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消費増税の前後に起きる心霊現象

作者: きつねあるき

 皆さんは、今の生活をいかが過ごしでしょうか?


 バブル崩壊(ほうかい)以降は、ずっと不景気なので、現役で働いている方でも、じわりじわりと苦しくなって来ていると思います。


 日本では、ここ数十年間で、消費税(しょうひぜい)徐々(じょじょ)に上がりましたね。


 消費増税の元となる考えは、財政破綻(はたん)論からだと言われていますが、日本の場合は生活必需(ひつじゅ)品にも高い税率がかかるし、二重課税の問題やら、沢山の問題があります。

(財政破綻なんかしませんが、そう言わないと国民を納得させられない為でしょう)


 そもそも、社会福祉(ふくし)の為に全額…という大義名分(たいぎめいぶん)(うそ)だったし、不信感(ふしんかん)(ぬぐ)えませんね。


 充分にお金のある方は、消費増税を、さほど苦に思わないかもしれません。


 しかし、その反面、消費増税を苦にして自殺された方も多数おられます。


 その、亡くなられた方を抜きにして出来上がっているのが、今の世の中です。


 貧困(ひんこん)層の底辺を切り捨てるには、更なる消費増税を繰り返せばいいのです。


 苦しみに()えられなくなった方から、次々と淘汰(とうた)されていくのです。


 それでは、その迷える多数の霊魂(れいこん)はどうなっていくのでしょう?


 やはり、この世の中に未練(みれん)を残している事が多いです。


「消費増税さえ無ければこんな事には…」


「この(うら)み、後世(こうせい)でも忘れてなるものかぁ~!」 


 …と、いったような怨念(おんねん)が次々と(うず)巻いてきます。


 自分は、消費増税後の1か月位は、通勤電車に乗っているのが(つら)いです。


 何というか、息が苦しいのです。


 (おぼ)れているような感覚に(おちい)り、ずっと電車には乗っていられません。


 2~3駅ごとに降りて、呼吸を整え、また乗り込む…という日が(しばら)く続きます。


 それで、電車をやり過ごしてしまっては、遅刻になってしまうので、(はげ)しい息遣(いきづか)いで必死に耐える事もあります。


 この時期は特に、過去に消費増税を苦にして、人身事故になった方が次々と見えるので、ホームのどの辺から飛び込んだのかが分かります。


 あっ、危ない!と思って見ていた方が、絶妙(ぜつみょう)なタイミングで線路に飛び込み、そのすぐ後に電車が通過するも、何も(さわ)がれないならそれは心霊なのでしょう。


 自分は、消費増税直後の1か月間が、何故(なぜ)こんな苦しい思いをするのか考えてみました。


 推論(すいろん)ではありますが、消費増税の影響(えいきょう)を重度に受ける、中小零細(れいさい)企業の方々にとっては、この期間が、一番苦しい思いをしたのではないでしょうか。


 売り上げが落ちるだけに(とど)まらず、中には廃業を余儀(よぎ)なくされる方もいるでしょう。


 影響が比較的少ない方も、将来(しょうらい)的には生活レベルを下げざるをえないかもしれません。


 各々(おのおの)、立場こそ違えど、1番思い(なや)む時期なのでは?…と、思われます。


 消費増税は、直後には多大な影響がありますが、何年かすれば“()れっこ”になってきますね。


 とはいえ、消費税のなかった時代、もしくは低率の時代よりかは、確実に国民の生活は苦しくなったと思います。


 消費税は、低所得者ほど打撃(だげき)を受ける、逆進(ぎゃくしん)性があるのが問題なのです。


 マスコミが、(しき)りに税収が減っているとか、IMFが日本は消費税を、10年以内に最低5%以上は上げないと破綻する…とかの、ニュースが流れ始めると、消費増税に向けての動きが活発になっているんだろう、と推察(すいさつ)されます。


 日本では、いざ消費増税になった場合、(なりそうな場合)


「声をあげて反対するのはカッコ悪い」


「なるようにしかならない」


 とか、思考停止する方々が何と多い事か! 


 これでは、いくら頑張って(かせ)いでも、可処分所得は減る一方です。


 人は健常(けんじょう)に生を受けたら、本来なら年相応にやるべき事や目標が多々あります。


 それが、貧困によりあれも(あきら)めた、これも諦めた…。


 なんて、負の連鎖が繰り返されているうちに、()い上がれない事態に陥ってしまうと、


 人生も諦めた…

 もう、ダメだ…

 さ、さようなら…


 何て事が、日常に起きています。


 では、実際に消費税が上がる前(1年以内)には、どんな心霊現象が見えるのか、自分の体験を元に書いていきます。


 消費税は、税率が上がれば上がるほど、経済成長が鈍化(どんか)して、数年先の税収が落ちてきます。


 そこに、メリットがあると思えない事ばかりですが、


 まずは増税ありき!の論理から、上がり続けています。


 政府としては、消費税率を上げるのは、タイミングを計るだけなのでしょうが、不景気にも(かか)わらず、強引に増税に()み切ります。


 その間、何度か増税延期(えんき)もありますが、結局は上がるのです。


 政府は、確実に消費増税をする時は、公式に発表をします。


 その発表の、1か月位前に、大量の人魂(ひとだま)が現れます。


 人魂が集まり易い場所は、(せま)い室内の空間が多いです。


 人魂が、緑色の炎の色で、まるで夏の夜の街灯(がいとう)に集まる虫の群集(ぐんしゅう)のように、(はげ)しく旋回(せんかい)します。


 ちなみに、緑色の(ほのお)の色をした人魂は、(ぞく)にいう”生き(りょう)“というやつです。


 消費増税の時に思考停止していた、(せい)のある人間の潜在(せんざい)的に思っている、不満、怒り、(にく)しみ、悲しみ…、


 そして、いづれは自分も増税に耐えきれずに自殺に追い込まれるのでは?


 という、寒気のするような不安が高まり、それが、ものすごく大量で、かつ、激しく迷走(めいそう)する生き霊の人魂として(あらわ)れます。 


 それを見ると、


「次は、消費税の延期はなく、確実に上がる!」


 と、いうのが分かるのです。


 自分の場合、人魂は裸眼(らがん)では見えず、眼鏡(めがね)かゴーグルをしている時にだけ見えます。


 上記の現象が、ゴーグル越しに見えていた時に、試しにゴーグルを外してみたら、何も見えませんでした。


 緑色の人魂が見えた1か月後に、当時の総理が会見していた内容は、


「消費税は、予定通りに引き上げる」 


 という、ものでした。


「また、不景気の中での消費増税かよ…」


「これで、自殺者が増えるな…」


「あ~、○○にあんまり行けなくなる…」 


「1000円で買えるものが、どんどん少なくなる…」


 …とかの、実際の声は増大せずに、


「仕方がない」


「希望を持つのをやめれば何とかなる」


「○○無償(むしょう)化するならOK」


「言っても、現実は変わらない」


 …とか、物分かりのいい国民を演じ続けても、その裏では大量の生き霊が渦巻いているのを忘れてはいけません。


 自分だけは無関係、自分だけは助かる、なんて思って思考停止していたら、多数の彷徨(さまよ)える霊魂(れいこん)、心の底では無念に感じている(せい)のある人間を、更に多く迷わす事に(つな)がるでしょう。


 収入が上がらず、税金ばかり上がり続け、生きにくい世の中になったものです。


 このままでは、生きていくだけで大変です。


 救世主(きゅうせいしゅ)の出現を願うだけでなく、皆で良い方向にもっていかないと何も変われませんね。


 選挙権のある方は、政治が分からなくても必ず投票して欲しいです。


 投票率の高さにより、結果が変わってきますから。


 今後、少しでも良い社会になる事を願って、この辺で終わりたいと思います。


 ※最後まで、読んで頂いた皆さまには、御礼申し上げます。

 ご拝読ありがとうございました。

 きつねあるき

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― 新着の感想 ―
[良い点] 政治というマクロな力が心霊現象に影響するというのは興味深いですね…! 古代では政治と祭祀は同じものだったっていう話は聞いたことがありますが、「消費税が上がると霊的現象が増える」っていうのも…
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