表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第一部 大騒動な大氾濫編 第三章 迷宮踏破者
38/116

第34話 はじめての冒険者。

はい。

ご想像通りの戦闘結果リザルトです。


ジンさんとウォッカさんとは流石にちょっとだけ動けたけど、その他大勢の皆さんは一瞬でクロに制圧されました。


ぶっちゃけ、背中を任せてたので何も見えなかったけど、十数人が倒れてぴくぴくしてます。


戦闘開始時に殺さないように小声で指示しておいた。

ちゃんと守ってくれたようだ。


因みに、クロはハム太抱いたままです。


どうやったんだろうね?

尻尾アタック?


えっ、俺は何してたかって?

襲撃対象は俺なんだから、黙って突っ立ってるハズないよね?


ウォッカさんの力任せの戦斧も、更に技巧派のジンさんの直刀も、対象者を見失って空振り。


呆気に取られるウォッカさんとジンさんの隙を突いて、背後からの首トンで意識を刈り取りました。


ドキドキの壁ドンじゃないですよ?

時代劇とかでよくやる首トンです。


いや、なんとか魔法は覚えても、格闘技たいじゅつは素人だろ、って?


はい、その通りです。

格闘技なんかやったことないです。

体育の授業くらい?


小学生の時に少年サッカーやってましたが、厨二病にかかってからはインドア街道まっしぐらでしたから。

まあ、体力は人並みくらいはある?


実はなんと!

【隠密】スキルが初めて活躍しました!


ぼっちの代名詞べつめいじゃなくてほっとしましたよ。

ちゃんとしたスキルだった!


ひゃっほぅ!


最初はいつも通りに肩に乗ってるピーちゃんに攻撃させようと思ってたんだけど、どう考えてもオーバーキルでしょ?


戦闘がはじまる時に【思考加速】発動させて色々と考えてたら、このスキルも何気にすごくて、気付いたらジンさんとウォッカさんの攻撃がスローモーションになったんですよ。


体感だけど、一秒が一分くらいに感じた。

身体能力が低くてもどうにでもなりますね。


力任せなウォッカさんの攻撃はともかく、ジンさんの鋭い攻撃まで簡単に避けられました。

まあ、伝説級装備レジェンダリーに加えて結界まで張ってたから、当たっても怪我はしなかっただろうけど。


で、攻撃を避けると同時に試しに【隠密】スキルを使ってみたら、一瞬目を離しただけでふたりは俺を認識出来なくなった。


目の前にいても気付かないって・・・

【思考加速】と【隠密】を同時に使うと、それだけで普通にチートでした。


わぉ!


後は悠々とふたりの背後を取って、首トンで失神です。


出来るもんだね!

首トン!


まあ、実は触れた瞬間に魔力を流して気絶させたので、種を明かせば格闘技くびとんじゃないです。


だって、成功する保証なんてないからね!

失敗して反撃されたくないし!


それに俺、魔導師ですし!

あんまり活躍してないからって、忘れられてないよね!?


さて、と。


「ご苦労、クロ」


「イエス、マスター」


右手を胸に当て、すっと軽い礼をするクロ。


おっ、役者ですね?

なんか今のやり取り、格好いくね?

厨二魂がうずくぜ!


「ピーちゃんたちも怪我はないか?」


『キュ!』

『ガゥ!』


まあ、分かってたけど。

一応ね?


「クロ、縛るものなどないがこのままで大丈夫か?」


「問題ないですね。万が一意識を取り戻したとしても、すぐに無力化しますので」


ひゅう!

クロさんかっくいー!


そう言えば、この町に守備隊とかいんのか?

まだ見たことないけど。


門番はいるんだから、警備隊くらいはいるかな。

もしくは自警団とか?


「ハム太、ひとっ走りして酒場で誰か呼んできてもらえるか? 出来れば三人娘か、マスターとか」


喋れなくても、連れて来るくらいは出来るだろう。

多分。


『ガウ!』


ハム太は元気良く頷くと、颯爽と駆け出して行った。


話を聞くなら、ジンさんだよな。

口は固そうだけど、他の奴らは事情知ってるか微妙だし。


「クロ、そのリーダーっぽい人を起こしてくれる?」


「はい」


ドゥ!


「ぐぁ」


わお!

いきなり腹を蹴り飛ばしましたよ、このお嬢さん!


乱暴な娘さんだね。

流石、ドラゴン?


「む、うぅぅ」


気が付いたジンさんが呻く。


「そうか、負けたのか・・・」


辺りを見回して、死屍累々になった仲間たちの姿を見て嘆息する。


「うむ。それで、話を聞きたいのだが、話す気はあるか? 我もあまり手荒なことはしたくないが」


既に手荒とかいうレベルじゃないかも知れないけどなっ!


「・・・・・・」


無言の沈黙。


「分かった。話そう」


えっ?

マジで!?


「良いのか?」


「構わん。依頼主クライアントそれがしらをたばかった。命を掛けてまで秘密を守る義務は、最早ない」


「騙された、とは?」


「依頼主は、お主たちが駆け出しだと言った。下位の探索者から、手紙を奪って届けるだけの楽な仕事だと。しかも、襲撃にこれだけの人数を揃えての結果だからな。情報になかったそこの女が実力者だとしても、お主だけでも正直勝てたとは思えん。某らはなんらかの理由で捨て石にされたとしか考えられん」


いや、依頼主が俺たちの事をどれだけ知ってたのかは分からないけど、それ間違いじゃないですよ?

探索者歴一週間に満たない駆け出しですからね?

素直に喋ってくれそうだから、もちろん余計なことは言わんけど。


「依頼主とは?」


「その前に約束してくれないか? 交渉が出来る立場でないことは承知している。役人に引き渡されるのは是非もないが、お主たちが、某らに生き残りがいれば殺さぬと」


んー、多分全員生きてるんだけどね?

この状況じゃあ、生死の判別は無理か。


「いいだろう。素直にすべて話すのなら約束しよう」


「恩に着る」


なんか、この人って喋り方が時代がかってるよな。

なんとなく武士とか忍者みたい。


「して、依頼主は?」


「本人には会っていないが、多分貴族だ。直接やり取りした者は立ち居振舞いが使用人バトラーのようだった。依頼オーダーを受けたのはグロニゲンの街だ」


貴族ですかー。

こんなに早く、貴族案件きちゃいましたかー。


クラウディアさんとの話で中世の身分差感覚っぽかったから、あんまり関わりたくなかったんですけどね。


ふうっ


まあ、それは今は置いとこう。


「貴族、か。では、手紙とは?」


「・・・本当に知らぬのか?」


「知らないな。少なくとも、グロニゲンでもこの町でも、我は手紙のやり取りなどしていない」


「そう、か。手違いか、行き違いか・・・。手紙の中身までは聞いてはいないが、お主、グロニゲンで守備隊の詰め所に泊まったろう?」


クラウディアさんの好意で確かに泊めてもらった。

下手をすると、異世界初日から着の身着のままで野宿だったからな。


「ああ」


素直に頷く。


「その時の女騎士--いや、あれは確か従騎士か。彼女からの手紙だと聞いた」


な、なんですと!

クラウディアさんからの手紙!?


まさか甘酸っぱい恋文こいぶみか!

ラヴレターか!?

離れて解る恋心ってやつか!?


はっ!

まさかエルフのイケメンが貴族だって言ってたよな?


恋路の邪魔をしてきやがったか!

あの人非人にんぴにんめ

豚馬とんまにでも蹴られちまぇ!


・・・な訳ないか。


あのままグロニゲンの街で彼女とラヴラヴしてたとかなら嫉妬ジェラシーの可能性もなくはないけど、街を出た俺にまさかそれでこんな人数をけしかけたりはしないだろう。


あっ、ピーちゃんがいるからこの人数集めたとか?


いや、ないない。


流石に非現実的過ぎるな。

ラヴレターと決まった訳じゃないしな。


と言うより、その可能性は少ないし。

ピーちゃんになら、もしもがありそうなのが微妙だけど。

ピーちゃん相手には性格壊れてたし。


とりあえず中身については今考えても仕方ないか。


「それで? お前たちは何者なのだ? お前以外は暗殺者とは思えんが」


チンピラっぽいウォッカさんとかね?


「某は暗殺者ではないぞ? そやつらも食い積めた冒険者だ。事情は様々だろうがな」


は?

こいつら冒険者なのかよ!


えぇー。

初めて会った冒険者ワンダラーがこんなんですか?

クラウディアさんが毛嫌いするのも当然ですわ。


精々《せいぜい》新人に絡むお約束(テンプレ)冒険者くらいかと思ってましたよ!


まさかの闇ギルドか暗殺者ギルド系ですか?


お前ら、いいからラノベの神に謝れ!


全員正座!!


筆者に冒険者に恨みはないです。

ただの伏線です。(ネタバレ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ