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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第二章 樹海新迷宮
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第74話 新迷宮上層。

「オレたちゃ冒険者♪」


「「「オレたちゃ冒険者♪♪」」」


「ほっほーい、ほーいほい♪」


「「「ほっほーい、ほーいほい♪♪」」」


「オレたちゃ悠久の♪」


「「「オレたちゃ悠久の♪♪」」」


「へへーぃ、へーぃへい♪」


「「「へへーぃ、へーぃへい♪♪」」」


「強ーい冒険者♪」


「「「強ーい冒険者♪♪」」」


「・・・・・・」


えー、新しい迷宮に挑戦中の大魔導師のアルス・マグナです。


またもやピーちゃんたち従魔の無双になるかと思いきや、意外にも意外。


クジマ率いるクラン〝悠久の冒険者たちエターナル・オブ・ワンダラーズ〟の独壇場どくだんじょうと化しています。


歌の歌詞の合間に、ざしゅ、「ぐえぇ」とか、がんっ、「ぼぐあぁ」とかが聞こえてきます。


まだ上層の第九階層ですが、継承帝国でも精鋭と呼ばれているオストエント組の毒々しいオネェ様たち〝麗しき紅薔薇の勇姿騎士団〟とゆりゆりしいお姉様たち〝聖女に捧ぐ白百合の誓い騎士団〟、勇者の称号を持つ美少女騎士のエルメさん、グロニゲン組の筋肉領主のうきん--もとい〝暴虐候タイラント〟と呼ばれていた上位探索者ハイエンドのルドルフさんや残念系姫騎士のクラウディアさん、そしてウィンテンの町でもトップクラスの中位探索者ミドルレンジの〝三美姫ビューティー・スリー〟の皆さんも唖然あぜんとしています。


かく言う俺も茫然ぼうぜんとしていて、いつも通り平然としているのは従魔たちだけです。

戦車的生物のたまっちの上できゃいきゃいと遠足気分です。


因みに、ウィンテンの迷宮もだったけど、新迷宮は通路がかなり広いのでたまっちでも問題なかったです。


冒険者たちを鍛え上げたクジマとクロは、某海賊団のように陽気に歌いながら暴れ回る彼らを満足げに見守っています。


「どうですかな、我が主。見違えたとは思いませぬか?」


「これならば、マイマスターのお役にも少しは立てるでしょう」


二人の眼差しが息子たちの成長を見るお父さんとお母さんの様です。


「う、うむ。クジマ、クロ、ご苦労であった」


としか言えません。


だから何よ、この歌とノリは?


作詞作曲はやっぱりクロですか?

あっさりと肯定されそうでなんとなく聞きづらいです。


俺、こんな歌は教えてないですよ?


「ま、マグナちゃん。あの子たち、マグナちゃんの配下の冒険者ってマジなの?」


「なんだあの戦い方は? 帝国騎士団でもあんな連携は中々できないぞ?」


と、紅薔薇と白百合の騎士団の団長さん。

クランの名前売るのには成功してる?


「流石はマグナちゃんの部下ねぇ。あんなに強い部下が沢山いるなんて、もしかしてマグナちゃんは貴族さまなのかしらぁ?」


「可愛いカルマちゃんたちも報告書には魔物の大群を一蹴したって書いてありましたわよね、えっと、グロニゲンの騎士さん?」


これは両騎士団の副団長の二人だ。


「はい。あっ、私はグロニゲンの騎士クラウディアです。愛らしい姿ですが、カルマ殿だけで約一万、他の従魔たちはそれぞれ三千はいた魔物の大群を単独撃破しています。私もルドおじさまと報告書を書いていて改めて信じられない思いでしたが、この目でその様子を見ていますので・・・」


「あれは凄かったな」


「自分の目で見たのに、まだ信じられませんわぁ」


「ん、弟子の従魔、爆強ばくつよだった」


クラウディアさんの説明に、三人組の感想が続く。


何故かフィロメナ師匠が自慢げだ。

いいけどね?


「うむ。儂も見ていて爽快だったぞ。あれだけの大群が一瞬で壊滅してゆく様は、演劇で披露される伝説の一幕ひとまくの様であったわ! がははははは!」


アンタは領主なのに、指揮もしないで大斧担いで特攻しようとしてましたけどね?


「マグナ殿の大魔法を見れなかったのは残念でしたけど」


「「「「「ああ、不発の!」」」」」


それ止めてぇ!

お願いだから思い出させないで!


誰だ!

不発の大魔導師(ミスファイア)〟なんて二つ名付けたのはっ!


あっ、報告書を書いたのルドルフさんとクラウディアさんか?


「ルドルフ殿、その報告書にあったという〝不発の大魔導師〟という二つ名はいったい誰が言い出したのだ? 我がグロニゲンの街にいた時には耳にしなかったと思うのだが・・・」


「ああ、それはあの場で共に見ていた守備隊の騎士たちだな。マグナが大魔法を使うとただひとり魔物の前に立つ姿は、それこそ伝説の大魔導師の様だった」


しみじみとご領主様が仰り、オストエント駐屯の騎士団の皆さんが感心して聞いている。


「結果としてマグナは魔法を見せなかったが、発動前の様子だけでも見るからに大魔法といった感じだったからな。騎士の皆が「不発か・・・」と残念がっておってな。そこから「魔法を使わずとも勇敢な様は大魔導師だ」と、誰かが言ってな。それで〝不発の大魔導師〟となったのだ。騎士たちもマグナに心酔しておったぞ、かく名誉であるな。がはははははっ!」


あれか!

あの頑張っちゃった特殊効果エフェクトのせいか!


俺の自業自得なんですかー!?


まだ〝三日踏破者スリー・デイズ〟の方が良かったとです。


くすん


ほぼ登場人物のオールスターになってしまい、台詞を書くのがタイヘンです(自業自得)

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