表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギュレムの街のギルドにて  作者: テーさん
5/43

ギルドは今日も大変だ 異世界人だよ

帰らずのダンジョンから出てきた異世界人側からのお話になります

途中から異世界人ファストの一人称になります

ダンジョンから出てきた異世界人のファストのお話です



ダンジョンから出てきたばかりの今ここにいる14人は、元は一人の人間が使用していたゲームのキャラクターの一部である

元となる人間が、いろいろなゲームで使用していたすべてのキャラクターに成ることができて、しかもすべての能力を持っている(ただし設定されているもののみ)


キャラクターは独立させる事が可能で、独立させると大元はそのキャラクターに変身することは出来なくなるが、完全に独立した個人となる

能力はそのまま引き継がれる

性格はキャラクターの影響をうけ、オリジナルのキャラクターの力の部分は更に強くなる

まあまあ、チートと言われるかもしれない


ファストは元になった人間が一番最初に作ったキャラクターだった



転移?(別人になっているんだから転生?)してきた場所はダンジョンの中だったので、キャラクターを独立させて増やして戦った

死んでも大元の子の中に戻るだけだから。まあ死にたくないから無茶はしないけども

そして、やっと外に出たならば夜空を飾るのは見慣れた星座だったのだ

以前いた所よりはるかに近くに感じる星空

異世界でも、宇宙の中ではここは地球なのだろう


ダンジョンの入り口にいた人についていく

「タキシードのまま出てきてしまったのは失敗でしたね」

魔法使いのキャラ、ヘンデクがつぶやく

最後の戦闘でドラゴンを倒して、みんなテンションが上がってしまい、唄うスキルと楽器演奏のスキルを使って騒いでしまったのよねぇ


だってドラゴンを倒しちゃったのよ

衣装まで変えちゃって大喜びし過ぎてしまったよ

元になっている人間は一人だから、すぐに調子に乗っちゃう

反対する人がいないからね


各キャラクターの装備(自分以外のキャラクターの装備も全員がもっている)に瞬時に変更できるけど、人前でやっていいのかわからないから秘密にしておくわ

植物や動物、人間以外のキャラクターもいて変身もできるけど、何故かかわれるものはランダム

一度変身したら固定って感じ


私は一番最初に独立してしまい、キャラクターの年令だけど、他のメンバーは15才に設定してから独立した

これからの人生、若い方がいいかという話になって

私、引率者みたいじゃない?因みにキャラクター年令は22才

しかも、衣装は唄う為に着替えたので藤色のロングドレスよ


ダンジョンで戦ってきた人間の格好とは思えないかもね

魔法使いのキャラクターが教えてくれたクリーンの魔法はここにもあるみたいね。全く汚れていないタキシードに驚かれなかったみたいだし

怪し過ぎると一周してそんなものかと思ってくれてるとか?


「ノートを渡せて良かったね」

アイダホにそう言うと、ニヤリと笑う

じつは、ジルベルフィードさんの日記は2冊コピーしてもう1冊はまだアイダホが持っている

いつかこの世界の文字が読めるようになったら読ませて貰うつもり

ここにいる人達の恰好はダンジョンの中で会った人達とほとんど変わらない。シンプルな布の服だ。腰に剣を佩いている人もいる


「街灯がある。魔法の道具?」

「ダンジョンの外でも魔法使えるんだ!ライト!」

「私も!ライト」

「建物!見えてきた」

「街とダンジョン近いな!」

みんな、自分の言いたい事だけ話ているからカオスだ

ダンジョンから歩いてすぐに大きな建物に着いた


案内してくれた人はさっさと入っていったけど、ついていっていいのかわからないんだけど。どうしようかな


なんだか、この格好浮いているしなぁ

男の子はタキシードだもん、いかにも冒険者!みたいな人ばかりだから気まずい

「最初に入った人が挨拶しないといけないよなあ。俺、パス」

「えーと、僕もパス」

アリオとラスティ。他のメンバーもパスをまわしまくっている

勿論、私もパスだ


「◎♯▼~‼」

かわいい女の子がどなった

あ、怒ってる


ささっとみんなに後に並ばれ、私が先頭になって建物に入った

さっき怒っていた女の子がにこにこして言った

「ギュレムの街にようこそ」

多分、彼女はそう言ってくれたんだと思う

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ