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厨二系飼育係の成り上がり -異世界で厨二病が最強だった件-  作者: どらぬこ
第二部 大迷惑な大迷宮編(前)第三章 大迷惑英雄
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第88話 精霊さんの事情。

方向音痴の精霊さんを加え、俺たち一行はたまっちに乗ってずんずんと大樹海を進みました。


「「く、く、クールマさん♪」」


と、精霊さんは最初はたまっちに驚いてたけど、今はエルメさんと一緒に歌いながら砲塔に跨がってます。


「マスター、そろそろ日も暮れますし、キャンプの準備をした方がよろしいのではないですか?」


「うむ、妾も腹が減ったのじゃ」


「そうだな。とは言っても、大した準備もないがな」


ぶっちゃけ、たまっちがいるので結界張って終わりの超お手軽な野営です。


食事の準備も騎士団の皆さんに混じってた時は、ありきたりな乾燥肉をスープで戻すだけの場合が多かったです。


途中で仕止めてた魔獣はたまっちの砲弾で爆砕してしまい、ほとんど跡形もなかったです。

それでも魔石は残るのは不思議ですね。


まあ、狩猟者ハンターがいないので、爆砕してなかったとしても剥ぎ取りが上手く出来ないんですけど。


「エルメ殿、そろそろ野営にする。適当に拓けた辺りでクールマを停めてくれ」


「はーい! あっ、クールマさん、あの魔獣には弾を直接当てないで、気絶させられませんか?」


『ミュ? ミュー!』


がおぉぉぉん!


「おおー! さすがクールマさんです!」


「ふわぁ、すごいですぅ」


エルメさんが賞賛し、精霊さんが驚いてます。


「魔獣を気絶させてどうするのだ?」


「えっ? 剥ぎ取りして晩御飯にしますよ?」


「むっ、エルメ殿は剥ぎ取りが出来るのか?」


「あったり前じゃないですかぁ! 私は勇者ですよ!」


えっ?

勇者ってそういうものだっけ?


世界を救う運命とか巨悪を倒す宿命とか特になくて、魔獣の剥ぎ取りが出来て当然の【勇者ブレイバー】って何ですか?


ホワイ?



「旨っ! 何これ、旨っ!!」


エルメさんがたまっちに指示して気絶させて、そのまま止めを刺したでかい熊みたいな魔獣の煮込みは、もの凄く美味でした。


「でしょう! ふふっ、熊鼠くまちゅうは中位魔獣でもかなり強いですから貴族でも中々食べる機会ないんですよー、はふはふ」


熊鼠って可愛い名前だけど、五メートルくらいありそうなほぼ熊ですからね?

どの辺が鼠なの?って感じ。


っていうか、料理もお上手なんですね。

勇者って。


「かぁ! 旨いのじゃ! 久々に食べたのぅ。千年ぶりなのじゃ!」


この幼女のじゃロリは無駄にスケールでかいですね?


「私は熊鼠は丸呑みに限ると思いますね。あのごりっとした歯応えがいいのですが」


ドラゴン形態の時のクロは丸呑みがお好みのようです。

まるで子鼠を踊り食いするかのように語ってます。


うっ、想像しちゃった。

止め止め。


旨いんだからそれで良し。

話題を変えよう。


「そうだ。グウィネス嬢、先ほどは聞きそびれたが、結局お前はどうして迷宮都市に行こうとしているのだ? 精霊種というのは滅多に集落から離れないのだろう?」


「はふはふ、もごもご、はぅはぅ」


「・・・・・・」


「がじがじ、もぐもぐ、ん、ごくん」


「・・・・・・」


「ぷはぁ! 美味しーい!」


ものすごい食べっぷりです。


身体が半透明なのに口に入れると見えなくなってる。

消化器官とか内臓ってどうなってんだ?

まあ、この世界じゃそんな不思議くらい今更か。


精霊って肉も食べるんですね?

菜食主義者ベジタリアンかと思ってました。


そういやエルフもファンタジーとかのイメージでは菜食主義者だったりするけど、クラウディアさんたちに聞いてみたら、「弓が得意で狩猟するのに、食べないなんて生命への冒涜ぼうとくです!」って言われた。


言われてみればそうですね。

創作物マンガ・ラノベの先入観でしかなかったです。


特にダークエルフは部族レベルで肉が大好きらしく、それで肌が黒いと言ってる学者もいるんだそうな。


まあ、その学説があってるのかは分からないけど、そういえばウィンテンの探索者三人娘のエマニュエルさんもかなりの食いしん坊だったな。


きっと、あの素晴らしい双峰おっぱいに栄養が蓄積されているんだろう。


うむ。

俺の脳内画像フォルダは絶好調です。


あっ、因みに出会った女性の中でも異世界ランキング第一位の白百合のラディスラヴァ副団長さんは聖峰(推定H)、第二位のエマニュエルさんは霊峰(推定F)とマグナ認定されてます。

実際のサイズは当然ですが不明です。


「あっ、あたしが迷宮都市に、はむはむ、行きたい理由ですね。もぐもぐ」


って、聞いてたんかいっ!

つーか、喋る時くらい食べるの止めろ!


「あっ、理由はですね、がつがつ。お父さんが人種ひとしゅのふりして探索者やってるんで、はふはふ、会いに行くんです。むしゃむしゃ、行きなり「俺は探索者になる!」とか言って飛び出して行って、何年も帰らないので、がぶぅ、お母さんがすごく怒ってるんです。ごっくん」


うん。


帽子がトレードマークのゴムの人が「俺は盗賊王になるっ!」とか言って故郷を飛び出す感じですかね?

それとも遅れてきた反抗期みたいに家族うっちゃって自分探しの旅に出るみたいな?


でもなんか家庭的な理由で安心しました。

精霊種なんて稀少な種族と出会っちゃったもんだから、また【運命確変】とやらで大事に巻き込まれるんじゃないかと、正直内心でひやひやしてましたよ。


この感じなら、今は肉をがじがじ食べてて平和そのものだけど、樹海迷宮はピーちゃんたちの無双でまたさくさくと階層攻略していって終わるかな。


チートさん増えてるし。


また俺の出番ないのかなぁ。


はぁ。


ふ、フラグじゃないですよ?

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