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学生魔導士の騒動録~その力は誰のために~  作者: Dr.醤油煎餅
プロローグ
1/115

0-1:歴史書の一節

 2038年 地球規模での大規模な災害が発生。後に『大災害』と呼称される。天地は轟き、家は崩れ、人間の歴史と文化をこれでもかと自然の猛威が蹂躙した。

 しかし、災いはそれだけでは終わらなかった。

 地球規模で災害が起こった事により。食糧不足、燃料不足、数少ないそれらを狙っての戦争が発生、俗に『第三次世界大戦』と呼ばれる戦いが勃発。数年で人類の総数は半分にまで急激に落ち込み、誰もが人類の滅亡を頭の片隅に思い浮かべる。

 しかし、それを押し止める出来事が起こった。当時の日本国防軍が連合軍としてやって来た軍隊に対して大勝利を納めたからである。そこからは唯一の戦勝国として日本主導で世界が統一されていく。

 だけども、そんな平和は長くは続かない。寄せ集まって出来ただけの世界政府では世界中を統治できるような求心力はなかった。一つ、また一つと国が独立していった。十年経たず世界政府は崩壊した。

 しかし、世界政府もただ終わった訳ではなかった。世界政府を基盤として国際組織『世界連盟』が設立された。これには各国が名を連ね、世界の協調と平和を目的として各国の潤滑油的な働きをこなしている。


 『大災害』が与えた影響は政治や外交だけには収まらなかった。『大災害』は生物達にも大きな影響を与えた。世界中でおとぎ話の様な魔物の姿が確認され始める。各国政府ははじめは混乱を生まないように隠蔽していたが、徐々に出現数を増やしていくそれに隠蔽が間に合わず。世界政府発足と同時に世界に向けて公開された。魔物は自分たち以外の種族に非常に好戦的な為『エネミー』と名付けられた。

 そして、そういった影響は人類にも出始めていた。人々の中には所謂、超能力者と呼ばれる存在が表れた。彼らは既存の物理化学の法則を覆してしまうような力を使えた。彼らはその力により世界が滅ぶとされた『第三次世界大戦』を終結させた。彼らの力は技術体系化され、とある研究者がそれに『魔法』という名前を付けた。


 『第三次世界大戦』から五十年。以上のことから、まだ世界は不安定な部分が大きいがこれからの君たちの明るい未来を切に願っています。


著者:深羽(フカバネ) 暁星(ギョウセイ) 児童文庫『みんなに分かる日本の歴史』より、抜粋ーー

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