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まだ未完、だから夢中に迷妄中  作者: メイズ
第2章 忙中、某女子は密謀し謀略を防止する
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我が弟子よ、覚悟!〈リア〉

 昼休み。


 昼食後、私はロードくんをベランダに呼び出した。


 ふうらに頼まれているの。


 ロードくんをシャキッとさせるようにって。



 いいわよ!


 ここは私がビシッと鍛えてさしあげましょう。


 報酬は今度のテストの全教科出題箇所予言+プリン1個。


 プリンのおまけがあるのはなぜ?


 それは置いといて、ふうらが次回中間テストの出題される可能性大の箇所を教えてくれるのは大きい。


 ふうらの成績は1年の頃からトップクラス。あやかりたい所よ。


 これでテスト勉強も楽になるね。


 そこだけ押さえておけば30点くらいは取れるでしょ。今回は赤点なんて恐るるに足らないわ。


 でもさ、月曜日までにロードくんを何とかしろだなんてなんて無茶振りよ?


 これって相当ハードトレーニングになるよ?


 そういえば、ふうらが4月に言った予言。

 ヤシロがロードくんを構うとロードくんに災厄がふりかかるっていうやつ。


 もしかしてこの事かしら?


 私の修行に耐えられるかな?ロードくん。


 でもヤシロのことが本当に好きであるならばこれきしのこと乗り越えなきゃいけないわ。



 さあ、始まるよ。



 華厳式フィジカル&メンタルトレーニング!



 ここぞの時に出せる力を君は持っている・・・はず。

 私はそれを引き出すの。たった三日間で。



 それが私のミッション!



 急に私に呼び出され気後れ気味の君。


 覚悟を決める時が来たのよ!



「あの・・・リアさん、話って?」


「ヤシロのことよ。今日休んだ理由は知ってるの?」


「・・・それは・・・・・」



 私から目をそらしたその憂い顔。


 ロードくんも今朝から悩んでいることは一目瞭然だった。


 君とヤシロの間はまどろっこしい。



「私は分かっているわ!ロードくんのせいよっ!」


「・・・・・」


「いいこと?ここでロードくんにシャキッとして貰って月曜日にはヤシロに告白してもらうわ」


「・・・・・はっ?」


「『はっ?』じゃないっ!今からそれを行うための鍛練を始める!」


 業村くんが反則技を使ったとはいえ王手をかけた以上、もう猶予はないのよ。今回しのいでもまたすぐに追い込まれるに決まってる。


 私は有無を言わせずバシッとロードくんを指差す。


「いいこと?たった今から私はロードくんの師匠で君は門下生よ!」


「いっ、いきなりそんなこと言われても・・・・・無理だよ・・・そんなこと!」


「・・・・・ふーん、ヤシロがどうなってもいいんだ?業村くんに無理矢理彼女にされちゃってもいいんだ?ヤシロ姫が泣いてもいいんだ? A damsel(ダムゼル) in distress (ディストレス)、君の囚われのお姫様が」


「無理矢理って・・・・・?」


「言葉通りよ。ヤシロの意思じゃない」


「・・・ヤシロさんが・・・そう言ってるの?」


「そうよ!ヤシロが業村くんを好きなわけないじゃない!見てりゃわかるでしょっ」



 あ〰️〰️〰️!なんて煮え切らない男!イラつくわ!



「君!ヤシロが好きなんでしょ?だったらここで腹をくくるのね。出来ないというのならいいわよ?私は降りるわ!」


「・・・・・無理だよ・・・僕・・・僕にそんなこと・・・それにどういうことかよく把握出来ないよ」


 ダメだ・・・こんなんじゃ業村くんにはまるっきし勝てはしないよ。


「10秒だけ待つ」



 もう、必要なのはロードくんの決意だけだよ?


 私は憮然とした気持ちになって数え始めた。


 これでも火がつかないのなら・・・ふうらには悪いけど見放すわ。



「10、9、8、7、6、5、4、3、2」


「わ、わかったよ・・・・・僕は何をすれば?」


「良く言った!(わが)弟子よ。・・・急だけど、明日明後日の土日、朝9時に私の家の道場に来てちょうだい。修行を行うわ」



 私の家は学校に近いの。自転車で10分もかからない。

 回りは芋畑に囲まれてる。

 防風林に囲まれた広い敷地の中には自宅の脇に小さな武道場があるの。


 今は亡きおじいちゃんが小さな剣道クラブを持っていた名残で。


 公共の施設は大きなクラブで差し押さえられていてなかなか借りられないから思いきって建てたとか。


 お父さんも昔はここで鍛練してたんだけど、私が小学校3年位の時に腰を痛めちゃってね。それ以来は私と妹のアルの遊び場と化したの。


 ここは私とアルの忍者修行にもってこいよ。


 これもお父さんの腰痛のおかげだね。お父さんありがとう。



 今回は特別にロードくんの修行のために解放してあげるわ。


 トイレ、更衣室、シャワー室完備よ。


 だからおもいっきり修行できるね!




「ええっ!華厳さんの家の道場って?」


「大丈夫よ。ふうらもくるから」


「泉さんもっ?」


「そうよ、ふうらは修行のアドバイザーよ。それについでにテストの山を教えてくれるから。ノートと筆記用具も忘れずにね。取り敢えず鍛練はきょうの放課後から始めるわよ。9の松の所で発声練習から始めるから。部活もないし、あそこならほぼ誰も来ないわ。気合い入れて心の準備しておくように!」



 かくしてふうら企画、ロードくんの告白への道は始まった。



 あは。テスト勉強するよりこっちの方が断然面白いね。








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