表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第一部 大騒動な大氾濫編 第一章 異世界召喚
6/116

第5話 やっぱりありました。

俺とクラウディアさんは、一緒に森を出ることになったので、歩きながら話していた。


ここは〝大樹海ペルグランデ・シルウァ〟と言う森の端で、そのまま奥に進むと強力な魔物や魔獣が生息していてかなり危険とのこと。


危ない危ない。


クラウディアさんに出会わなかったら、危険がダンガーだったかも!(意味不明)


という事で、俺はクラウディアさんと歩いて来た道を戻ってます。


ピーちゃんはまだ腕の中だ。

話してる間に寝てしまっていたので、抱いたままで移動する事にした。


「それで、マグナ殿は何故このような場所にいたのですか?」


ん、なんだ?

もしかして、危険なだけじゃなくて特別な場所でもあるのか?


「このような場所とは?」


「この辺りは長い間、エール連合王国とゴール光輝王国、クルメール商協同盟と我が国との係争地で、幾度も戦場となっていますわ。町や村もないですし、行商人すらも避けて通る場所なのですが・・・ご存じない、みたいですわね」


うーむ。

異世界から転移して来ました!なんて信じてもらえるか分からないしなあ。


何か誤魔化せる事情は・・・


あっ、そうか。

異世界言わなきゃ、嘘吐かなくても大丈夫か?


「そうなのか。実は不慮の事故で転移してしまってな。ここが何処なのかも分からず難儀していたのだ」


よし。

今後はこの流れでいこう。


「珍しい服装かと思ったら、そういうことですか。しかし転移魔法とは・・・、もしかしてマグナ殿は、かなり高位の大魔導師様なのですか? 失礼ながら、人族ヒュームの普通の若者に見えますが」


やばっ!

転移魔法を使ってみせろとか言われたらどうしようもない。


「いや、我は使えん。古代の遺跡を調査していたら、よく分からない内に飛ばされてしまったのだ」


「それは災難でしたわね。古代遺跡などは不思議なものばかりですから、そんな事もあるのでしょうね」


ほっ。

何とか誤魔化せた。

俺、グッジョブ!


これでもし、【詐術】スキルとかあったらなんかやだね!



暫く歩いていると、召喚された丘の遺跡の近くまで来た。

クラウディアさんにあれについて聞くと、大岩があるだけなので遺跡だとすら認識されていなかった。


因みに、クラウディアさんが携行食料を分けてくれたので、空腹はなんとかなった。


歩きながらの雑談ついでに、この世界の情報収集も忘れない。

まず、この世界に固有の名称はないらしい。


最初はえっ?と思ったけど、なるほど。

言われてみれば俺がいた世界でも〝地球〟や〝大地〟を指す言葉はあっても、包括して〝世界〟としか言わないよな、多分。


異世界でも往き来しない限り使うシチュエーションも思い浮かばないや。

じゃあ、世界を指す言葉はって言うと〝オルビス〟らしいので、とりあえず必要がある時には〝異世界オルビス〟と呼ぶことにした。


この辺は外国人のふりで、この国では何て言うの?という感じで尋ねている。


何とか王国について聞くと、


「クルメール商協同盟は、鬼人族ラルヴァのヴァリャーグ戦士国、ディーン都市連合、ノルディク部族王国の三国による戦時連合のことですわ。エール連合王国とゴール光輝王国はどちらも森人族アールヴの国ですの」


とのこと。


まあ、さっきのやつらはオークとゴブリンにしか見えなかった。

そこを突っ込んで聞いてみると、鬼人族ってのは大きな括りで、部族名は豚鬼族オーク小鬼族ゴブリンだった。


まんまじゃねーか!


もう俺的には魔物扱いでいーや。

はい、罪悪感の消去デリート完了!


尚、ゴール光輝王国はエロフもといエルフの国で、エール連合王国はダークエルフの国っぽい。


やっぱり仲悪いのか。

しかし、エルフ、ダークエルフとオーク、ゴブリンが戦争中・・・


いやぁ、夢が広がるね!

主に妄想という名のさっ!

エロゲ展開バッチこーい!


思春期少年はエロに貪欲なのだ!

エロ(・・)に、貪欲なのだ!


とっても大事な事なので、二度言いました。


こほん


そう言えば俺のことを人族か?と言ってたから、人はいるんだろう。

となると、エルフと並ぶファンタジーの代名詞なドワーフはどうなんだろう?

どこかには居そうだよな。


ちょっと気になるけど、まあ今はいいや。

それよりも--


「ベイレフェルト殿は先ほど騎士と名乗られたが、騎士爵--貴族であるのか?」


マンガやラノベのファンタジー知識を総動員して中世ヨーロッパの騎士について思い出しながら聞いてみた。

学校の授業の知識じゃないところが現代っ子なんだろう。


確か、戦国時代とかの武士が西洋の貴族や騎士に近いんじゃなかったか?

えと、どっちも封建制?


「私のことはクラウディアでいいですわ。父がネデル辺境伯なので、確かに家は貴族になりますの。私はこの領地で騎士団に所属してはいますが、正確にはまだ従騎士--正騎士の従者というか、見習いみたいなものですわ。ただ、ステータスの職業階級クラスに【騎士】を得ていますから、騎士としての名乗りを許されています。当然、取得しているスキルも【剣術】や【盾術】といったものですわね」


な、なんだと!?

貴族の令嬢で騎士!?


姫騎士キター!!


クラウディアさん、属性盛り過ぎじゃね?

いやいや、今はそっちちゃうねん!


す、ステータスにスキル、だとぅ!?


種族とか覚えなくてOK!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ