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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第三章 大迷惑英雄
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第94話 最強生物の飼い主?

「フルヴィア殿、先ほど大迷宮で竜を倒したと言っていたが?」


「はい、しばらく前ですがそれは本当です。苦労しましたけど、下層の第六十階層で階層主フロアマスターの火竜を私たちのパーティー単独で倒しました」


クロは第三十階層までの迷宮主ダンマスなんだから、第六十階層の竜殺し(ドラゴン・スレイヤー)ってことは、トップランカーだけあってやっぱりこの人たちって凄いんじゃね?


もしかして俺、戦わなくて良かった?

二つ名のためとか調子乗って余裕こいてましたが、命の危機でしたか?


「ああ、あの階層主の火竜か。なら、ウィンテンの迷宮に挑まなくて良かったですね。あの程度の若い竜であれば、私の敵ではありませんから」


と、あっさりと言い放つ地竜王のクロさん。


「「「えっ?」」」


話を聞いてた他のパーティーメンバーさんたちの目が、一斉に点になりました。


「参考までにだが、クロとその火竜が戦うとどうなるのだ?」


「マイマスター。自慢ではありませんが勝負になりません。瞬殺です」


ばっさりですね?


「そ、そのクロティルドさんが従うマグナ殿って?」


「想像が出来ないのである」


俺もです。


「グロニゲンの報告書って、まさか全部マジなの?」


ピーちゃんたちの無双については、一切の誇張なしのマジです。


「さすがは〝最強生物の飼い主(マイティ・ドミナント)〟ですね」


いや、そうそれ!

それ何!?


「パーヴェル殿、その〝最強生物の飼い主〟とは何なのだ?」


「えっ? マグナさんの事ですよね?」


「我は知らぬ」


「はぁ。報告書には確か、「可愛くて強くて可愛い最強の従魔たちを連れた〝最強生物の飼い主〟アルス・マグナが、万を超す魔物の大群を一刻も経ずに殲滅せんめつした」と書いてありました」


その可愛いを連発してる言い回しはまさか!

報告書ってルドルフさんとクラウディアさんで二種類あるの!?


ルドルフ版が不発の大魔導師で、クラウディア版が最強生物の飼い主とか?

いや、不発の大魔導師もこの人たち知ってたな?


「我がオストエントで聞いた報告書の内容には、それは載っていなかったと思うのだが?」


「はあ、数日前に届いたものですから、後から追記でもされてたのかしら?」


クラウディアさんたら、もう!


余計なことすんなや!



「まあ、主殿。二つ名が多いのは有名の証でもあるからの、潔く受け取るとよいのじゃ。ぬははははっ!」


「マイマスターは至高なる御方ですからね。当然です」


『キュイー!』

『ガウガゥ!』

『ピュイー!』

『ミミュー!』


うん。

言葉は分からないけど、なんか褒めてくれてるのは理解した。


「ふぇ、マグナさんってやっぱりすごいんですねぇ」


「マグナ、すごい、の?」


精霊さんが勇者さんの背中にぴったりくっついて、なつきまくってます。


そういやさっき、何か食べさせてましたね。

餌付けですか?


「勇者殿は何用で迷宮都市に? やはり大迷宮の攻略が目的であるのか?」


「はい。それと、他国の間者スパイがいたら片っ端からぶっ殺してこいって、皇帝陛下直々の勅命です!」


「ふむ、殿下は皇帝陛下になってもお変わりないか。善きことである」


なんか物騒な皇帝陛下ですね?

日本みたいな象徴的おかざりな君主じゃなくて、覇権国家の皇帝なんてそんなもんなのか?


「精霊のお嬢さんはどうしてこの街に来たの?」


「あ、あの、あたしはお父さんを探しに・・・」


「精霊のお父さん、ですよね?」


「は、はいぃ! 探索者やってるはずです!」


あっ、やっぱり男だとびくびくするんだ。

俺だけじゃなくて少しほっとした。


精霊種エレメントゥムの探索者、ですか。いたら噂くらい聞きそうですが?」


「あ、あの、き、きっと、魔法で人種のふりしてると、お、思い、ます」


「ああ、それならば分からないですね。精霊種の魔法で誤魔化されたら、まず判別できないでしょう」


そういうものなんだ。

精霊種いうだけあって、魔法はすごいんですかね?


「そろそろ陽も暮れてきたようだし、その話はまたにしよう。我らは従魔が泊まれる宿を探さなくてはならんしな」


「そういえば、私たちも迷宮探索の帰りでしたね。疲れているので賛成です」


「やった! 迷宮内じゃ保存食ばっかりだったからね! 美味しいご飯を食べよう!」


「同感なのである」


「ほら、ステフ! いい加減に立ち直りなさい! 行きますよ!」


と、聖乙女と呼ばれるフルヴィアさんに引きずられて行く英雄のステファンさん。


軽装とはいえ、鎧着た成人男性を片手で引き摺るってどんな怪力ですか?

魔法で身体強化でもしてんのかな?


「おい、兄ちゃん!」


あっ、さっきのちょっと目の付けどころが違う野次馬のおっちゃんだ。


「なんだ?」


「従魔が泊まれる宿を探してんだろ? ならウチしな! その大きな鳥くらいなら部屋に一緒でもいいぜ。そっちのでかい亀みたいなのはさすがに中は入れんが、馬車用の納屋なら平気だ」


「むっ、お前は宿の主なのか?」


「おう! 街の南側にある〝盟約の樹々亭〟ってんだ。どうだ、兄ちゃん?」


「まあ、特に他の当てもないしな。お前は従魔にも明るそうであるし、世話になるか」


「よし、そうこなくっちゃ! ウチは母ちゃんの作るメシも旨いからな! 期待していいぜ!」


「楽しみじゃな!」


「はい、私も期待します」


「私もその宿にします! クールマさんとは別ですが仕方ないですね。また遊びましょう!」


『ミュ!』


「あっ、グウィちゃんも一緒に泊まりましょうね!」


「あ、はい。助かります」


「アルミラも大丈夫だそうだから、ピーちゃんたちは我らと一緒だな」


『キュイ!』

『ガゥ!』

『ピュイ!』


「アルミラは少し寂しいだろうが、我慢してくれ」


なでなで


『ミュウ!』


「よし! じゃあ着いてきな、お客さん」


「うむ」


皇帝陛下もその内出したいなぁ。

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