第21話 教えて! フィロメナ先生!
マーグナの、ちょっといいとこ、見てみたいっ!
「ステータス・オープン!」
すちゃ!(ポーズ音)
------------
アルス・マグナ
種族 人族
性別 男
職業 導化師、召喚士(New)
特技 異世界知識、翻訳、厨二病、遊戯支配、運命確変、孤独耐性、隠密、鼓舞、召喚術、飼育補正、思考加速、詐術、解析、鑑定
加護 --
言語 日本語、旧帝国語
従魔 聖竜カルマ、白虎ガリア(New)
称号 孤高の魔導師、厨二系飼育係、妄想厨、探索者の友(New)、馬鹿旦那(New)
装備 樫の杖 [C]、村人の服 [C]、安物の靴 [C]、布の道具袋 [C]
------------
職業に召喚士が増えた。
魔導師って言ってるのが相変わらず微妙なステータスだ。
今更か。
ハム太の名前は白虎ガリアだ。
俺が付けた厨二ネームだ。
ピーちゃんの時といい、ステータスさん、何で知ってんの?
不思議だ。
でさ?
探索者の友はいいよ?
昨夜は大盤振る舞いしたからさ。
でもさ、馬鹿旦那って何さ!
失礼しちゃうよね!
ぷんぷん
誰得アワードだね。
で、ピーちゃんのステータスは、と。
------------
カルマ(ピーちゃん)
種族 竜種
性別 メス
職業 アルス・マグナの従魔
階級 聖獣(幼体)
特技 竜牙、竜爪、尾撃、竜鱗、咆哮、威圧、浮遊、飛翔、瞬間加速、身体強化、物理耐性、神聖魔法、魔力適性、魔力障壁、精神適応、異常耐性、自己治癒、長命
魔法 波動砲[聖]、照灯[聖]
加護 竜神
言語 竜語、神獣語(New)
称号 境界を越えし者、愛玩竜(New)
------------
愛玩竜か。
昨日は探索者たちにもピーちゃんは大人気だったからな。
特に女性探索者たちには猫っ可愛がりされてた。
エマニュエルとかも混ざって、代わる代わるにふくよかな胸(想像)に抱かれて撫でられてた。
うっ、羨ましくなんかないんだからねっ!
はぁ
神獣語ってのが増えてるけど、ピーちゃんと喋ってたからか?
ハム太は最初からあったし。
聖獣と神獣の差も分かんないね。
いつもの『キュイ』と『ガウ』だったけど。
あれでなんで意思の疎通が取れるのか不思議だ。
未来の猫型ロボの翻訳する蒟蒻でも食べてんのか?
そーいや、あの作品の未来ってリアルでもうすぐじゃなかったか?
まあ、どうでもいいか。
いや、異世界ならあの夢の〝どこにでも扉〟ちっくな魔法はあるかもな。
あったらすげえ便利そうだ。
異世界チート候補だよな。
ん?
あったらチートは出来ないか。
なんか思考が纏まらないな。
何か召喚すると表示されないから分からないけど、MPっぽいのが減るのかなんとなく疲れるんだよなぁ。
二日酔いが残ってるだけかな。
宿に帰ってメシ食って寝よう。
そうしよう。
†
待ってました!
今日はフィロメナ先生の魔法の授業です!
ピーちゃんに続いてハム太の登場で、益々《ますます》存在感が疑問視されている大魔導師アルス・マグナです。
覚えてますか?
魔法は召喚術しか使えませんが、大魔導師のアルス・マグナです!
大事な事なので二回言いました!
昨晩は夕食後にすぐに寝たので、元気いっぱいの大、魔導師、の!
アルス・マグナ、です!!
せっかくだから三回言ってみました!(必死)
朝からハイテンション--じゃなく、午前中は宿でだらだらしてたので今は元気があり余ってます。
だって、まだぴちぴち(死語)の15才ですから!
昼時になったので、フィロメナと待ち合わせしている町の門に来ています。
彼女はまだらしく、門番のお兄さんと雑談して時間を潰します。
町に来た時と同じ門番さんでした。
いやぁ、魔導師ロールプレイだと会話が苦にならないのが不思議です。
元の世界じゃ魔導師ロールプレイなんかで話したら引かれるから、分かんなかったよ。
異世界転移のお陰でコミュ症は脱却かな!
素ではムリポだけどさ!
あっ、町の方角からローブの人が来た。
フィロメナだ。
「待たせた?」
「いや、先ほど来たばかりだ」
くっ、人生で一度は言ってみたいランキング上位のセリフを、まさか異世界で言うことになるとは。
デートみたいだね!
フィロメナは美少女だしな!
実際は勉強会みたいなものだけどな!
あっ、そう考えたらあんまり嬉しくないや。
「今日はよろしく頼む」
「ん、任せる。助けてもらった、恩返し」
ありがたいことにやる気満々らしい。
「少し歩くと、林がある。そこでやる」
「ん、ああ、あそこか。昨日も行ったな」
と、足下のハム太を見る。
『ガウ?』
何?
って感じで首を傾げる。
「気になってた。その子は?」
「試しに昨日召喚したら、成功したのだ。我が友、白虎種のガリアだ」
フィロメナが眉間に指を当てて考え込む。
「記憶、間違って、なければ、聖獣に、いる」
「うむ。そのようだな」
「驚くべき、こと、だけど・・・」
「うむ。深く考えなくて良い」
俺にも何でハムスターが虎になったか分かんないし!
「む、可愛い」
フィロメナがハム太を撫ではじめた。
慣れるの早いな。
ハム太は抵抗することもなく、気持ち良さそうに目を細める。
これは、ハム太も称号に愛玩虎とか付きそうだな。
そのままハム太を抱き上げたフィロメナと件の林に向かう。
昨日ぶりなので何の感慨もない。
林の開けた場所に来ると、フィロメナがハム太を下ろす。
ちょっと残念そうだ。
「では、魔法を教える」
「お願いする、師匠」
「・・・・・・」
あれ?
どうしたのかな?
「フィロメナ?」
「もう一度、言う」
なんだなんだ?
「フィロメナ?」
「違う、その前」
その前?
「フィロメナ、師匠?」
「ん、弟子よ」
そう言って、盛大に胸を反らす。
うっわぁ、分かりやすっ!
こうして、フィロメナ師匠の魔法の授業がはじまった。
ブクマが増えると、フィロメナがヒロインに昇格します(嘘)




