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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第一部 大騒動な大氾濫編 第三章 迷宮踏破者
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第27話 ドラゴンは最強生物ですよね?

今、俺の目の前に、信じられない光景があります。


数多あまたのファンタジー作品での最強存在が、無敵で素敵な憧れの超生物--


あのドラゴンが、仰向けになって白いぽんぽんを見せてます。

尻尾もばたばたと振ってます。

大きさを考えなければ可愛いかも知れません。(現実逃避)


幻覚ですよね?


あっ、ピーちゃんがやってるってオチじゃないですよ?

ピーちゃんは無防備にやりますよ?

猫みたいで可愛いのでお腹もふもふしますよ?

当然です。


幻覚であって欲しいと、正直思ってますが。


ドラゴンが、「クゥーン」とか情けない声で鳴く訳がない!

その円らな瞳が、「助けて!」なんて訴えかけてなんかない!


きっとない!


あってはならないぞ!

ファンタジーが誇る最強生物ていおう


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


結論から言いますと、ありました。


なんか、こうね?


流星雨メテオ級の魔法で遠距離から「倒しちゃいました、てへっ」みたいな感じとか、伝説の武器(レジェンダリー)を手に入れてあっさりとさくっと首ちょんぱしちゃうとか、少年マンガ的な友情・努力・根性とちょっぴりの奇跡こううんで倒すとかならわかりますよ?


ええ、分かりますともさ!


まあ、一歩--いや万歩譲って、ピーちゃんとハム太が無双して倒しました、なら、何で幼体に成体が負けてんだよ! とかいう感情も無理矢理にでも納得させよう。


ええ、納得させますともさ!


でもね?

でもね、だよ?

しつこいようだけど、でもねでもねでもねでもね?


その最強生物のドラゴンが、ピーちゃんと目が合った途端に全身のうろこを逆立たせて、おしっこチビりそうなくらい怯えて、次の瞬間にはお腹見せて服従の姿勢ポーズって何さ!


・・・まさか漏らしてないよね?

信じてるよ? 最強生物さん?


ピーちゃんが猫っぽいなら、あんたは犬かっ!?


予想の斜め上過ぎるわっ!!



セルフでツッコミしてたら、なんか落ち着きました。

でも周囲の状況は変わってません。


目の前には、身体だけでも七、八メートル、首と尻尾も入れれば二十メートル以上はありそうな巨体のドラゴンが寝転んでお腹を見せて尻尾を振り、敵意がないことを必死に訴え続けている。


それを唖然と見ている俺と、不思議顔で「どうするの?」って感じのピーちゃんとハム太。


ホントこれ、どうしようね?


「ピーちゃん、このドラゴンさんと知り合いとかある?」


一応、念のために聞いてみる。


『ピィ』


首を振って否定する。

まあ、異世界に召喚したんだからさもありなん。


「うーん、どうしようね?」


『ピィ?』

『ガゥ?』


君たちに聞いても仕方ないか。

となると、当人--当竜? に聞くしかないんだが。


「ピーちゃん、このドラゴンさんと話せる?」


ステータスに【竜語】とか【神獣語】とかあるしな。


『ピィ!』


あっ、出来そう?


『キュイ、キュ、キュイ、キュ』


うおっ、何かはじめて会話っぽい鳴き方してる!


『グルゥ、グル、グル』


・・・それで会話成り立つのか?


そんなこんなでしばし待つ。


『キュイ!』


ピーちゃんが俺の方に首を向くて何かを促すと、ドラゴンが起き上がって姿勢を正す。


まともにするとやっぱり迫力あるな。

威圧感ハンパねぇ。


何だ何だ?

今、どんな状況だ?

ピーちゃん語わかんねぇから状況が掴めないぞ?


『人族の若者よ』


「!?」


へっ?

ドラゴンが喋った!?


『キュイ!!』


『ひぃ、ごめんなさい!』


いきなり最強生物(仮)が謝った。


『ひ、人族の尊きお方様--』


あっ、尊大な口調が丁寧になった。


『この度は我が迷宮にお越し頂き、誠に恐悦至極きょうえつしごくに存じます』


なんか違和感パネェ。


「えっと、何がどうなってんのか説明して貰える?」


『うむ。いや、はい。もちろんです。人族の尊きお方様』


「えー、何か分かんないですけど、口調は普通でいいですよ?」


『そ、そうか。有難い。か、カルマ様もよろしいですか?』


『ピィ』


なんだろうな。

数十メートルはある巨大なドラゴンが、猫サイズのピーちゃんに敬語で喋ってるって、かなりシュールな光景だ。


『貴方は、このお方の言葉は分からないと理解して良い、ですか?』


最後の方でピーちゃんがキッとドラゴンを睨んだ気がするけど、気のせいですよね?


「はい。分かんないですね」


『そうですか。私は地の竜種ドラクル、ファフニール氏族のクロティルドと言います。以後、よろしくお願いします』


「あっ、これはご丁寧に。俺は人族で探索者シーカーやってます。魔導師のアルス・マグナです。こちらこそよろしくお願いします」


お互いにペコペコと頭を下げて自己紹介をする。


なんかサラリーマンの挨拶みたくなってね?

相手は非常識存在のドラゴンだけど。


『それで、その、状況の説明とのことですが、まずは何を?』


「そうですね。んー、何でいきなりあんな姿勢ポーズを?」


『・・・・・・』


あっ、もしかして言いづらいか?


『はあ、その、カルマ様がいたからです。聖竜の』


「聖竜? ステータスにある聖獣とは違うのかな?」


『それは現在の階級クラスですね。今の、幼体インファントのカルマ様は聖獣になりますが、成体になると神獣になるお方です。更に老体エルダーにまで至ると、幻想種ファンタズマと呼ばれる高位の神格に至ります』


「・・・・・・へ?」


身近に神様ゴッド、キチャッターーーー!!


正確にはピーちゃんはメスなので、ゴッデスかな。

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