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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
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一般的な探偵、月隠太陽

 太陽はレンタルでバイクを借りると、目的地を目指す。正直、結構時間がかかるのだが、そこは魔法というインチキを使って何とかした。

 太陽は安いホテルを借り、自前のパソコンを使って目的の組織の詳細な情報と本拠地の具体的な周辺情報を割り出す。調べた結果、場所は横浜の中華街にほど近い場所にあるオフィスビル。組織名は【檮杌会】。中国妖怪、四凶の一角を司る檮杌から名前を取っているらしい。仕事は、密輸、密売、金融、細かい所だと人身売買、臓器売買、密入国の手引き。黒いつながりとしては中国がその周辺諸国を飲み込んだ事で構成された連邦国家【中華集権連邦】と裏でつながり、亡命先と称して工作員を招き入れたりしている。が、噂だけで確固とした証拠はないらしい。


「夜になるまで待つか」


 今はまだ夕方辺りだ夜が更ければ、ある程度動きやすくなるので少し待つことにする。


✿  ✿  ✿


 対象のオフィスビルは【檮杌会】の日本支部が借り切っている物件らしい。しかも、架空の貿易商社として入っているらしい。

 太陽はハッキングを駆使して、オフィスビル全てのシステムをハックすると、正面から堂々と中へ入っていく。カモフラージュ用の普通の社員は帰ったのか、ビル内はがらんとしている、しかし太陽には上層に【檮杌会】の幹部の人間がいる事は分かっていた。ただ、執務室には人がいないので今のうちに集められる資料は集めようと決めた。

 階段を上って資料のある重要そうな執務室の中へ入っていく。

 ここで、太陽の能力について話して置こうと思う。魔法は一定水準以上になるとエネルギーではなく定義そのものを覆し事象を起こす。それが【概念干渉】。この世にあり得ない定義を作り出すことが出来るという事だ。そんな【概念干渉】は十人十色。一人一人、その能力は違ってくる。

 太陽の能力は【存在】。この世のありとあらゆる存在の根幹を操作する。例として石を金に変えたり、存在の密度を下げて透過したりすることが出来る。

 太陽は執務室内に侵入すると書類をコピーしてUSBメモリの中に書類をデータにして取り込む。重要書類が保管されているであろう金庫は扉を粘土に変化してこじ開けるとこっちも同じ様にしてコピーした後にデータに変換してメモリに記録すると。すべて元に戻し、床を透過して一階に着地するとそのまま正面から出ていく。太陽の侵入捜査は【檮杌会】には気付かれることは終ぞありませんでした。


「さて、纏めて、整えて提出するか」


 警察にも繋がりがある政宗に向けて今回集めた資料を整理してまとめる事にする。証拠があれば警察も動かさざるを得ないだろう。黒幕がいなくなれば追加で妨害用の魔導師が出て来ることもない太陽の仕事はコレで完了になるだろう。

 そんな太陽が宿舎に戻ったのは夜明けまで二時間という所だった。

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