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馬鹿者

作者: 杉将

自我への執着を捨てようとすればするほど、これまでの自らを恥じて、やるせなくなる。それでも僕は、今日を生きていかなければならない。まずは食事から始めよう。家に食べるものはないし、食べたいものもないけれど、スーパーに行けば、自ずと食べたいものがわかるはずだ。

僕はスーパーに行き、寿司の詰め合わせを買った。少し高かったが、僕はそれを食べたいと思ったのだから、それに従った。寿司は醤油をつけて食べた。僕はそれを自然に行うことができた。何事もこういう風に、自然に行うことができたら、きっとうまくいくはずだ。僕はもっと力を抜いて生きたい、そして生き続けたい。

もう一踏ん張り、その繰り返し。

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