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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
第二章
43/115

競技会一日目(午前の部)

 今日は何も無い日ではある。担当競技が多いとはいえ太陽や辰馬の出番は後半なので初日付近は暇なので競技の見学をしたり、機器の調整をしたりする。希望があれば選手の練習にも付き合っている。

 太陽には男子の先輩に知り合いはいないので応援にはいってない、走りの指導だったり照準の付け方だったりを考えている。


「狙撃は体勢自由らしいから、立射が安定しないなら座ってやるのも手だよ」


 太陽はいまロングショットの指導をしている。練習用の場所が解放されているので何発か撃った後に後と交代するを繰り返している。順番が来るまではMAEの調整だったり変更点の要望だったりして試合に備えている。もちろん、試合会場の様子も見学に行っている生徒に頼んでリアタイで見学できるようにしている。練習場では午後に向けてアップを始めている選手もちらほら見える。


「うーん、時間来ちゃったし次で試してみるね」

「注目の選手が来てるし、見ておきな」

「うん」


 夏日の指導が終わると彼女を休憩スペースへ帰す。後ろから来た他校の選手に場所を譲った。


(動作が使い辛そうな感じはしなかったし、調整は良いかな。夏日なら、今の内容でも状況にあてはめられる。白銀さんも無難そうかな?)

「白銀さんはどう? なんか問題点とかある?」

「彩」

「へ?」

「下の名前で、呼んで欲しい」

「それは何で?」


 太陽が至極まっとうな質問をする。別に担当になっただけで太陽と彩は仲良くなったわけではない。一緒に誘拐された仲だがそれだけで、仲良くなるわけでもないだろう。正直、ビックリした上に凄く疑問に思った。


「夏日ちゃんだけ呼ばれるのはズルい。それに距離がある感じがするから」

「まぁ、それ位なら。彩、で、こんな感じ?」

「うん、満足」


 彩の分も調整の感想を聞いてみたが、不満に考えている所もなさそうだった。後は試合に備えて感覚を馴染ませるだけ、他の競技の練習にも向かわせる。


✿  ✿  ✿


 太陽は偶に映る先輩たちの勇姿を確認したりするが、それ以外は同級生のストレッチやアップに付き合ったりアドバイスや改善点等を話している。

 昼時になると弁当が配られるので、太陽は面倒見ている選手全員分を持ってきた。食費は多少出るので料理をしようと思えばできるが、希望が無かったので太陽は宿泊施設の食堂で出される弁当を持ってきたのだ。そんな出来立てのお弁当を選手たちはお腹に納めていく。


「んー、言っちゃうのも悪いけど、兄さんの作ってくれるものの方が美味しいね」

「そりゃ、俺のはお前たちに合わせてるからな。万人受けならこんなもんだろう」

「味が濃いとか薄いとかあるもんね」


 太陽と朝日達は車座になって弁当を食べている。姉妹たちの舌に合わせて作ってくれる太陽の料理と比べると不評なようだがそれでも美味しいようで満足げに口に入れて味わう。


「太陽さんは料理できるんですね」

「意外だった?」

「そう言われるとそうでもない気がします。練習中も軽食作ってくれた事もありますし」

「手間のかからない物ならあの位簡単だろう」

「そうなんですかね」


 細かい細工もあるがあれくらいは誰でも作れる。と、簡単な料理のアドバイスも交えつつ太陽達の昼食の時間は過ぎていく。

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