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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第一章 美少女勇者
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第71話 10式戦車の実力?

『キュイ、キュイー!』


『ガウ、ガウゥ!』


『ピー、ピュ、ピッ!』


『ミュー、ミュ、ミミュ!』


例によって従魔ファミリアたちがなんか話してます。


鳴き声だけなら可愛らしいものなんですが、小型の竜と白虎とダチョウサイズの鳥と戦車の会話風景ですよ?


どんなファンタジー?

アメージング・ストーリー?


騎士団の皆さんも固まってらっしゃいますよ?


当然ですね!


まあ、とりあえずステータス確認はしとこう。


「クールマ、ステータス確認するぞ」


『ミュ!』


元気に了解してくれました。

無機物の戦車ですが、やっぱりいい子です。


あっ、因みにクールマはインド神話に登場する亀さんね。

最高神の一角、女神ヴィシュヌの化身らしいですよ?


クルマじゃないよ?

もちろん俺の厨二クオリティーです。


------------

クールマ(たまっち)

種族 玄武種トータス

性別 メス

職業 アルス・マグナの従魔

階級 聖獣(10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)

特技 砲撃、銃撃、特攻、咆哮、威圧、瞬間加速、複合装甲、特殊装甲、魔力障壁、精神耐性、異常耐性、不壊、自動回復、長命

加護 大地母神

言語 亀語、神獣語(New)

称号 境界を越えし者

------------


うっわぁ。

突っ込みどころが今までで一番凄いや!


玄武種って!

聖獣で10式戦車って!


不壊って壊れないって事?

亀語ってあるのか?


「す、凄いな」


『ミュー!』


たまっちは嬉しそうに砲台を左右に振る。


うん。

なんか可愛い気がしてきた。


この子も俺の大切な飼育対象で今は従魔!


無機物で戦車だけど、何か意志あるし鳴くし、ステータスに玄武とか聖獣とか書いてあるかられっきとした生物いきもの


よし!

これで行こう!


覚悟完了!(シャキーン)



「えっと、ま、マグナさん? その、子? が先ほど召喚すると言っていた新しい従魔なんですか?」


エルメさんがなんとか復活して話かけてきた。

流石は勇者!


「うむ、そうだ。名をクールマと言う。一応メス、だな」


「お、女の子なんですか。なんという、その、種族はなんですか? カルマさんたちはまあ、なんとか理解は出来るのですが・・・」


理解は出来るけど、納得は出来ない、と。

そりゃあ、神獣未満の聖獣さんたちですもんねぇ。


「ああ、理解しづらいとは思うが、亀の聖獣だ」


「「「「「亀!?」」」」」


エルメさんと後ろで聞いていた紅薔薇べにばら白百合しらゆりの騎士団の皆さんが声を揃えて驚く。


あんたら仲悪いんじゃなかったのか?


「まあ、亀だがそれなりに速度は出るぞ。確か50キロ以上--と言っても分からんか。斥候せっこうで使う馬くらいの速さは出るな」


「はあ? この大きな亀がですか!?」


「うむ。確か二、三人は中に乗れたハズだ。ゆっくり走るのなら、上にも何人か乗っても大丈夫だ」


「の、乗れるのですか? 身体の中に?」


「試しに乗ってみるか?」


「あ、はい。ええと、上でお願いします」


かなり遠慮がちにだが、好奇心が勝ったのかエルメさんは乗ってみることになった。


騎士団の皆さんは様子見するそうだ。


そうだろうね。



「うっわぁ! すごいすごい! ちょっと揺れはキツイけど、慣れれば馬みたいなものなんですね! いつもなら歩くだけでも大変な樹海が嘘みたいに楽ちんです!」


「う、うむ。そ、そうだな」


スピードを出さなくても俺には車上は馬車並みに辛かったので、今は運転席に座っている。


エルメさんはそのまま車上だけど、きゃっきゃとはしゃいで元気いっぱいだ。

異世界人の順応力ってスゲーな。


騎士団の皆さんはえっちらおっちらと徒歩で着いて来ている。

荷物は俺の【収納】に入れているので装備以外はほぼ手ぶらだから、あちらも普段よりは楽だろう。


それにしても大樹海スゲー!


マジで木がデカイ。

道なんてないけど、木と木の間隔があるから方向さえ間違わなければ戦車でも悠々(ゆうゆう)通れる。


木の根っ子が地面みたいに網目状に走ってるから、大きな根だけ避ければ問題ないし。


何より、たまっちの車上はともかく、運転席は快適!

言えばたまっちが勝手に走ってくれるので、運転してないけど。


戦車って値段高いみたいだしな。

流石に乗り心地は高級車ってほどじゃないんだろうけど、これなら酔わないので無問題モーマンタイです!


あっ、たまっち居ればもう新型馬車いらなくね?

戦車の構造なんて分からんけど、サスペンションか近いものは入ってるよね?


「マグナさーん!」


「む、なんだ?」


「この上についてる丸くて長いのってなんですかー!?」


丸くて長いの?

ああ、主砲かな?


「それは攻撃のためのものだな」


「あっ、じゃあ、ちょうど進行方向に魔獣が見えるので、クールマさんに攻撃してもらってみてもいいですかー?」


「うむ。構わんぞ」


「じゃあ、クールマさん、あそこの魔獣に向けて攻撃です!」


『ミュ!』


うんうん


年相応の無邪気さでエルメさんは可愛いな。

たまっちも鳴き声は小動物っぽいし。


・・・・・・


ん?


「ま、待て! 主砲を撃つ!?」


『ミュー!!』


どおぉぉん!


あっ、遅かった。


運転席から見える主砲の放たれた先には、案の定でっかい穴が空いてました。


まる。


筆者も戦車乗ってみたい。

その内、自衛隊の祭りでも行くかな・・・


いや、マグナちょっと待て?

第一部であんだけ引っ張った新式馬車がいらないだとぅ!?

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