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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第三章 大迷惑英雄
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第96話 知らずに命の危機でした。

「ふむ。主殿はカルマたちを呼び出してから、今まで体調がおかしかった事などあるかの? 特に妾が従魔ファミリアになってからじゃが・・・」


「いや、ないな。故郷にいた頃よりも元気なくらいだ」


インドア系の割には不思議とね?

体力不足で疲れやすいとか、馬車に弱いとかはともかくとして。


「やはりか。クロ、お主が主殿の従魔になってからどれくらいなのじゃ?」


「私は、カルマ様とガリア殿の後ですから、一月以上前ですね」


「その間、お主やカルマたちは召喚されたままではないのか?」


「・・・あっ!」


何?

えっ、何?


「ま、マイマスター、お身体の調子は大丈夫ですか!?」


「いや、先ほども言ったが調子は良いぞ? 一体どうしたのだ?」


『キュ?』

『ガゥ?』

『ピュ?』

『ミュ?』


ピーちゃんたちも分かってないみたいだ。


「従魔が主人に従っているのは、召喚者との契約が為されているからじゃ」


まあ、当然そうでしょうね?


「主殿、森人族や妾たちが何故寿命が長いか知っておるか?」


「いや?」


「先ほどの疑問からして、そうじゃろうなぁ」


「無自覚なんですか・・・さすがはマイマスターです」


しみじみと頷くリンとクロ。


えっと、さっきから何ですか?


「妾たちが寿命が長いのはじゃな、簡単に言うと魔力が高いからじゃ」


まあ、ファンタジー世界ならなんか有り得ますよね?


「マイマスター、私が従魔として従うのに必要な魔力はお分かりですか? 因みに、この中では一番少ないです」


「えっ? 召喚したりしなくても魔力を消費してんの? 今も?」


「「・・・・・・」」


何で二人して呆れ顔なんですか?


「マグナさん、何で生きてるんですか!?」


エルメさん、いくらなんでも失礼じゃないですかね?

一寸の虫にも五分の魂があるらしいですよ?


「クールマさん召喚した時にも疲れた様子なかったですし、マグナさんが普通にしてたので私も気付きませんでしたー、あわわ!」


なんで勇者様は慌てんの?


「マグナ、何者?」


えっ?

精霊さんのグウィネスも驚いてる?


ホワイ?


「妾だけでなく、皆もまったく送還する素振りも見せんし、おかしいと思ってはいたのじゃ・・・」


そう言って、溜め息をつく聖獣麒麟様。


「よく聞くのじゃ、主殿。妾を従魔としているだけで、並みの魔法士なら三日で死ぬのじゃ」


はい?

死?


「私でも、普通なら持って一週間程度かと・・・」


はい?


「うむ。カルマたちはまだ幼体こどもじゃからクロよりは少し多い程度じゃろうが、それでものぅ」


「それが六人でまったく体調が変わらないどころか、前より良くなったくらいとは。さすがはマイマスターです」


「まあ、並みの魔法士なら一刻と持たぬじゃろうな」


「ですね」


「えっと、マグナ、化け物なの?」


精霊さんがエルメさんの陰に隠れて顔を覗かせます。


純真無垢な精霊さんにそんなこと言われると、さすがに俺の心も折れるよ?


「つまり、何なのだ?」


「簡単に言いますと、マイマスターは人族の魔法士が一刻も持たないほどの魔力を私たち従魔に供給し続けていらっしゃいます。ここまでは?」


「うむ、理解した」


魔力少なかったらピーちゃん召喚した時点で死にかけてたかも知れないんだね。

ファンタジー世界の落とし穴、マジ怖っ!


「そして、私たち竜種や聖獣の方々、森人族らの寿命は魔力で長い」


「うむ」


「では、なのじゃ。精霊種さえ驚く化け物級の魔力を持つ主殿の寿命は?」


・・・・・・


はい!

話の流れはめっちゃ理解しました!


「あのさ・・・」


「なんじゃ?」


森人族アールヴの魔力って人族ヒュームと比べてどれくらいなの?」


「個人差があるから一概には言えぬが、平均的な魔法士同士を比べて数倍くらいじゃの」


「火竜を瞬殺しちゃうって豪語してたクロは?」


「数十倍は下らないかと・・・」


「そのクロと俺の魔力を比べたら?」


「比較にならないかと・・・」


ほっ


じゃあ、森人族か小人族くらいの寿命かな?

それなら長生き出来てラッキーってくらいでしょう!


「ぬ? 主殿は何か勘違いなされておらぬか?」


「えっ、何が?」


「あっ、比較にならないのは私です」


はぁ?


「主殿は理解しておらぬのか、それとも理解したくないのか?」


・・・・・・


「あの、まさかとは、思うんですけど・・・」


「つまり、人族の魔法士の数十倍の魔力を持つクロさん(・・・・)が比較にならないほどの魔力量を、マグナさんが持ってるってことですか?」


「そうじゃな」

「そうですね」


あっさり!?


「えっと、俺、どれくらい生きるの?」


「だから最初に聞いたのじゃが?」


「竜種の私の魔力で数千年ですから、魔力だけで考えたら・・・」


「妾たちレベルじゃの!前の主殿は剣士じゃったから並みの人族よりは長生きしておった程度じゃが、今度の主殿とは長い付き合いになりそうじゃの! ぬははははっ!」


長いっていうレベルじゃなくないですか?


「マイマスター。私は今、感動で打ち震えております。至玉の聖獣様方と、至高の主に永久とわに仕えることが出来るのですね! ああ、なんという至福でしょう!」


あっ、クロがリンにかしずいた白百合騎士団の皆さんみたくなってる。


「うむ、永く我によく仕えよ」


もうヤケです!


「はいっ!」

「のじゃ!」


『キュイー!』

『ガウゥ!』

『ピュイー!』

『ミュー!』


ピーちゃんたちも嬉しそうですね。

もう、実感湧かなくて他人事にしか思えません。


まあ、あくまで魔力量だけの話だからな!

流石にそんな長生きはしないだろう!


しない、よね?


あっ!

ピーちゃんたちの成長問題が再燃しちゃった!


異世界シリーズの伏線話です。

どこまで書けるかは分かんないですけど(汗)

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