


 そんな会話をしていると係の人が全員を集めてくじを引かせる。

 くじを引いた太陽は伊月高の本部へと戻っていく。


「よし、作戦会議だ。初めの議題は、」


 太陽が中心に演習場の地図を広げる。


「防衛方法だな」

「このビルを自由に使ってもいいんだよな」

「罠を仕掛けるのが鉄板だけどな」

「僕がやるよ。こういうのは得意だし」

「どうやってだ?」

「札を使って簡単に嫌いを作るよ。黒帯が使えるようになったからね。準備しなくても十分な札は作れるようになった」

「成長を感じるな~」


 太陽がハハッと笑うと辰馬が話を続ける。


「じゃあ、罠は純二に任せよう。侵入もそれで判断できるだろ」

「攻撃はどうするんだ?」

「心配するなウチの突撃兵器が頑張る」

「頑張れねぇよ。弟を抑えるので精一杯だ」

「敵の移動能力を考えると、そんなに数は稼げないかな?」

「そこら辺は俺が何とかするビルを要塞にしておいてくれ」

「師匠は頼もしいな」


 陽斗はけれけら笑って、問答を進める。


「じゃあ、俺と辰馬も防衛か」

「そうだな。閉所の戦闘なら俺達の分がある」

「じゃあ、フォーメーションはそんな感じで、後はどうしようか?」

「時間もないしなこれだけ決められたら十分だろ」

「そうかね」


 今、決める事は決めたので試合の時間まで、準備運動だけは念入りに行う。


(どうしたものか、軍事機密になる魔法は使えないが、それ以外を使って俺があいつらに勝てるかどうか)


 試合の結果を憂鬱に感じて、太陽は頭を悩ませるのだった。

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