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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
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競技会四日目(午前の部)

 太陽は午後に備えて妹達にアップをさせる他の妹達は別の競技にすでに出ていたので、そこまで他の事に警戒を強めるつもりもなく。太陽は練習場で今日、出場する妹達の最終調整に入っていた。

 太陽達の方は問題はなく、競技場の方でも問題は無かった。太陽は不気味に感じつつも平穏に過ごせる時間に感謝して妹達をサポートしつつ、不審者たちに憑りつかせた八咫烏を使って監視を続ける。仲間がいるのは分かったが全容の確認は出来ないので、捕縛もできない。対象の男だけならいつでも取れるが、取った所で次につながらないなら取る意味もない。という訳で、今は泳がされている。

 一般の生徒に此処まで狙われているとは知らずに、男達は行動を続ける。


(さて、今日は午後の競技でエネミーを放つだけだ。他は何するか知らんが、伊月高の人間を一人でも取れれば報酬は増額だし、午前でも動いた方が良いかもな)


 男はそう考えると、スピードショットの会場へ向かう。選手を狙ってもいいがクライアントからの仕事の依頼は伊月高の優勝の妨害。干支戦を対象に行われる賭博でここ最近勝ち続ける伊月高に大金がかかっていてオッズが半端なモノではないのでクライアントが一発逆転を狙ったので男達はそのサポートをするために指令が下されたのであった。


「丁度か、運が良かった」


 伊月高の選手が丁度、挑戦するようだったので、タイミングはよかった。男は伊月高の風館が構えると同時に照準を対象物の半径1mに設定。男は開始ブザーが鳴る前に霊子を固めた膜を張れるように準備をする。これを的の周りに被せる事で霊子が存在する次元で他の霊子が的の座標までくることを防ぐ。しかし、先に展開するとセンサーにも感知されるため、その前に形だけ作って備えて置く。


 開始のブザーが鳴り、風館のMAEが人間の認識以下の速度で源式を出力してそれを準備していた霊子に通して加工してそれを的の座標で変換して魔法を現出させようとする。

 男もそれと同時に妨害用の籠状の霊子で被せて直接関与させる為の魔法を妨害した。籠の霊子は一瞬で消滅して、風館も多少焦ったが立て直しはスムーズに二発目で破壊した。しかし、タイムは邪魔された分だけ悪くなってしまった。

しかし、試行は二回。失敗しても挽回のチャンスはある。風館は顎に手を当てて少し考えた。その後二回目に入る。今度も同じ様にライフル型のMAEを構えて狙いを定める。


(今回も、失敗するぜ)


 男はしっかりと二撃目も防げるように同じ霊子の籠を構築する。

 開始のブザーが鳴り、風館が魔法を放った。しかし、今回の魔法は少し違った。霊子の籠に阻まれる前に空気に運動エネルギーを与え、細い斬撃として的を両断するのだった。その結果、タイムは一回目よりも伸び、トップ層に届くくらいのタイムとなった。

 この結果に驚愕するのは男であった。霊子の籠は的にかけられた魔法を防ぐもの、籠の周囲にある空気に対しては無力なのであった。

 風館は練習初期からこういった妨害を他の競技の練習も兼ねてされていた。そのため逸早く、対策対応が出来たのだ。それはともかく、何故妨害されたのか彼は考えた。


(………そこか)


 数瞬、考えた後に妨害の籠が放たれてきた方向を見つめる。しかし、それ以上は深入りすることなく会場を去っていった。


(あのガキ………)


 男は自分の存在が気取られた事に気付いて内心、相当焦っていた。不審に思われない速度でその場を離れる。人気のない場所に来ると、午後の仕掛けに問題がないかをチェックした後に別の仕掛けの様子を見ようと移動を開始したとたん。白い大男が立ち塞がった。

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